第65話 あーくそ4歳児
水曜日本日1話のみです。
・どうやらスラレンによるサラお姉ちゃんの髪の毛の解析が終わったようなので、結果を聞いてみることにした。
(スラレン、結果はどうだった?)
(うーん、おもしろかったよ。・・・)
あれ? 以上?
(えっと、ほかには?)
(うーん、なんて言えばいいんだろうね。 とりあえず分かったことは全部スラリンに送ったから、聞いてみてよ。)
うん、事務的なことをスラレンに期待するのはやめておこう。
マジであのとき、ブレインとして、スラリンを育てておいてよかったな。
(じゃあスラリン、結果を聞いてもいいかな?)
(うん、何も問題ないよ。 何を知りたいのかな?)
うーん、サラお姉ちゃんの素材を活用使用とはしたけれど、実際僕は何をしたかったんだろう?
まずは、自分の強化。
次に魔道具への活用。
あれ? やるべきことはこれだけなのか?
(とりあえず、それを解析した限りで、僕の強化に役立つことは何かある?)
聞き方がよく分からなかったので、素直に大雑把に聞いてみることにした。
まあスラリンなら、なんとか答えてくれそうだし。
(うーんそうだな。 短期的に、今すぐに強くなる、みたいなことは出来ないと思う。 ただ、これを参考に、徐々に体の中から、魔力回路を変化させることなら出来ると思うよ。)
あ、今すぐに強くなることは出来ないのか。 ちょっと残念。
ただ、この長期的に魔力回路を変化させると言うのは気になるな。
(その長期的に変化させる方法は気になるんだけど。 詳しく聞いてもイイかな。)
(うーん、そうだね、エル君がまだ幼い成長過程だから出来ることかな。 スラルンにこの特性を取り込ませて、内側からなじませるみたいな感じかな。 例え方が変だけど、毎日ほんの少しづつ睡眠時間を減らしていくと、睡眠時間が浅くてもよくなったり、標高の高いところで生活していると、酸素濃度が薄くなっても大丈夫になったり、まあ一種の適応に近いのかな。)
適応ね。 適応とか言いつつ、徐々に落ちなくなっていく汗臭い下着や靴下を連想してしまった。
ていうか今思ったんだけど、この適応の為の土台を作れるって、スライムってめちゃめちゃ有能なんかな。
それとも、スラリンというブレインがいるからこそすごいのか。
タダ疑問なのだけど、これほど有能な生物が世界中に大量に存在しているのにもかかわらず、最強の個体が生まれていないなんて、そんなこと有家エルのかな?
陰謀論みたいだけど、何かスライムには、世界にとって重要な役割があるのかも。
まあ、そんなことは置いておいて、長期的な強化を行うかどうか。 もちろん肯定である。
(うん、もちろんその長期的な強化をお願いするよ。 ちなみに、長期的っていうのは、どのくらいのスパンを目安に考えているの?)
(うーんとね、人にもよるんだけど、成長が止まる、大体17,18歳を目安に行うかな。 まあ例えるなら、プロテインみたいなものだと思えばいいよ。)
あーなるほど、成長の手助けみたいなものか。。
(あのさ、その強化に我の因子を活用出来ないか。 魔力の浸透性というか、通りがよくなると思うぞ。 多分。)
急にスズランが話しかけてきてびっくりした。
スズランの素材か・・・・ん、因子、それは素材のことなのか?
(因子って言った? 因子って言うのは、素材のこと?。)
(うーむなんと言えばいいのかな。 細胞の中に、ちょっとした魔力を流して、変化の倍率を上げるって感じかな。 例えるなら、カレーにリンゴを入れたり、チョコレートを入れたりする感じかと思うぞ。 実際に食べたことはないから知らないのだが。)
今までいろんな子達がしてきた例えの中で、1,2番を争う、わかりやすさだったな。
あーでも、トランポリンの例えの方がわかりやすかったのか。 まあ、どうでもいい話なんだけどな。
うん、でも因子については、なんとなく分かった気がする。多分、プロテイン飲んで、骨太食品を摂取するみたいなものでしょ。
うん、否定する要素が無いな。
(その、因子を埋め込むと言うのは、スズランに負担は無いのかい?)
(我への負担か。 おそらく無いと思うぞ。 ほかの精霊ならともかく、我はいつでも、エルから魔力をもらい受けることが出来るからな。)
これを究極のエコというのだろうか。
僕の魔力を利用して、僕の強化を行う。 サステナブルだね。
まあ、この世界に、SDGsみたいな考え方は無いのだけれどね。
それはそうと、スズランに何も負担が無いのはよかったよ。
多分メリットしか無いってことだもんね。
相違やほかに知りたいこともあったんだった。
(相違や、スラルンは大丈夫なの? 僕と違って短時間で色々と変化させるみたいだから。)
(うーん、大丈夫だよ。 困ったらすぐに相談できるし、エルの魔力も使えるしね。)
体の中に居るスラルンから念話が届いた。
まあ、スラルンに対してだけは、いつでもいくらでも、魔力を取っていってイイと伝えてあるから、まあよほどのことが無い限り、大丈夫だろう。
(信頼して任せるね。 念のため再び言っておくけど、いつでもいくらでも魔力を使ってイイからね。)
(了解。 ほとんどの生物は、体内が最も弱いんだよね。 僕がそれを守るんだから。)
スラルンからはやる気いっぱいの返事をもらうことが出来た。
(元々の目的としては、4歳児の足りない筋力を補う為に、サラお姉ちゃんの髪の毛を取り込もうとしたんだけど、この求めている短期的な強化って言うのは、出来ないのかな? 例えば、戦闘中、一瞬だけ強化するみたいな。)
従魔全員に対して訪ねて見ると否定的な返事が返ってきた。
(世界樹の葉があるなら別だけれど、やめた方がいい。 子供は大人に守られるべきだよ。 元々大人の記憶があるなら、大人に守られているありがたみを知っているでしょ。)
(うん、そうだよ。 無理に行使使用とすれば、その部分もしくは、前進が動かなくなってもおかしく無いよ。)
(そうだよ。 ついでに体の中に居る僕にとっても、命の危機だね。 僕としてもやめて欲しいかな。)
皆から様々な返答を受け、忠告をしてくれる相手が近くに居ることに感謝した。
1年くらい前だったか、生き急ぎ過ぎと考えたばかりだったでは無いか。
きちんと反省? まあ難度も同じことは繰り返さないようにしないとな。
(そういえば、僕本体の強化ばかりで忘れていたけど、魔道具としての素材能力はどうなの?)
そう、純粋に忘れていたが、元々は魔道具として活用するために得た素材だったな。
(うん、そっちはよい成果だよ。 これをキッカさんに相談してみて欲しいんだけど、ミスリルなどの魔力を通し易い金属と髪の毛で編み込んだ、メリケンサックみたいなものがあれば、増幅拳みたいなのが出来るんじゃないかな? 最低値15倍の力でも相当恐ろしいものが出来そうだけどね。)
うーむ、そんなものを作成したら、拳一つで、待ちを破壊出来る野では?
それも、サラお姉ちゃんが使うなら、それこそ一撃で。
まあ、魔法を使えば、僕でも出来ないことは無いのだけどね。
まあ、僕もアンネリー家の人間だし。
次は、あらすじ書きます。




