第61話 装備の話
月曜日、本日2話目です。
・目の前に、装備に関する専門家がいるので質問をしてみた。
「キッカお姉ちゃん、例えば、そのベットと枕を動じに使ったら、魔力回復速度は2倍になるの?」
「ええ、そうよ。 でも、これは、同じ素材を使っているからであって、全く関連性の無いような素材を使っていると、反発をしたりするわ。」
キッカお姉ちゃんが言うには、
同格水+同格水=反発が少なめ
格上水+格下水=格上が起こって、装備がなじまない=能力が引き出せない
同格水+同格火=相性による
格上水+格下火=火属性の力が引き出せない
格上火+格下水=水属性の力が引き出せない
最後の二つに関しては、僕で言うスラリンの様な、中継役がいると、なじむこともあるそうだ。
ただ、装備をしている主が、装備の素材よりも強大ならば、問題は無いらしい。
「大体こんな感じかしらね。 エル分かった?」
「うん、分かった。 ありがと、キッカお姉ちゃん。」
装備についての話はこれくらいだろうか。
「そういや、装備についてなんだけど、付与ってどういう理論で成立しているの?」
「付与ねー。 説明がめんどくさいんだよね。 とりあえず、今回の魔力回復速度上昇について話すなら、強引に所有者の周囲の魔素濃度を上昇させて、それに伴って、回復速度が上がる仕組みね。 言い回しがめんどくさくて伝わらなかったかしら?」
「大丈夫、なんとなくなら分かった。」
「ほかにも、一応説明が簡単なものについて説明をしていくと、筋力上昇であれば、体の熱を上昇させて、同時に軽い治癒もかけつつ、筋力を増大させるとかかな。 ほかにもあるけど、これ以上は、さすがに説明がめんどくさいや。」
「分かったよ、ありがと。」
「あ、あまり関係は無いと思って言って無かったけど、魔石が着いている道具を除いて、基本的に、装備や魔道具には、魔力が必要になるから。 まあ、微量だけど。 多分、エルの魔力量なら、気にならない程度の消費だと思うわ。」
なるほどね、要するに、装備とは、体の中の、自分の魔力を使って、循環させつつ、何かに変換する。
ほとんど、杖みたいなものなんだな。
「キッカお姉ちゃん、最後に後一つだけ、柔らかめで、反発力のある枕も欲しいんだ。」
「ええ、理解しているわ。 反発力と言っても、スライムと同じ程度反発でいいのよね。 同時政策で可能だと思うわよ。」
「ありがと、キッカお姉ちゃん。」
依頼を終え、色々満足して、僕は部屋を出て行こうとしたところで、キッカお姉ちゃんに呼び止められた。
「あれ、エル、私の部屋の見学をしていくんじゃ無かったの?」
あ、やべ。 あれだけお姉ちゃんに興味があると言いつつ、忘れてた。
「あ、忘れてた。 寝具の話をしていたら、満足しちゃったのかな? キッカお姉ちゃんの部屋には興味があるから、見学できるなら、まだ見学していたい。」
「そうだったのね、ええ構わないわ。 好きに見学をするとよいわ。」
ということで、キッカお姉ちゃんの部屋の見学が再開された。
「そういえば、錬金術の設備はどこにあるの? そもそも錬金術が何か分かっていないのだけれど。」
「ああ、錬金術についてね。 錬金術の道具は、この机だけで十分なんだ。 一応特殊な机なのだけどね。」
何の変哲も無い、理科室にありそうな机を触ると、少量の魔力が感じられた。
ついでに、魔力の通りもとても良さそうだ。
「なんか、魔力を感じるね。 魔道具なのこの机?」
「うーん、一応魔道具といえるのかしらね。 特徴としては、雑菌除去、魔力停滞、浸透率上昇って所かしらね。」
キッカお姉ちゃんの話を聞くに、
この机では、雑菌が入りづらく、魔力的な成分が逃げにくい。
魔力もロスが少なく使用することが出来、魔力の通りもよくなるそうだ。
どうやら、おじいちゃんの停滞の力も使われているらしい。
「そもそも、錬金術って何をする者なの?」
「うーん、一言で言うと、魔力の移動ね。 薬草を2つ並べて、片方に薬草の魔力を移して、効能を高めたり、金属に自分の魔力を注いで、金属の性能を上昇させたりかしらね。」
へー、なんか、思ってるのと少し違ったな。
意外と地味、だけど武器作りをするときには、めちゃめちゃ大切になりそう。
「へー、興味深いね。 キッカお姉ちゃんは錬金術が得意なの? あの、回復薬も作ったことだし。」
「いいえ、私は全然上手くありませんよ。 今度短期留学に行くくらいですから。 それにしても、錬金術に対して、興味を持つ人は珍しいわね。 今度の留学に少しの間付いてくるかしら?」
ん? それってそんな簡単について行けるものなのか?
「それ、そんな簡単について行けるものなの?」
「ええ、問題ないと思うわよ。 行き先は母さんの実家ですし。」
あれ、母さんの実家って、普通の子爵家だったよね。
回復を担う錬金術の一任舎なら、もっと上の爵位になってそうだけどな。
まあいいか。
「キッカお姉ちゃん。 それ、僕もついて行ってみたい。」
「分かったわ、母さんに相談してみるわね。」
それから、長い時間、キッカお姉ちゃんの部屋を見学し、満足することが出来た。
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