第59話 キッカお姉ちゃんの研究室見学
火曜日本日1話目です。
・それからも作業は進められ、すぐに終了した。
後から分かったことだが、一階の二重天井は、掘り出した素材を、すぐにしまうために設置した、倉庫だそうだ。
キッカお姉ちゃんへのねぎらいと、僕のちょっとした好奇心のために、キッカお姉ちゃんの元へ向かった。
「キッカお姉ちゃん、お疲れ様。お姉ちゃんってすごいんだね。」
「そうよ、お姉ちゃんはすごいのよ。 むしろエルは、今まで私に、どんな印象を持っていたのかしら?」
地味・・・・
これはさすがにだめだな・・・
「サラお姉ちゃんと性格が真逆、かな? あ、易しいところ以外で反対ね。」
「へー、それだけかしら。 まあ、サラと性格が反対なのは否定しないわよ。小さい、まだサラの肉体が常識の範囲内の時、よく怪我を治して居たのは、私だもの。サラと真逆の性格になるのも理解できるわ。」
そもそも、サラお姉ちゃんを、人外扱いしていることに、笑っちゃったよ。
僕から見ると、この家の人間は、皆して人外なのだと思うノだけれどね。
まあ、確かに、小さい頃から、おてんば娘の世話をしてたら、
お姉ちゃん気質な性格にもなるか。
「サラお姉ちゃんが、普通の時なんてあったんだね。サラお姉ちゃんなら、もう、体内から沸騰させても、生きてる気がする門。」
キッカお姉ちゃんは、体内から沸騰の意味を理解したようで
苦笑いしつつも
「そうね、あり得そうね。」
とつぶやいた。
そこから補足として、
「さすがにサラでも、体の中で、血液が沸騰し続ければ、頭によくないことが、多く怒ると想うわよ。多分。」
なんか、最後の一言の
「多分」
がめちゃめちゃ怖いな。
そういえば、毎日魔力枯渇をしているのは、サラお姉ちゃんも一緒だし、
もしかしたら、魔力量が増えて、それに伴い、身体強化もおかしいことになっているのかな。
「そういえば、この話の前、何の話をしてたんだっけ?」
「今日の私のことを見て、お姉ちゃんって、すごいんだね、って話。 エルが私のことを知らなかったなんて、お姉ちゃん泣いちゃう。」
キッカお姉ちゃんって、こんな子という人だったんだ。
ほんと、お姉ちゃんのことを知らなかったって言葉に、全く反論できないわ。
「ごめんね。でもね、今すごくキッカお姉ちゃんのこと知りたいんだ。だからさ、キッカお姉ちゃんの部屋、見に行ってもイイ?」
「うーん、まあ、私の言うことを聞けるならいいわよ。あまり触れて欲しくないものとかもあるし。」
よくある、子供にする
「言うこと聞くなら○○してあげる。」
この約束を飲み、キッカお姉ちゃんの部屋へ向かった。
「お邪魔します。」
キッカお姉ちゃんの部屋は、まさに作業場といった様子だった。
試験管に、広い机、水の魔道具に、いくつもの棚
鍛冶で使いそうな、溶鉱炉に、ハンマーとインゴット
木材や、のこぎりモドキの様なものもある。
「ほえーー、すごい色々あるね。」
「そうね、まあ、木工以外は遊びとか、練習用みたいなものよ。」
お姉ちゃんによると、
別に、木工を舐めているわけでは無いが、
鍛冶と跳躍では、周りの空気や温度がとても大切になってくるので、この部屋では、本格的なものは出来ないそうだ。
ただ、木工では、湿度だけ維持して、ほかは常識的な温度にすればいいから、
この部屋でも、行うことが出来るらしい。
「あ、これを見ていて思い出したんだけど、どこから木材を取り出していたの?」
「ああ、それはね、下着の中に、数センチの距離だけ無視できる、収納袋があるのよ。下着の中なら、作業の邪魔にもならないしね。」
なるほど、そういう原理だったのか。
「その、収納袋もお姉ちゃんが作ったの?」
「まさか、そんな技術はまだ無いよ。さすがにダンジョンからの拾いものだよ。」
あー、さすがにそうなのか、ちょっと残念。
あと、めちゃめちゃくだらない話だけど、
『神のゴミ捨て場』から得られたものならば、当然拾いものなのか。
めちゃめちゃどうでもいいんだけど。
「あ、でもね。エルの使っている、羽毛布団を作ったのは、私よ。アレの着心地はどうかしら?」
へー、あの至高の布団は、キッカお姉ちゃんが作ったものなのか。
現代日本のオーダーメイドにも劣らない、
重さは、感じるようで不快では無い
熱を逃さず、されど、湿気が嫌なほど溜まることは無い。
当然のように、布団カバーが付いているが、中の羽毛がずれることなく、、
難度も体制を整えなければいけないような、不快感は感じられない。
普通、太陽を浴びていると、熱からの不快感を感じることがあるが、
この中では、昼の布団でも、尚心地よい。
数日に一度、天日干ししてもらうだけで、数日の間、気持ちよい
羽の堅さを感じることは無く、しっとりした感覚を味わうことが出来る。
それなりの期間使用をしているが、
ほとんど劣化などは感じない。
このような至高の布団なのである。
このようなことを、キッカお姉ちゃんに伝えると、
キッカお姉ちゃんは、少し涙ぐみつつ、
「エル、何か欲しいものはないかい? お姉ちゃん、いや、アンネリー・キッカの名にかけて、本気で何か作らせてもらうよ。 これだけ正面から褒められて、燃えない職人は居ないよね。」
キッカお姉ちゃんが、嬉しそうにはみかみながら、
田舎のおばあちゃんの如き剣幕で、欲しいものを訪ねてきた。
「本当に。やった。あの布団を作った人に、絶対に作ってほしいものがあったんだ。」
「ええ、どんなものが欲しいのかしら。」
「うん、ウールの羊毛を使った、布団、それに、2種類の堅さの、ベットが欲しいんだ。」
「ええ、分かったわ。ただ、しっかり要望は聞くわね。」
すみません、首をねちがえ、その上、偏頭痛に苦しんでました。
言い訳ごめんなさい。
今週は、比較的、投稿が減るかも?




