第47話 ドラゴンの踊り食い
土曜日、本日二話目です。
・さすがは雑魚でも、ドラゴンの体と言うことか。
サラお姉ちゃんに食らった一撃以外は、あまりダメージになっていないようだ。
ドラゴンは、何か、.激しく呼吸をしているようにも見える。
「ドラゴンゾンビには効かなかったけど、そういうことなら」
ミリお姉ちゃんの、この言葉の後、ドラゴンの顔を覆うような、水球が放たれ、着弾した。
この窒息を狙った攻撃に、ドラゴンは大いに焦り、高度を急上昇させた。
「ノアルア、防いで。」
ノアルアは大きさこそそれほど大きいわけでも無いが、僕と共に訓練をした、身体強化と、
巨体を持つドラゴンゾンビに追いつけるようなスピードを持っている。
ドラゴンとは体格が違うとはいえ、簡単に押し巻けるわけが無い。
念のため、僕はここで追撃をした。
「アースランス、スラルン、姿勢補助して。」
身体強化を発動しつつ、土魔法の一つ、槍を生み出す魔法を発動した。
未だ、ノアルアの上で、姿勢を制御することには全く慣れていないが、体の中のスラルンに頼みつつ、きれいな姿勢を維持した。
ここで、少し、よい方向の誤算が起きた。
先ほど生み出した槍に、麻痺毒の様な者が付与されていたのである。「
どうやら、スラレンがスラリンの指示で行ったようだ。
ノアルアとドラゴンが衝突した。
衝突の直前、僕の槍も左翼に直撃し、
ノアルアのスピードのおかげか、うろこを軽く破り、飛行の邪魔をする様な一撃となった。
この攻撃により、ミリお姉ちゃんの水球を外すのに手間取り、僕たち5人に攻撃のチャンスを与えることとなった。
僕はノアルアに乗ったまま、ドラゴンより高い位置から、スズランの協力も得つつ、
魔力量ごり押しで、ただただ、水を落とした。
滝のような水量で、アクアフォールとでも名付けようか。
ほかの4人からも攻撃が行われた。
アルフレッド兄さんからは、10本の指から、
身体強化をした上でギリギリ見えるような速さの土の弾丸が飛び
ミリお姉ちゃんは
先ほど僕が放った水を、先ほどの窒息用の水に加えて強化し。
キッカお姉ちゃんは、
先ほど、サラお姉ちゃんの攻撃で木津付いた右翼を、かまいたちのような風の派手攻撃。
最後に、サラお姉ちゃんは、
地面を踏み込み、ジャンプ、
口が、水で覆われて何も吐き出すことが出来ない、ドラゴンのおなかに、けりを入れる。
ドラゴンは、むせつつも、むせられないようで、余計に苦しそうにしている。
攻撃を始めて、少したった後、背中の方の、うろこも、じょっじょに剥がれてきた。
うろこの魔法防御が無ければ、これだけで終わっていたのに、
多重発動、レンチン魔法
酸方向から、1分ほどしっかり焼き、調理した。
焼き方が雑で、正直もったいないなとも思う。
でも、新鮮なうちに、調理して食べないと。
この、身が焼けたところにノアルアが着地し、しっかり噛みつき噛みちぎる。
僕も、足の爪から外に出た、スラルンに協力してもらい、肉を確保した。
激痛で暴れ回るドラゴンから離れ、
いざ、実食。
味は、とてつもなくおいしかった。
ドラゴンの肉体スペックによる、筋肉のおかげか、
電子レンジという、調理方法を使用しても、口の中でとかされるまで、肉汁が閉じ込められており、口の中に入ったとき、一気に旨い肉汁があふれだしてきて、食べることをやめられなかった。
これは是非お裾分けしないと。
地上に着地し、4人にお裾分けした。
「お兄ちゃんお姉ちゃん、お土産だよ。めっちゃおいしいから食べてみて。」
「ええ、エル、何やってるの?遠慮無く食べるけど。」
これは、アルフレッド兄さんからの言葉であったが、ほかのお姉ちゃんズからも同じような反応を返された。
この肉を受け取り、口に入れた皆は、絶句していた。
皆、感動したような、とろけたような顔をしている。
その成果、僕たちは、大きなミスをしてしまった。
皆して、魔法を泊めてしまったのである。
ただ、ドラゴンは、痛みにうめき回るのに忙しそうで、僕たちの油断を見逃してくれた。
ただ、母さんは、しっかり見ていたようで、僕たちの油断を見逃してくれなかった。
ドラゴン肉の賄賂でなんとかならないだろうか。
僕たちの目はギラギラ
ドラゴンの目はうるうる
ドラゴンは満身創痍の中、戦いとも呼べないような、戦いが再開された。
まず、殺さないように使用を控えていた、重力魔法を軽く放ち、墜落させる。
無事?
僕らにとって、無事に、ドラゴンを墜落させることに成功し、ミリお姉ちゃんの、水の膜で受け止めた。
僕以外が、ドラゴンに殺気を向けつつ、サラお姉ちゃんが、顎に攻撃を放つ。
ドラゴンは、殺気に恐怖しながらも、全方位にかまいたちを放っているようだったが、すべて、アルフレッド兄さんの、結界で阻まれていた。
ドラゴンがぐったりしたところで、
水や土の縄で、一時的に捕獲。
その後、きちんとした、鎖やロープを持ってきて、ドラゴンに巻き付け、完全に拘束した。
ドラゴンのうろこなどは、お金になるので、拾い集めつつ、ソフィアを呼びながら、ドラゴンが死なない程度に、肉を切り取った。
もしかしたら、残酷と思う人も居るだろう。
でも、よく考えてみてほしい。
このドラゴンは、
「殺す殺す」
言いながら、僕たちのことを殺そうとしていたんだ。
死なないだけ、幸運と思うしか無いよね。
では、いただきます。




