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私は、スローライフに必要なのは戦力と不労所得だと思います。  作者: 楠 小豆
第二章 祖父母と竜

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第36話 リッチ

今日こそ深夜に改訂します。本日三話目です。

・大きな魔石のみが残った部屋の中で、おばあちゃんが言った。

「ほら、余裕だったでしょ」

確かに、余裕を持った戦闘であった。むしろ、最後のおばあちゃんの攻撃に恐怖を感じたくらいだ。

「おばあちゃん、何をしたの?」

おばあちゃんはあっけなく

「ただ、相手の禅魔力を使って、相手の体内でボムの魔法を使っただけだよ。」

確かに、相手が弾幕の魔法を放っていたとはいえ、魔力量24の魔力をすべて使用したボ ムなら、あの程度の爆発が起きても不思議じゃ無いか。

「それよりも、急いでリッチを追うよ。」

おばあちゃんの言葉に従いリッチが出て行った屋敷の避難用であっただろう道を通りリッチを追いかけた。

外へ出ると、リッチはドラゴンゾンビと戦闘を行っていた。もちろん、ドラゴンゾンビが優勢である。

「くそ、普段は入り口を、邪魔されないように守っているのでは無かったのか。なんで、裏口から出たのに、ドラゴンゾンビと裏口で出くわすんだ?

説明口調の状況説明をありがとう。おばあちゃん、続きをどうぞ。

「ああ、それはね、エル君の従魔が居たから十分だったからだよ。」

なるほど、だからさっき、

「今日はエル君を連れてきてよかった。」

とつぶやいたのか。

「くそくそ、不老不死は人類の夢じゃ無いか。権力者はそれを求めてるくせになんでそれを求めている人物に対して、討伐者なんて送るんだよ。」

「それは、おまえが墓荒らしなどするからだろう。私も死者の冒涜は、死霊術師として、むしろ他の人よりも許せない気持ちが多いからね。」

なるほど、このようにして、死霊術師=悪い魔法使い、みたいなイメージにならないようにしているのか。

ドラゴンの爪の振り下ろし、尻尾によるはたき興しが起こるたびにリッチの骨が砕かれ、再生のために魔力を使っているのか、リッチの魔力もどんどん減ってゆく。

おそらく、すぐに決着がつくのだろう。

「死ぬならば、おまえもろとも死んでやる。」

「プロテクトダーク」

リッチが自爆魔法のようなものを使用したが、おばあちゃんの張った、黒い結界に阻まれ、少しの砂埃が立っただけで終わった。

黒い結界が解除されると、そこには先ほどのレギオンゴーストの時と似たような光景が広がっていた。

違いとして、リッチの魔石には少しひびが入っていた。

「よっし、今日も仕事終わった。報酬報酬」

あ、確かに、このレベルの依頼に対して、どんな報酬が出るのだろう?

「おばあちゃん、おつかれさま。この依頼で何がもらえるの?」

「ああ、それはね、この屋敷のものを好きに家捜ししていいという権利だ。たまにおもしろいものが見つかることがあるんだよ。」

この後、小声でおばあちゃんが裏話をしてくれたのだが。

この依頼に対して、死霊術師の評価をおとしめる行動を許せない、葬儀屋が、ほぼ無償で依頼を受けてくれたということで、アンネリーけの民に対する印象をよくする、などの事情もあるそうだ。

一応、これのみを聞いて、アンネリー家の人間は、無償で依頼を受けてくれるなどの勘違いは起こさないように、特定の依頼を除いては、依頼料が高額であるという噂も同時に流しているのだそうだ。

噂を信じ、ただ同然で依頼をしてきた人間に対しては、そんな事実は無いといいつつ、定額以上の依頼料をむしり取るそうだ。

まあ、あまりに不憫なときは妥協することもあるそうだけど。

閑話休題、リッチの魔石を回収し、家捜しを始めた。


「エル君、とりあえず、資料などは私が確認するから、絶対に何も触れず、魔力だけを見て私に報告してね。危険なものも数多くあるから。」

おばあちゃんの話に納得をしつつ、家捜しを始めた。

家捜しのため、屋敷中を歩き回ろうとして、まだ魔物がいるのでは無いかと心配しおばあちゃんに尋ねると

「ああ、普段から適当に倒していたから忘れていたよ。」

とのことで、おばあちゃんとともに、一部屋一部屋回ることとなった。

おばあちゃんは、資料などを見つけると、とりあえず鞄にしまい確認は後からするそうだ。

例えば、金庫のようなものがあれば破壊し、簡単に開けられる机の棚からすべてを抜き取ると破壊し、何か取り忘れたものが無いかを確認する。

このような作業を続け、いくらかの時間が経った後、鍵のついている、板すら張り付けている扉を見つけた。

「よし、ここ当たりの屋敷かな。多分宝物庫だな。エル君ダンジョンなどで宝物庫の様なものを見つけたら、とっととボスを倒して扉を破壊してすべてかっぱらいましょう。

その言葉の通り、おばあちゃんは、爆発計の魔法を使い扉を破壊した。火を使わなかったのは、資料などがあることに備えてなのかな。

中へ入ると、いくつかのインゴットがあった。

まずはじめに目についたのはインゴットであったが、ほかにもいくつか高級そうな武器や魔道具のように見えるものなどがあった。

「とりあえず、このインゴットを半分エル君にあげるよ。大きくなったらこれを使って防具とか武器を作ればいいよ。

今日屋敷を出る前にも心配をしていたが、居間の僕には武器も防具も無い。だが、ここで素材に当てがついたのは本当によかった。

その後、ほかの部屋などからもものを奪い去り、屋敷を出た。

「ここで、エル君にお仕事です。庭に大穴を開けた魔法をこの屋敷に放ってください。」


え、ダンジョンとか言っていたのに、壊れないんじゃ無かったのかな。

「おばあちゃん、ダンジョンは壊れないんじゃ無いの?」

「確かに、この屋敷に入る前にそのような説明をしたわね、ここのような、人工ダンジョンは、核になっている、もしくは魔力を供給しているモノを倒すと、簡単に破壊が可能になるのよ。まあ、簡単と言っても、普通の耐久性になると言うだけなのだけどね。

なるほど、そういうことならば、リッチを倒した時点で破壊が可能になるのか。確かに宝物庫の扉も簡単に壊せたしね。

それじゃあ遠慮無く。ノアルアに乗った状態から

「跪け!!」

相変わらずの威力で、屋敷が粉々となった。今回はブラックホール現象は避けられたようだ。

「うわ、想像以上の威力だね。エル君上出来上出来。」

これにて、おばあちゃんの依頼を完遂することが出来た。屋敷へ帰ろう。今度はきれいな。

余談だが、この場からかっぱらったモノはおばあちゃんが、ドラゴンゾンビの鞍の下から取り出した、巨大な袋に詰められ運ばれた。

ドラゴンゾンビのスピードが抑えられ、ノアルアは楽そうであった。


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