第24話 アンネリー家の人間が英雄談に語りる理由2
先代夫婦の話としてはほかにもいくつか存在する。
2,30年前先代夫婦が20代の頃 タの領地の馬鹿領主が、領土拡大を目指し、魔の森を切り開くということがあった。
そもそも魔の森とは、大陸の中央部分を覆っている、魔素の濃度が濃く魔物が強い傾向にある森である。魔の森を切り普通切り開こうとしないのは下手に藪をつついて魔物に領地が魔物に飲み込まれないようにするためである。
そのようなことがあるにもかかわらず、我がアンネリー領では魔のもり付近に冒険者が集まっているのは、魔物に襲われてもアンネリー家ならば、対処が可能だと多くの人間に認識されているからである。
話を本題に戻し、馬鹿領主が魔の森を切り開いた時、切り開いた部分から多くの魔物が切り開いた報復のように襲ってくる、という現象が発生した。
これが起きた後、切り開いた部分はすぐに魔物達に飲み込まれ、元々魔の森でなかった部分まで魔物が進行してきた。
ついには、国の騎士団・兵士が出兵する事態となり、急な出兵で大量に食糧を集めることもできず、継戦能力に難を抱えていた。
ここで現れたのが、おじいちゃん当時のアンネリー領主である。
おじいちゃんの停滞魔法を使い、海辺や牧場から多くの新鮮な食材を、新鮮な状態に停滞させたまま、戦地に運び込んだのである。
おじいちゃんの活躍により、数ヶ月後魔物の進行を止めることに成功した。
ただ、この戦いにより、多くの死者を出してしまった。中には、急な出兵で、家族と最期になる挨拶もできなかった家も多いだろう。
ここで登場するのが、思量すべしである、おばあちゃんだ。
戦時中、死者が出るたび毎晩毎晩、死者をゴースト系のアンデッドとして蘇らせ、使役した。
戦後、おばあちゃんは各地を巡り、家族と最後のお別れをしたり、意志の強いアンデッドは遺族の守護霊としたりなど、この命が軽い世界の中、誰でもできることではない家族
とのある程度満足できる別れ方をさせたことで、これが英雄談として語られる事となった。
葬儀屋ネモサとして。
このような出来事がほかにも多く、アンネリー家の名声が高められている。
本当はもっと書いていたんですけれど、消えてしまって、諦めて、伝えたかった間の森が存在するということだけ乗せました。
このあとあらすじを投稿します。




