第18話 そういえば、本当の目的を忘れていた。
・そういえば本当の目的を忘れていたよ。
羊の毛をもこもこにするために、この魔法を開発したンだった。
ぱっと名付けた名前で、仮称グラビティースタンプ。一方向から、重力をたたきつけるような魔法だ。グーパンしてるのと同じ感じかな。
全力の重力魔法使用の衝撃のせいで、すっかり忘れていたよ。
「エメリー母さん、魔法を二つ作ったって話、したっけ?」
「うーん、多分してなかったような気がするわね。あと、おとなしくしてろと想って、軽く怒ってた気もするわ。」
あー、確かに、なんとなく思い出してきたわ。
そういや、一個前の重力魔法では、ノアルアに乗るとき、って言い訳を考えていたけど。
この魔法に関しては、言い訳を考えてなかったや。
まあいいか。
「そう、話してなかったかもしれないね。この魔法は、さっきの魔法を作ってたときに、遊びで作ってただけの魔法だから、そんなすごいことには、ならないと思うよ、多分。」
本当に、多分としか言い様がない。
さっきの魔法も、構想段階では、あんな威力になるはずじゃなかったし。
「そう、魔力的に使えるのであれば、使ってみてほしいわ。」
「わかった。バーン!」
かかしさんのおなかが、一瞬大きくへこんだけど、すぐに元の形に戻った。
威力的には、少しだけ想定よりも威力が高いけど、全然誤差の範囲内かな。
「へー、衝撃を与える魔法、エルの言い方を利用すると、反発力が敵に働く魔法かしら。」
エメリー母さんも、これなら先ほどの魔法の、副産物として生まれてもおかしくないかと、自己解決しているようだ。
「どうかな?」
「ええ、すごく使える魔法だと思うわよ。」
ということで、本当に作りたかった魔法は、軽く調整を行うことで、完成することとなった。
今更だけど、冒険者をはじめとした、武力のランクが魔力量を基準にしている理由を話 してなかったね。 普通に一流の剣士とかなら、鋼鉄とかも切れるのだけれど、別にその一流の剣士さんに 、魔力が無いわけじゃ99%の確率でないわけですよ。 普通それなら、剣士がAランクの魔物を狩ってきたらAランクにしてもいいと思うのだけれど、ギルドとしては、その剣士さんにもっと強くなってほしいわけですよ。 ここで、魔物などを、殺したときに起こる現象について振り返ろうと思うのですが、長くなるので割愛して、一言でまとめると、使用可能な属性が増える可能性がある、魔力量が増える。この二つなわけです。 要するに、一流の剣士さんに対して、Aランクの魔力量になるくらい魔物を狩ったら、Aランクという称号をあげますよ、ということである。 実際、Aランクの実力がある人間なら、魔力量をAランクにあげるのも簡単らしい。
補足だけど、僕みたいに魔力量が足りていても、ランク相当の魔物を狩ってこないと認め られず、登録した瞬間はCランクから始まることになるらしい。
まとめると
冒険者ギルド=それなりの魔物を狩ってきてギルドの利益としてほしい ギルド登録者=かなり大きな身分証明書となるので、ランクを上げておきたい 魔力の多い新入りに対して 冒険者ギルド=有望な新人には死んでほしくない上、魔力だけのびびりに高ランクをもたれると、ギルドの証明書としての効力が減少してしまうので、防ぎたい
大体、このような関係となっている。
夜のアルベルトとエメリーの寝室にて
「エルの実力は、恐ろしいわね。でも、そこまで生き急ぐような教育はせずに、ほかの子
供達と同じように教えればいいと、私は思うのだけれど、アルベルトはどう思う?」
「そうだね、教育自体は、ほかの子供達と同じ早さでいいと思うよ。」
「やっぱり、そう思うのね。」
「でも、殺気だけは、早めに浴びせた方がいいかな。アンネリー家の、将来必ず面倒になる子供に対して、暗殺者の一人二人は送られてくるだろうからね。」
「そうね、実力があっても、実戦経験の無い人間なんて、簡単に殺せるモノね。」
「よかったよかった、これで次代もうちの領は安泰だね。そういえば、うちの領で思い出したんだけど、珍しくエルからおねだりをされてね、かわいがりたくて思わず了承してしまったんだよ。」
「へー、エルがおねだりするのは、珍しいわね。どんなモノを欲しがったのかしら?」
「それはね、羊をねだられたんだ。」
「羊ですの?それはまた急に、何か理由など会って。」
「ああ、最近のアルアの羽毛を利用した羽毛布団を作っているじゃないか、エルは、自分で育てた羊を使って、羊毛の布団を作りたいみたいなんだ。」
「へー、布団ですか、この前エルに、スライムを従魔にして、枕として利用できないかという話をされたのですよ。エルは、寝たりゴロゴロするのが好きなのかもしれないですわ
ね。」
「そうだね、僕としてもそう思うよ、よくバネッサを連れ添って日向ぼっこしてるからね。」
昨日同様体調が悪いよー、でも一度お休みしたら、何かと理由をつけて毎日サボりそうでやめられない。うーむ、難しい。




