第14話 魂と属性2
魂の形についてや、魂の構造について、長々と話してきたが、肝心の魂と属性の関係性について、考察ができていないな。
そもそも属性とは、神が言い出したものか、人間が言い出したものか、
もし人間が言い出したものならば、メタートル様の発言は、人間に合わせたものだということだろう。
そういえば、ずっと魔力、魔力、言ってるけど、そもそも魔力とは何なのか。
僕には、前世の知識から、血液とは、いくつかの構成要素でできているということを知っていたから疑問に思ったのかもしれない。
生まれたときから、この世界で過ごしてきた人々にとって、魔力とは体の中を流れる、魔法を使うための材料、でしかないのかもしれない。
魔法を使うには、イメージが大切である。
魔法には、魔力を使用する。
これらのことを考慮しつつ考えると、自分の意識の深く、自分の魔力の発生源の深くに意識を集中すれば、もしかしたら、魔力の構造を見ることができるかもしれない。
レッツトライ!!
「うぐッ」
「エル様どうかなされましたか。」
目が覚めると、心配そうな顔をした、父さん以外の家族と、バネッサがいた。
「何があったの?」
「むしろエルは、どこまで覚えているのかしら。」
エメリー母さんに聞かれたので、いろいろ考えていて、頭痛がしたところまでと答えた。
「そう、エルったら、苦悶の声を上げた後、倒れたのよ。心配したじゃない。」
その後、家族から、
「おとなしく寝てろ」
という命令が下った。
「はーい。でも心配してくれてありがとう。」
「まったくもう、アルベルトも心配して仕事の効率が落ちているぐらい、みんな心配してるのよ。」
なるほど、父さんがいないのは、仕事をしているからいないのか。
一応心の中でだけいっておこう。
(「私と仕事、どっちが大事なの」)
ということで、おとなしく寝ていることとした。
おはようございます。
明けて翌日
「エル様、顔色はもう戻ったようで、よかったです。頭痛はありますか?」
バネッサに聞かれたので、普通に
「ないよ」
と答えておいた。
バネッサは、それを聞いても、心配そうな顔をしていたが、納得はしてくれたようだ。
実際ほとんど頭痛はないしね。
皆に、めちゃめちゃに心配される朝食を終え、自室に戻ってきたことで、昨日の続きをする時間ができた。
まあ、一応、家族のみんなと約束をしたから、また頭痛を起こすようなことはしないけどね。
話を昨日のことに戻そう。
昨日は、頭痛で倒れた。
おそらく原因は、情報過多だろう。
正直、血の涙とか流していなかったか、心配である。
もし誰かに見られたらどんなことを言われるか。
まあ、それはおいといて、昨日倒れる前に見えた光景について思い出してみようと思う。
昨日、倒れる前に見えたのは、さらさらの透明な水の中をカラフルな球が流れてゆく光景であった。
例えるとしたら、天の川にきらめく星々みたいな感じかな。
要するに、そのカラフルな球が属性のための因子なんだと思う。
ここからは根拠が薄くなってしまう話となるが、生活魔法の謎に近づいたかもしれない。
この、カラフルな球
(これからは属性の因子と呼ぼうと思う)は、
基本の四色、火の色・水の色・土の色・風の色の因子は、誰もが少量は持っているのではないか。
そのため、人類の、ほとんどが生活魔法を使うことができる。
そして、なぜこの四色の因子は誰しもが持っているのか、それは、人間が赤子の頃から、この四色の因子に触れてきたからではないだろうか。
あ、あと光(太陽より光と火の因子)も含むのではなかろうか。
これが、ライトの魔法を使える原因ではないか。
もし、この仮説が正しいとすれば、極論、生活魔法を極限まで極めれば、誰しもが四属性以上の魔法を使えるのではないだろうか。
光魔法と闇魔法をはじめとする四属性以外の魔法は、一部の人間しか存在を知らないとかかな?
あくまで仮説に過ぎないが、本当は四属性の魔法についても秘匿したかったけど、冒険者とかが野宿の時に、薪にふざけて、
「火よ出ろ!」、
とか念じたら、本当うに火が出て、それがきっかけで、魔法の存在が広まったとかかな。
あくまで仮説に過ぎないけど。
この仮説が正しいと仮定して、メタートル様の話していた、魂の容量が大きいという話にも仮説を立てることが、できるかもしれない。
例えば、地球にも、地球固有のエネルギーがあって、そのエネルギーをこの世界に、持ち込まれたくないメタートル様が、地球由来のエネルギーを消去して、余ってしまった空間に全属性の適性を加えたとかかな。
これなら、後付けで、属性への適性を与えた説明がつくと思うんだ。
もしくは、そんなの全く関係なくて、メタートル様の親切心または、面白半分の好奇心とかかな。
まさに、神のみぞ知る、てやつだね。
これを、僕の仮説とすると、魂と属性の相関関係が成立するんじゃないかな。
あくまで、仮説だし根拠が弱いんだけどね。
そういえば、昨日、自分の意識の奥に潜ったときに、もっと奥深くに潜れるような気がしたんだよね。
情報量が多すぎるから、今すぐにはできないけど。
例えば、魔力の因子を対象として、
仮称・フィルター、
みたいな魔法を作って、もっと潜ってみたいと思う。
毎日、これを徐々に続けようかな。
魔法には、イメージが一番大事だけど、理論的なものとか、因子とかを理解できた方が、絶対いい、気がする。
(「ノアルア、毎日魔力を送っているけど、その前に、一つやることができた、そのやることは、集中しないといけないから、体調とか、多分意識できなくて、もし、汗が多くなったり、顔色が悪くなり始めていたりしたら伝えてくれるかな。」)
意識の奥に潜るときの、安全マージンとして、ノアルアに、僕自身の体調の監視を依頼した。
ということで、新たな日課のできあがりです。
絶対安静ちゃんは、お昼寝します
おやすー




