第11話 魔法で再現、電子レンジ
厨房から戻ってきて、まずは捨てる用・家畜用のジャガイモで実験を始めよう。
まずは知らない人のために電子レンジについて雑に説明しよう。
まず、電子レンジの仕組みについて説明するためには、マイクロ波という周波レーザーの説明をしなければならない。
マイクロ波とは、2,4Ghzの波のことである。
(Ghzは Wi-Fiの何ギガとかいうのと似たような単位)
そのマイクロ波が食品の中の水分子を振動させたり、マイクロ波が水分子に吸収されたり して水が温まるとモノが温かくなる、みたいな感じの仕組みである。
以上、雑な説明終わり。
ということで、いろいろ動かせるなら、マイクロ波を魔法で生み出して、電子レンジを魔法で再現しようという試みである。
さあ、ジャガイモの水分子を温めましょう。
その前にマイクロ波を作らないと、イメージは、昔よく見てた実験の番組のおかげで持てているから、あとはジャガイモを使いながら、マイクロ波の調整だけですな。
「パラパパッパパー、パラパパッパパ ぱらっパパぱらっパパぱらっパパラパラパラ」
三分といいながら、放送時間が十分ある番組の曲を口ずさみながら、マイクロ波の実験をしていると、
ジャガイモが爆発した。
「あーー」
「「エル様」」
バネッサとソフィアにめっちゃ心配された。
いろいろ騒いだので、母さんたち魔法練習組も、何事かと集まってきた。
「バネッサ、これってどんな状況なのかしら?」
「順を追って説明します。エメリー様の魔法理論を聞いた後、エル様は15分ほど何かを考え込み、何かひらめいたような顔をした後、厨房へと向かいました。厨房に到着すると、エ ル様は冷めてしまったスープを求め、ソフィアに声をかけ、スープとジャガイモを手に入れ 、ここへ戻ってきました。エル様が鼻歌を歌いながらジャガイモに何かすると、ジャガイモが爆発しました。以上です。」
バネッサの説明を客観的に聞くと、僕ってそれなりにやばい行動してるなっw
「なるほど、わからないことがわかったわ、本人に聞いてみるわね。で、エル、どういうことかしら? いや、怒っているわけじゃないわよ、私の話を聞いて何を考えたのかが知りたいの」
「ん、わかった、半分くらいは感覚的なことだから教えられないけど、それでもいい?」
「ええ、構わないわ」
「ん、まずは、母さんの話を聞いて、魔力を使えば、その目に見えないものを動かせるのかなって考えたの、やってみたら感覚的にはできたの、だからそのできたことを生かせないかなって考えたの。それでね、食べ物の中の温まるための目に見えないものを動かせば冷めた食べ物を、火を使わずに温めることができるかもって思ったの。これができれば馬車で出かけたときに出来たてみたいなパンが食べれたり、そのパンに、外にいてもバターを溶かして塗れたりするかなって思ったの。」
「なるほど、おもしろいと思うわ。あと、私の話をきちんと理解してたのね、すごいわ。その目に見えないものを集めるだけじゃなくて、動かそうとする発想がおもしろくて感心したわ。それで一度試してみた感覚で、それはできそうなのかしら?」
「ん、ほとんど確信を持ってる。多分ジャガイモが爆発したのは、その温かくするものが、激しく動きすぎて、ジャガイモ自体が耐えられなくなって爆発したんだと思う。後、数百回くらい調整すればできるようになると、感覚的だけど確信してる。」
「そう、じゃあ、その感覚に従って試してみなさい。怪我には気をつけてね。じゃあ二人は魔法の訓練を再開して、バネッサ・ソフィア、エルについていてくれるかしら」
「「はい」」
エメリー母さんに怒られるかと思ったけど、魔法の理論を理解していたことを褒められて、きちんと目的を話したら、むしろ応援された。
自分で考えさせて試させる親は、個人的にはすごくいいと思う。
母さんも小さいときに同じような体験でも、したことがあるのかな?
まあ何はともあれ母さんに許可をもらったところで、マイクロ波の開発を再開しよう。
それからジャガイモを爆発させること146回、
温まるようになって調節を進めること58回
ついに電子レンジ魔法が完成した。
ここまでに7時間ほどかかった。
「できたーーー!!!」
「「おめでとうございます。エル様」」
「二人ともありがとう、こんなに長い間付き合ってくれてありがとう。」
「いえいえ、エル様の方が大変だったでしょう。」
「そうです、それに、エル様のおかげで、外出用のお食事で使えるレパートリーが増えましたから。」
「そっか、でもありがとう。ソフィア、夕食に、このトマトスープを冷めたままで出してもらえるかい?」
「料理人として、お断りします。」
「ええー」
「そのかわり、新しくスープを用意して寝かしておいてあります。寝かしていたので冷めています。そのトマトスープは使用人で食べますのでご安心を。」
「ありがとーう、みんなの前で新しい魔法をお披露目したいから、夕食にはみんなを集めてくれる?」
「はい、かしこまりました。」
その後30分ほど休憩し、夕食が始まった。
「やあエル、父さんたちもそろって、夕食を食べたいなんて、どうしたんだ?」
「えへへ、それはお楽しみだよ!」
「へー、エメリー、予想はつくかい」
「ええ、おそらくね、エルのために内緒にしておくけど」
さっきまで、外で魔法の訓練をしてた三人には、何を見せたいのか、知られてそうだけど、アルベルト父さんやミリお姉ちゃん、サラお姉ちゃんをびっくりさせよう。
メイドたちによっ、全員分の料理が配膳し終わったところで、ソフィアが冷めたスープを持ってきてくれた。
さあ魔法のお披露目といきますか
「アルベルト様、本日はエル様たってのお願いで、冷めてしまったスープを出させていただきました。」
「へー、エル、これにはどんな理由があるんだい?」
「ん、まず僕は今日から魔法の訓練を始めたんだ。それでね、母さんの話を聞くにつれて魔法の使い方次第で、日常生活でも役立てれるかなって考えたの、そして考えて、たどり着いた魔法がこの魔法だよ」
えい、マイクロビームーーーーー
とかいいながら温まるまで少し待つのがつらい。
この無言の時間よ早く終われ。
とかやっているうちに、だんだん鍋から湯気が上がってきた。
「え、スープが温まってる!?」
電子レンジ魔法で家族みんなを驚かせることができた 。
「えっへん、すごいでしょ、僕の魔法。」
「ああ、すごいよ、エル、なんで何もしてないように見えるのにスープが温まっているんだい 。まあ魔力はすごい早さで動いてたけど。」
それから家族みんなに、この魔法の仕組みを大まかに教えてあげた。
「へー、すごい仕組みだね、エメリーならこの魔法使える?」
「どうでしょう、怪しいかもしれないわね、大体、魔力の流れを見てても、何で温まっているのか理解ができないから」
「へ!?もしかして、これってとんでもない魔法なのかい?」
「ええそうね、多分この国を探しても、この魔法を使えるのはエルだけじゃないかしら。」
「エメリーでも再現ができないって聞いたから、なんとなくそんな予感はしてたけど、エルってもしかして魔法の天才なのかい?」
「ええそうね、でも教育方針は自分で決めさせた方がいいかも、多分エルの優れている能力は、考えて発展させる能力だと思うから」
「そうなのかい、エメリーが言うならそうなんだろうね、本人に今後のことは聞いてみるよ、で、今の話を聞いていたかい、エル」
どうやら僕の教育方針は自分で決めさせてもらえるようだ
「ん、聞いてたよ、そして僕がこれからどうしていきたいかも決まっているよ」
「ぇ、もう決めたのかい」
「ん、基本的には自分自身で訓練は続けていきたい、だけどわからないことがあれば母さんに聞きたい。そして父さんと母さんに頼みがあるんだ。」
「頼みかい?何かな?」
「ん、過去の魔法使いの文献がほしい、噂程度しか残っていないような話でも聞きたい」
「んーそうだね、少し時間がかかるけどいいかい?」
「全然かまわない、ありがとう」
よし、これで過去の魔法の再現ができるかもしれない。
「じゃあ今日はこれでお開きね、おやすみ」
父さんが夕食の終わりを宣言したので解散となった。
今日はいろいろとあって疲れたので、魔力の鍛錬だけして、もう寝よう。
おやすみなさい
あれは音楽じゃないです。著作権が怖いです。ただパラパラ言ってるだけです。音楽を流したい人は頭の中で流してください。




