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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第3章~その掌で踊る竜~
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野生のドラゴンとの生活が今…始まる

 「…と姉上はお前と共闘する事に非協力的なのだが、我は是非会ってみて欲しいと思っておる。どうだ?お前と姉上が手を取り合えば何者にも勝ると思うのだが…」

「ふーん…千年前の群長決めで兄と姉がバトり、挙句両方傷を負って姿を隠した。これにより完全に派閥が別れたので決着を付けなければならなくなり、少しでも被害を減らす為レーヴェンディア側で手助けして欲しいと。でも肝心の姉上は歯切れの悪い返事しかしない」

 不死身に近いドラゴンを殺す方法。それは"焼く”事だ。魔法ではなく魔力で。要は魔法陣不使用範囲と同じ、他からの干渉を断ち自然治癒以外で治らない様にするものだ。別にこれ以外にも弱点はあるが言わないでおこう。

「その通りだ。だがあんなに思い切りの悪い姉上は初めて見た」

兄上(グーオリクス)殺ってもいいなら」

「嫌だ。元々は兄妹お二人で長を務める手筈だったのだ。雌雄を決した後でも姉上達ならば上手くやっていく筈だ」

「嫌だってお前…。それにしてもそんな大した役割か?しょうもない事してまるで**だな」

「ヌ?今なんと言った?我がまだ知らない言葉だったらしい。理解出来なかった」

「え?忘れた」

 ダメか。強くなるなら1番手っ取り早いのになぁ…ドラゴン討伐。

「まぁよい。気が向くまで待つとする。それまでずっと一緒だぞ!」

「は?てか覗き込むな。また殴るぞ」

 無神経にゲージに手を入れてレグナぬぅに嫌われたレグナスがベッドでスマホを弄っているガルに動物的なテンションで近寄る。そして払い除けられ拗ねる。

 さっき触った感触、正に完璧な人間だった。切れば怪我もする、喉を爆破すれば即死する。全くの人間。身長約13メートル頭~足しっぽは含まない、ドラゴンの中では中くらいの大きさだがそれだけの質量はどこへ行ったのか。その答えは"この辺”だ。

 今現在もレグナスの魔法陣不使用範囲は変わっていない。この部屋より広いくらい範囲がある。その中を魔力に還った肉体?が漂っているのだ。必要とあらば魔法として打ち出し、瞬時に元の体に戻る。したくないしする必要もないがガルが習得出来なかった技術だ。

 そんな中でも何らかの魔法攻撃でダメージを受ける事はない。魔力で焼くのと同じ、範囲内に侵害はできないからだ。しかし残念ながら攻撃に関してはバリアを張っている場合のみで、よくしているノーガード戦法ならぬノーバリア戦法では普通にダメージを受ける。しかしそれにも利点があり痛みさえ我慢出来ればバリアで防ぐより遥かに少ない魔力で済む。基本避けるけど。

(レグナスどっか行ったよ?さっきから何見てんの?)

(いや、暇が出来たやつから電話とかラ〇ンとかくるから…順位付けてる)

(あれ、思ったより気付かれてなさそう?)

(そうだな。虎、電話だけど多分シャルウェラさんは分かってる。猫、風鈴。最後にライ〇)

(紛らわしいんだけど…なになに?いいよね君は働かなくて、今度一緒に秘境探索する時に頼りにしてるからねって流れる様に既読無視するし)

「ここには上質で良い物が揃っているな。なかなか満足できるぞ」

 レグナスがどこかの部屋から持ってきた毛布と布団を床にばら撒き始めた。

「何してんの」

「当然我の寝床を拵えておるのだ。それとも同じ場所で寝てくれるのか?」

「別の部屋使えよ」

「見たところ2部屋繋げた様だが1人で使うには広いのではないか?寂しかろう?我は寂しい。なんならあそこの爬虫類と同じくらいの空間で大丈夫だ。ホレ!どうだ?」

 少しトカゲ寄りの小さくなったレグナスが羽ばたいて頭上を周り始めた。

「…なら…いっか」

 警戒しながら降りてきたレグナスを抱いてみると鱗越しに高い体温を感じる。どうやら爬虫類ではなさそうだ。

(あれ?…あれ!?)

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