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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
80/147

選択 後編

こうやって判別するらしい


記者「先日の銀行強盗なんですが何やら巨大なハンマーで殴られた、と泣きながら話したと噂が流れているのですが」

正子「恐喝罪脅迫罪住居侵入…おっ?ちょっと署まで来て貰おうか」

記者「へ?」


偉い人「おぉ一君。最近目覚ましい活躍だとか」

正子「強制わいせつ。…ほう?」

偉い人「な、なんだねその鞭は!」

正子「詐欺賭博名誉毀損賄賂。見事なフルヒットだなァ!」


正子「窃盗脅迫妨害器物破損共謀虚偽放火!公然わいせつ強盗傷害っ!ハァ…ハァ…バカな…!」

ガル「名誉毀損で訴えてやろうか?」

正子「クッ…ジャスティス水!水っ!出たな!まだ洗い流せてない罪があるな!…殺人?」

ガル は逃げ出した!

 目の前の明らかな害意に対抗する策は期待より少ない。どうやら期待しているより自分の脳は性能が控えめな様だ。

 対抗策その1、皆殺し(無力化)。言うまでもなく却下で更に言うと薬物の散布を阻止するのはまず防げない。時間停止に似た状態(ザワールド)が使えたらどうにでもなるがあれは1日に一回のみの使用が許されている能力の切り札みたいな物だ。それ以上は多分この世界が無数にある似た世界もろとも壊れる(消滅する)と直感が告げている。いや~怖いな~。

 その2、見捨てる(誰かに任せる)。多分ロイドさんにバレるから却下。予想ではこのスラムまでで片がつくが万が一にも壁を越えて被害が拡大する様ならとても面倒だ。

 その3、ボスを潰すか脅し「キャーーー!」

「リ、リモア!?」

 突如現れた巨大な扉から飛び出して来たリモアは不安定な屋根から転がり落ちるところを既の所でガルは抱き抱えた。

どうやら憔悴しきっている様子。泣きながら抱き着くリモアの頭を撫でると何か言おうとした白いのと黒いのを蹴りで黙らせ観察してみる。外傷なし、服の乱れなし、ペンダントなし。部屋で何かがあったと判断したガルは指を鳴らし注意を引くと〈狐火·怪〉を発動した。

「パパが…パパがわたしのスーを…」

リモアは語り始める。質問を声に出すのも泣いている子供を宥めるのも時間が勿体ない。せっかく安全且つ成功率の高い()()()が飛びこんで来たのだ。幻覚がどんな言葉を掛けているかは知らないがこちらが掛ける時間を省略する。脳内会話に近いだろうか、〈狐火·怪〉にはこんな使い方もあるのだ。

「お姉さま!」

「天使…いや女神サマ…!」

 本当に時間が勿体無いので二人は無視する。

「だからあんなのパパじゃないもん!アンジェぇ…どこにも行かないでね…?」

乗っ取られたかな?という感想だった。心の弱い者が悪魔と契約してもいずれ唆され魂を持っていかれるのがオチだ。スーリア(身を守る手段)白峰姉(しーちゃん)を取り上げ部屋に閉じ込めたらしいが後で食べたりするつもりだったりして…。それは兎も角、母が居ないリモアは父と精霊に依存していた様で相当に応えたらしく精神が不安定になったリモアに能力が発現した。このまま本人に何の変化もなくハーピーエンドならこの扉の能力は自然に離れていく事だろう。内から外へ、外から内への道を開ける事が主なこの能力なら尚更。


「白峰、お前は右2つ。お前は待機な」

黒堀なる高校生の目的の人物はあの島田だと言う。取り敢えず逮捕されたと伝えた。確証は持てないが盗聴器でそれらしき音声を拾っていた。あの怪我で無事牢屋にぶち込めたかは不明だが。

目の前の数十人の人間の塊を僅か1分で例の物の劣化が無くなると言う地下室に落とした。あそこは今爆弾とかで危険物が1杯なのだが…まぁどうせ適当に用意した似て非なる場所だしいっか。自滅しても可能性としてあった4箇所回って爆破しまくる、よりはマシだろう。リモアが居なかったらそれくらいしたと思う。それくらい詰んでた。

目の前にある一扇の扉に手を掛ける。残り二扇、景観を損ねる重厚な扉があるがそちらは白峰に任せてある。リモアは幻覚と黒堀で落ち着いている。このリモアの能力ならアンジェの元に来た様に父親の元へも繋げる事が出来るだろう。そう思いながら重い扉を開いた。


俺ァ自慢じゃねぇがケンカは負け知らず(チート(能力)除く)、頭もそれなりに良い。泣かせた女は星の数程…だがそれは女たらしな体質故だから仕方ないだろォ?そんな俺にも本気にっと話が逸れたな。とにかく俺はヨォ、こんな年端もいかねぇ娘にパパじゃない!とまで言わせた奴が許せネェ。つか有り得ネェ!この扉?能力?でソイツんとこ行けるんだろォ?代わりにパパの目ェ覚まさせてやるよ嬢ちゃん。

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