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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
序章~終わりに続く道~
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魔導人形②

この頃の主人公の謙虚な感じが今は全くないデスね!(修正後感想)

 「大丈夫よ、予想通りだから。余裕で勝てるわ」

 面倒くさいことになったと呟いているガルにマリンは余裕で勝てると豪語する。ものすごく頼もしいがどうしても外せない問題がひとつある。

 「なぁ、ローグはどうするんだ?」

 ラックは自分のことは心配してない様だ。

 「だめだよー。もちろん本人に戦って頂くよー?当然だよね」

 割り込んできた絶望的なセリフ。

 「あっでも勝っても負けてもクリアだからそこんとこは安心してよ」

 もちろんそんなことを心配している訳ではない。犠牲は出したくない。なら爆弾を起爆するか?日光で消滅してくれないかな…。

 「やばいな」

「どうするの?」

「俺が二回戦おう。寝ているやつを戦わせても意味がないだろ?」

 今度は魔法を使えばいい。初めての攻撃に対して無防備なあの人形に負ける気はしないが出来れば魔力は出来るだけ温存しておきたかった。

「だめだよ?本人に戦って頂くしかないよ」

 その言葉に最後に回して時間を稼ぐしかないと思ったガルは次の戦いを始めろと急かした。なぜだろうテロリストはだんだん余裕がなくなってきている気がする。

 「さぁ始めよう、スタート!」

「きなさいお人形さん!」

 マリンは開始の合図と共に銃を魔導人形の頭めがけて撃った。

 「マリンのやつまじで!?もう銃なんか使ってたらだめだ!」

 ランが珍しく焦っているようだ。よく考えたらこのチームは冷静な人しかいないなとガルはマリンの勝利を確信しながら思った。ガルラックマリンは性格的に冷静でランはふざけた様な態度が目立つが撃破班に選ばれるほど優秀であり、自分なりに物事を捉え対応する事ができるタイプだった。ローグは何事にも動じない精神力を持っている気がする。

 弾丸をかわした魔導人形は先程とまったく同じ動きでマリンの左側をとり、手をそのまま突き立てる様な動きをした。

 「成る程。まぁ人形だからな、パンチキックよりかはそうなるか」

 人形のもっているであろう力に感心しながらこれから起こる事を想像する。そしてよく一回で思い付いたと感心した。

 「おい!まじでやばくね?」

「まぁ見てなって。それより何で壁になってたのにマリンのしてること見てなかったんだ?」

 ラックも勝利を確信している様だ。

「えっ?いや…何かがさごそしてるからみちゃダメかなって…」「出発前にエロ本なんか読むから…」

「お前が見せてきたんだろーが!幼なじみ特集!」

 まだ知らなかったランの性癖が暴露された。しかしそれは割と普通だったのでガルとラックはがっかりした。

 弾をかわされる事と攻撃してくる場所に絶対の確信を得ていたマリンは少し前屈みになり直前に微調整を終えていた仕掛けを作動させる。すると太もも辺りから出てきたラックの刀が人形の首を切断した。「まじか」小声だかテロリストの声が聞こえた。流石に予想外だったのだろう。

 「剣が生えた!?」

「マリンは罠を仕掛けてたんだよ」

 ばかな事を言っているランにラックがタネを明かす。ガルは俺じゃ思い付かなかったなと思った。

 「ありがと、良く切れる刀で良かったわ。よく手入れしてるのね」

「よし、次は任せろ」

 褒められたラックはいつもよりやる気があるようにみえた。

 「待った。次はローグだ」

 しかしそれをガルが止めた。メンバーははっとしてローグに視線を集める。

「起きたのね!」「ようやくお目覚めか眠りの王子様は。今まで働いてない分頑張ってもらわねーとな!」「超ベストタイミングだな!頑張ってこいよローグ」

 皆からの熱い期待を向けられたローグは…

突然ですが、違和感にお気づきの方はいらっしゃるでしょうか?

答えは誰もローグを起こそうとすらしてないのです。撃破班の人は実はどうしようか考えてる癖に起こすという選択肢がないめっちゃヤバい人達だったんです。

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