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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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その後のその後

 (何が…なんだろう?)

(えっと…あれだ。ノーステリアだ)

 三人しか居ない食堂で危険性は低いと思われるシチューを少量腹に入れる。リモアが食べている物と同じ鍋を使ったシチューなので恐らく危険な物は入っていない筈だ。何故か用意されているステーキまで頬張っているリモアを挟んで白峰の姉も無感情にシチューを啜っている。この光景を見てガルはノーステリアを思い出した。食べ方汚いなーと。

(そうか!胸か!それならせめてボタン上1つと下3つ開けようよ)

(…?そんなの見て楽しいのか?)

 リモアが真珠の首飾りを見て微笑んでいる。それだけでは終わらず話し掛けた。首飾りはリモアに反応する様に優しく発光している気がしなくもないので魔道具だったりするのかも知れない。

(目が潤いますぜ。俺の)

(おぉ…瑞々しい…いや、水水しい)

 真珠から現れたのは小さな人型の生物…精霊。精霊の事は殆ど知らないが人と似た姿は少ない筈だ。環境に寄って色々変わる…だったと思う。

(まだ潤ってないけど…)

(ん?何の話?)


 食事の後に精霊が白峰姉の治療をした。前見た時より傷は小さくなっていて血も殆ど止まっていた。あからさまに水を強調した見た目で登場した精霊は自らの周りに浮かぶ水を白峰姉の傷に巻き付けた。水で防水するらしい。そして次はお風呂に入るらしい。

 「え!水が…無くなっていく!?」

 和の空間を意識した雅やかな庭。その一角にある露天風呂の水が目に見えない空間の裂け目によって一滴も残さぬ勢いで減っていく。

「あれは?槍!?」

 後に残ったのは〈火炎槍〉。僅かに残った水分を容赦なく蒸発させている。

(よし)

(良くないけど?)

 仕方ないという事で個室のシャワー室を使う事になった。


 「ふ~んふふふんふんふんふ~ん」

 新しい懐中電灯の用意。ドレスの着付け。そうこうしているうちに時計の針は23時を回った。暗闇の町で自分の鼻歌に合わせてスキップするリモア。その後ろに無表情の二人が付き従う。数日前に見たのと殆ど同じ構図が出来上がった。

 23時12分。犬と猫のエサを買う。それぞれ300グラムを一袋ずつ。店主と仲はいい様だが長々と雑談する程ではない様だ。

 23時33分。エサ場に到着。既に野良犬が4頭集まっていた。個人的にだが触るのはオススメしない。と思っていたら一番近くの犬にエサをぶっかけた。教えられたのか思い付いたのかやべーやつだと思った。リモアが犬を触る事は無かった。犬は寄ってきたけど。

 0時13分。猫のエサ場へ到着。既に野良猫が7匹集まっていた。リモアが一粒投げると全猫が飛び上がって食べた。多分わざとケンカを誘発している。と思っていたら飽きたのか一掴みずつ投げ始めた。一瞬暗闇の中におっさんがいた気がする。やべーやつだと思った。リモアが猫を触る事は無かった。猫は寄って来なかった。

 0時26分。買い食いをする。この頃に白峰姉は返事をする様になってきた。ゲームセンターに行く途中には返事をしていたのを思い出して薬の効力が無くなってきたのだと考える。時間が経てば元に戻るのかも知れない。因みに買った物はうまい棒だったがなんか嫌なのでつまづいたフリをして屋根の上に蹴り飛ばした。この時アンジェって演技上手そうだね!とお言葉を授かったが多分バレてない大丈夫。

 1時4分。白峰姉におんぶされたリモアはゲーセンに到着した。ゲーセンは当然明るい。今までは店員に白峰姉の手も物理的に借りて懐中電灯を照射していたが今回ばかりはそうはいかない。光に光を当てても防ぐ事は出来ない。

 英に呆れられたながら店の中のかわいい、とかオススメ、とかの謳い文句の書かれた紙をあるクレーンゲーム機に集めた。どんな店でも売れ残りそうなダサい女の子用のズボンが商品にあった。リモアはやる気になってくれた様だ。

ユ「第2位は〈旅人〉よ」

ロ「唐突っスね」

レ「うむ。攻守共に万能な能力だな」

ユ「第3位!あら…先生どうしようかしら?」

ロ「初めの方で何かやってるあれっスね?」

レ「止めておけ。詳しくは我の襲来で分かるだろう」

ロ「お?」

ユ「あら!」

レ「ぬ…なんだ…」

ユ「何でもないわ。改めて3位は〈爆弾魔〉ね」

ロ「どっかの手首持ち歩く殺人鬼みたく人間を爆弾には出来ないっスけど攻撃力は〈貫通〉に次ぐ威力っスからね」

ユ「現時点ではこんなところかしら」

レ「出揃うかそれなりに増えたらまたするとしよう。ネタがないしな」

ロ「今日なんなんスか?死にたいんスか?」

ユ「やだレグナスちゃん…消されるわよ?」

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