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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
序章~終わりに続く道~
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魔導人形

魔力の使用量が多いですね!実はこの辺りが一番ファンタジーしてるんじゃないですかね(修正後感想)

 「設置完了。今から戻るわ」

「こっちも終わった」

 通信機からマリンとラックの声が聞こえ、二人の仕事が終わったことを知る事ができた。

 「こちらはランだ。二階のホールに電気がついてるがカーテンでみえねぇな。他には何もねぇ」

 周りの家からスナイパーライフルで中を覗いていたランもホール以外変な場所はないと報告した。ローグは隣で直立したまま寝ている。こいつの友達やめようかな。

 「分かった。集合してくれ。さっきからテロリストがうるさいんだ」

 その言葉に皆から驚きの声が漏れる。犯人はちょっとしたショーを始めたいらしい。


 「四人共おはようございまーす」

 目の前にいる人間の一人から嬉しそうにそんな言葉が発せられた。しかし声の発生源は死んだ様な顔の女性で挨拶は不愉快な程にこの場所に似つかわしくない愉快そうな男性の声だった。

 「お前がテロリストだな?」

ガルの言葉にそうだよ、と女性が返す。

 「なぁガル、この人達何だと思う?」

小声で落書きされたラックが質問する。

 「それ、人形だろ?」

仲間たちからえっ?という声が上がる。

 「お見事!大正解だよ!よくわかったねー」

一々仰々しいしゃべり方をするやつだ。

 「うそ…本物にしかみえない」

「まじかよそれ…」

 ラックはなんとなく予想がついていたようで驚かなかった。

 「どう?答えたい?どうぞ答えちゃってよほらー」

(うざいやつだな)

 「何となくだが魔力を感じる。そして頭から体に魔力の流れができてる。まるで血が巡ってるような感じで。それに微動だにしない体と生気を感じない顔。この辺りは人が入れない様になってるから人間がいるはずないしな」

 「お見事だねー…でも魔力の糸は見えない様だね。目に魔力を込めてご覧?それくらいの扱いはできるよね?」

 ばかにされた感じで腹が立つが言われた通り目に魔力を込めると人形の中の魔力とそれを繋ぐ糸の様なものが見えた。

 「ほんとだ。これはお前の所に繋がっていそうだな」

 二階へ続いている糸を見ながら正直な感想を漏らす。五人の男女は一本の糸で繋がっていて、横一列に並んだ最後の男性の体から二階のホールの中へ糸が伸びていた。

 「そうだよーこれから君たちには一対一でこの魔導人形と戦ってもらうから、もちろん拒否したら爆弾に変える。…わかったね?」

 「なら俺からいかせてくれよ」

内容は衝撃的な筈なのだがランはやる気に満ちていた。

 「わかった。多分あいつらは魔法使えないから銃も大丈夫だ」

 最後に耳元で頭を狙ってみてくれと小声でいいハンドガンを渡した。予想が正しければ人形を動かす為に魔力が使われていて攻撃などに回す余力はないだろう。頭には魔力が一番多い気がしたのでその部分を砕いて反応を見たい。

 正直一対一はさせたくないがこの人形が魔力による産物ならば本当に人形を爆弾に変えることもできるという事が分かっているガルは仕方なく他のメンバーと共に下がって見守るしかなかった。

 「スタートで初めてね~。スタート」

 ふざけた開始の合図と共にランが人形の頭を銃で粉々に砕いた。

 「ん?」

 ランは困った様な顔をしている。

「お見事!」

 テロリスト以外困惑しているなか楽しそうにテロリストが次だよ次と催促する。

 「ほらー次だよ次!いってみよー」

「ねぇ皆、ちょっと壁になって私のこと隠してくれない?」

 マリンが何かするらしい。もちろん断る理由もないのでランから銃を受けとると「わかった。ランも壁になってやれ、次は俺がやってみる」といった。

 「じゃーいくよー?スタート!」

 さっきと同じように開始された試合に同じように人形の頭に銃を撃つが今度は全く無駄のない動きでかわされた。しかし撃つと同時にこちらへ向かって動いた人形に反応したガルは既に腰に差してあるナイフを高速で自分の左側へ移動してきた人形の頭へ刺していた。

 「悪い。俺は後からでた方がよかったらしい」

 どうやらこの魔導人形は繋がった糸で互いの経験を共有し、学習することができる、おそらく戦闘用の魔導人形のようだった。

終わりが近づいてる感ありますが全然まだまだですよ

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