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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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休日の過ごし方⑦

 「さて…続けようか」

 ミリアが叫びながら出ていくのを見届け、鏡がガルに体を向けると既に冷静さを取り戻して腕組みをし、洗面台に体重をかけながらいかにも余裕ですという様な態度で待っていた狐が話しだした。

 「俺は襲われたから返り討ちにしただけだよ」

 鏡が口を開け声を出す前におそらく出てくるであろう質問に答える。こいつらの事を調べてはいるが一つの心当たりを除いて迷惑はかけていない筈で、目覚めて初めて遭遇したチンピラを排除した事が質問だと思っている。心当たりのレックスの討伐が話に出てくる様なただの犯罪者集団なら能力持ちも居て危険性が高いので手を出して来なくても滅殺する。

 「なら聞こう。何故君はあそこにいた」

 読みは当たっていたらしく何とも言えない表情で次の質問に移った。因みに初めに手を出したのはこっちなので知ってたらもう敵対扱いされてるかも。

 「それはこっちが聞きたいな。何であの場所にいたの?」

「人の命が掛かってる。しらばっくれるのは許さねぇ」

 隠し持っていたらしい銃を取り出しこちらに向けてきた鏡を見て俺も銃欲しいなと嫉妬する。カメリアに武器の作成を依頼したが銃は免許が必要でめんどくさいので麻薬組織を壊滅させた後に勝手に使わせてもらう事にする。透も狙撃銃を所持しているが親があれ(めっちゃ偉い職業)だし戦闘系職業希望なので免許を取得したらしい。

 「ドラゴンに拐われた」

「理由は!」

 無理もないが物凄く困った様な表情で反射的に理由を知りたがった。多分脳の処理限界なんだろう。放っておけば勢いよく頭を振りだしそうになっている。

 「レグナスって言うんだけどね…あいつが町を襲う時の移動手段として連れていかれた」

「レグナスって…!あいつか!?こうしちゃいられない!情報提供ありがとうな!」

 俗にいう鳥頭ってやつなんだろう。最初の部分を忘れていそうな鏡をニコニコしながら軽く手を振って見送った。

 (英、そろそろ出てきても問題ないぞ)

(もしかしてトイレ大好きだったりする?)

(何で?)

(だってちょっと大事な話する時とかすぐトイレ行くじゃん)

(偶然だろ。お前は何してたんだ?静かだったけど)

(成人男性の脱糞を見学していたぜ)

(…)

(…)

(中身がいたのか)

(ツッコミを放棄しないでよ?後どっちの中身の事!?)

 個室の中身に決まっているだろうに…人間の中身の事を聞いてなんになる。


 時間的には十分程、時間を潰すのは諦め席に戻る。ポップコーンを食べる為に獅子噛の方を向き手を伸ばす。

 「う○こか?」

 獅子噛はこちらを向かず雰囲気だけかっこよく聞いてきた。この下りを繰り返すのは良くないので腹パンした。腕で守る事も腹筋に力を入れる事もしなかったがダメージはあまり無かったようだ。

 「…?…!」

 ユーリが何故かアーゲンを巻き込んで手でばつを作り獅子噛に知らせている。それに気付いた獅子噛はガルの手を掴んでにおいを嗅ぐと驚愕した様な顔をした。しかしすぐにニカッと笑い映画観賞に戻ったのでこれもリアクションの一環なのだろう。こいつらはお笑い志望なのだろうか…それともコミュニケーション?


 悲鳴、気絶の二種類しか体験していない獅子噛がそれなりの量のステーキを平らげる。ホラー映画をそれなりに楽しんだ残りの者もステーキを食べながらおしゃべりする。ここは遊園地のレストラン。映画を見終わった一行はバスで最後の目的地に移動した。時間は13時を過ぎている。

 昼飯を食べてお腹を満たすと全員まずジェットコースターに乗るという意見で統一されていた。みんな子どもだった。

ユ「暇な時間には新しいスキルでも作って欲しいわね」

ロ「そうっスか?まずは記憶とか取り戻した方が選択肢増えると思うっスけど」

レ「その事だが、封印された魔力と今の魔力はなぜ別れておるのだ?」

ユ「いつか語られると思うけど言っちゃおうかしら」

レ「よろしく頼む」

ユ「簡単にいくわよ。生まれ変わる為に新しく体の設計図を作ったの。神器にある分は空きを解放する形で増えるから単純に解放後、魔力の器から余った半分が神器に入ったのよ」

ロ「一般人は戦って強く…?」

ユ「なるわよ。ガル君より効率は悪いけどね」

レ「ム?たった今手紙が届いたようだな」

ロ「俺が読むっス。ガルさんの体重をたった今から43(内体毛2kg)に決定する」

レ「ふむふむ…ユグドラシルの体重は7098メガトグモオゥ!?」

ユ「ダメよ女の人の体重なんて言ったら。今から抗議してくるわ」

ロ「何をっスか…」

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