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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
序章~終わりに続く道~
5/115

著者**③

 「まだ眠そうだな猫ちゃん?」

 作戦会議の途中で眠ってしまったラックに特に怒ってはいないのだがなんとなく嫌みを言ってみる。

 「大丈夫大丈夫、。車の中で寝させてもらうから」

 ベドの奥さんのソフィーに焼いてもらったパンケーキを食べながら眠そうにギリギリまで寝る宣言をするラックに、あきれながらベドのお腹の上でコーヒーを嗜むガル。作戦会議が終わったあとベドはすぐ寝てしまいガルは朝日とともに起きてきたソフィーに挨拶をしたあと一緒に朝食をつくった。今は朝の6時。

 「俺は撃破組起こしてくるから準備しとけよ」

 そう言いながら席をたった。

 ガルが今いる建物はマンション。テロリストを倒すためにすぐ動けるようクラスの人の殆どが一時的に移り住んでいる。撃破班の人数は5人でベドの部屋の下の階に並んでいる。


 それぞれの部屋の前に立ち、ドアの横にあるインターホンを鳴らして起きているか確認する。これから出かけるのに起きていないのは困るが…。

 「起きてる?」

 唯一の女子であるマリンは起きていて既に準備を終わらせておはようと挨拶を返してくれた。問題なく終わり停めてある車へ向かった。


 同じように隣のインターホンを鳴らすとランがドアを蹴り開けてきた。それを神速でかわすと蹴りあげてくるランを避け部屋の中に飛び込み隠されていたエロ本のテキトーなページを開いてランの顔に押し付けた。

 「このページを開くとは…お主も好きよのう」

「お前が同じページ何回も開いて開きやすくなってるだけだろ…」全て無表情でおこなった。問題はなかったのでさっさと行けと車へ向かわせる。


 最後は大人しめのローグの部屋だ。ランみたいなバカな真似はしないだろうがテンションがおかしくなっている可能性もあるので少し警戒しながらインターホンをならす。もう一度ならす。返事がない。

 「起きてるか?」

 ドアをノックしてから開けてみるとローグが立っていた。

 「おきてんなら返事しろよ」

 返事がない。たったまま寝ているようだ。仕方ないので筋力強化の魔法をかけ片手で担いでラックの様子をみにベドの部屋へ向かった。

 「ラック、準備出来たか?」

 ドアを開けながら部屋の中にいるはずのラックを探す。部屋の中にはベドの隣で寝てしまい寝相の悪い睡眠中の熊にベッドから落とされたかわいそうな虎が転がっていた。仕方ないので空いている方の手で担いだ。何故起きない。

 「ソフィーさんおっさん9時までに起こしておいてください」

「わかったわ」

 取り敢えずラックは準備を終えてから寝たらしく重い体がいつもより重いそれにバランスも悪い。筋力を強化しているといっても三倍程度なのでかなり無理をしている。

 「だらんとしてないでローグみたいに直立の姿勢で固まっとけよ」

 愚痴を溢しながら外の車で待っているマリンとランをみつけ、階段を下りながらマリンにローグの荷物を取ってきてもらうよう頼んだ。


 「ラック起きろ、時間もないしランが落書きしようとしてるぞ」

 その言葉にうっすらと目を開け目前に迫っていた油性ペンを受け止めるラック。

 「油性はやめてくれよ洒落にならないから」

「大丈夫だちゃんと可愛い虎の絵にしてやるから」

 ランは近くにあったマジックボードに可愛らしい虎の絵を描いた。

 「バカね、ラックには黒縞があるんだから描けないでしょ」

 マリンは落書きには反対しないらしい。

「お前が寝てる間に準備は終わらせた。もう7時だし出発するぞ、忘れ物はないな?」

 ガルは最終確認を取った。

「大丈夫だ」「おっけいける」「大丈夫よ」

 三人から頼もしい返事が聴こえる。大丈夫そうだ。

ローグは荷台に置いている。多分大丈夫だろう。

ベドの年齢は41才です。

設定としては始めに造られた獣人の一人で20才を越えないと子供を作ってはいけない決まりで20+15(始めの子供でテロリストが現れた年)+1(戦争)+5(ラックが18才になるまでかかった年)

そしてぶっちゃけると今回初登場の撃破班の三人はあんまり出番ありません

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