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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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予言対策③

 時刻2時00分。

 (!!俺の可愛い子センサーに誰かが掛かったよ)

(…どの人魂?)

(右側の懐中電灯の光)

 今初めて知った謎のセンサーだが、当然信じるに値しない。しかしこの広いスラムの中アジト探しは手詰まりであり進展する可能性もない。いや無いこともない…嫌だけど。

 (スラムの朝は早いとか見たことあるが…仕事ではなさそうだな。こんな時間に10才位の子どもが遊んでるのか?)

(どこでそんな情報を見る事があるのか…貴族の道楽って表現はどうよ?)

 お供の男と白髪の女性に懐中電灯を持たせた小学生位の年齢の少女が楽しそうに歩いていた。少女は盛んに白髪女に話し掛けるのだがそれに対する反応は極めて簡素な物。はいとかいいえ、私には分かりませんなど機械と会話しているかのようだった。

 少女を追跡するに当たって裂け目から黒マントを取り出しばれる可能性とばれた後の状況を出来るだけましな状態に保つ事にした。


 2時7分。少女が目指すのはゲームセンター。ゲーセン楽しみだね何て話し掛けていたが、ガルはそんなものは壊れているだろうと思っていた。しかし外観はめちゃくちゃでも中身は普通のゲームセンターと変わりない事が見えてくるに連れて分かった。


 2時18分。付き従っていた男の方は店内を周り警戒している。こちらも白髪女と同様、表情は無く顔も整っているせいも相まって人形にしか見えなくなってきた。

 (どうしたの急に?自分の事?)

(もうお前寝たら?)

 少女が店の入り口に一番近いクレーンゲームに移動した時、ゲームセンターの近くの家から一人の男が出てきた。ふらふらと歩き放心状態といった風だ。男はぶつぶつと聞き取りにくい声でお前らのせい…社会のカス等不穏な言葉を並べ立てている。

 「あの男…刺すな」

(じゃあ助けてあげればいいのに)

 状況から察するに、狙いは少女。お前らのせいなんて言ってるから多分家族か組織的な物に因縁があるのだろう。そして対象が複数と決まっているならば今出せる答えは一つだけ。麻薬販売組織。そしれか答えを持ってないだけだが。

 白髪の女性だが白峰の姉の可能性が高い。白髪何て白峰関係しかまだ見てないし。人間の感情がゼロに近い状態になる理由は幾らあるかわからないが失踪した人間の末路だとしたら絞り込める。何個仮説を立てようが多分麻薬関係だけど。まぁこの仮説すらも男が麻薬常習犯とかだったら意味ないけれど

 (英、イケメン護衛はどこにいる?)

(見てこいって事?)

(早くいけ)

(そんな事しなくても走って戻ってきたよ)

 声も出さず包丁を突き立てようと少女の背中へ飛びこんだ男は同じく声も出さずに走って戻ってきた男護衛の決死のダイブによって少女への攻撃は防がれた。二人の男がぶつかった衝撃で少女はクレーンゲームのガラスを突き破り人形の中に転がったが白髪女が抱く様にして守った。そのおかげで少女に怪我は無かったが白髪女の肩に深い傷が出来た。

 包丁男は男護衛に刺さった包丁を抜くと少女に向かって怒鳴りながら刃を突き立てようとした。

 しかしまたしても声も出さずに近づいて来ていた可愛いらしい少女に不安定な足元への足払い、そしてシューティングスターと叫びながらうち下ろされた全体重の乗ったエルボーで気絶した。

 (あるゲームで見てから一回してみたかった。悔いはない)

(シューティングスターは何なん?)

(これからする演技に何も言うなよ)

(努力はするよ)


 「あーんやだー…」

             割愛    

レ「この後晒した醜態は見物だったな」

ロ「印象付けとしても凄いっスけど…これをやる精神力も異常っス」

ユ「後は"失踪"するだけね」

レ「問題無いのだろう?全て計算ずくだからな、この者は」

ユ「前はここまでじゃ無かったのよ?何があったのかしらねぇ」

ロ「え?あの現場見てその反応は酷いっスよ」

ユ「あら…この場の全員価値観が違うのよ?」

レ「人からの視点と生物の頂点の視点、そして木の視点と感じ方が違うのだ」

ロ「今までそんな真面目な事話さなかったっスよね…あと自己評価高過ぎじゃないっスか?」

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