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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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ようこそ我が家へ②

 (こいつらいつまで食べ続けるんだろう…)

(酔ってもあんまり変わらないね先生)

 ガルが虎白の家についてから約30分。先生以外にも守の兄、司まで集まっていた。お菓子を取り出し近くに住んでいる先生を呼ぶまでは良かった。しかし18時まであと数分という時間でおやつにするのは中学生にとって中途半端過ぎた様で、料理できる人が二人いてなおかつ家族が居ない者も二人いたのでその場で夕食にする事になった。

 「いや本当にね、ボクは料理苦手だからこうやって誰かがしてくれると助かりますよ」

「兄さんレタスちぎる位しかしないもんな」

「ボクの評価低すぎるよ~流石に」

「じゃあ家では守さんがご飯作ってるんですか?」最近20才になって今日初めてほろよいでほろ酔いしている守の兄に負けず劣らず多分ほろ酔いで済んでいる先生がいつもと変わらず狐スマイルで楽しそうに質問する。

 「そうなんですよ。俺が来るまでは弁当ばっかり、仕方ないので頑張ってます」

「え~?つっちゃん彼女とかいねぇのかよ?」

「ボクなんて全ー然モテないよ」

「俺も案外恋人の一人や二人は作ってると思ってたな」

「二人はいけないのでは…?」

 先生(多分高齢で死亡か別居)兄弟(兄が都会に店を持って弟が一人で都会進出)虎(親は仕事で出張?)2回目組(もちろん親は1回目に置いてきた)

(図らずも親が身近に居ないやつが集まったな)

(ブラックな事考えるね…)

 料理を主に胃の容量がおかしい先生の為にまだ作っているガルは包丁で残っているキャベツを刻む。

(家族…あぁ、なるほど)

(寂しくなったとか?)

(何が?俺はただ違和感の正体が分かっただけだ)

(違和感?)

(生活感が無いのは出張だからだと一回納得した。だけど()()()()るんだ)

(人の気配が?)

(うん。他の部屋も見てみたけどまるで生活空間を用意してるだけって感じ)

(よくある事じゃん)

(ロイド邸を基準にするな。あるのは虎の私物だけで親の持ち物らしき物がない。抜け毛さえ虎が使う部屋以外には見当たらなかった)

(でも出張だからあり得ない事もないんじゃないかな)

(…拗らせてなきゃいいがな)


 「トンカツ出来ましたよ。司さんレタスちぎります?」

「フフ…よく聞いてるね。じゃ、手袋貸して」

「凄いですね。頂いた野菜全部使いきっちゃいましたか」

「まじだ…結構あったのに」

「ガルお疲れ~」

(今回は途中で会話にシフトしたけど先生って毎回あんな量食ってんのかな…)

(普段はちょっと多めくらいだと思う。多分たまに大食いしちゃうんだろ)

 司がレタスをちぎってベーコンに乗せている間に、少し減ってしまったお菓子を裂け目から取り出す。最後に近くのお店で買ったシュークリームを取り出すとガルはそれを食べ始めた。

 「透も前はお菓子作りしてたから俺だけ食べ物作れないのか」

「ボクの友達には料理出来る人いないなぁ」

「兄さんはやらないだけじゃないか?」

「良かったら今度一緒にしてみます?」

「料理男子ばっかりか…」


 「もっと美味そうに食えばいいのに」8個入りのシュークリームの内2つを食べ、自分の作った物を食べていると虎が不思議そうに話かけてきた。

「プリンもう少し柔らかくすれば良かったと思って」

「判定厳しいな…普通にうまいと思うけどな」

「店で食べた方がおいしいかな」

「店もいいけど手作りってよくない?」

「ふ~ん…まぁ俺何かが作ったやつで満足するならそれはそれでいいんじゃない?」

ロ「こいつら多分クリスマスとかでまた集まるっスよ」

ユ「あら、微笑ましくていいじゃない」

ロ「まだ中学生なのに悪影響ありそうっス」

ユ「悪影響はないと思うけれど…ローグちゃん日本的じゃないわね」

ロ「名前の付け方の解説するっスか?」

ユ「強引ね」

ロ「第一世代に関しては性はなく名前だけ、後から性を付けたからハーフとか外国っぽい名前になったりって感じっス」

ユ「後は本当に別の国から来たりしてるわよ」

ロ「因みにガルさんの瞳の色は赤なんス!」

ユ「今まで説明するところが無かったからかしら…物凄く強引よ」

ロ「もう一つ特徴的な部分があるっスけど多分レグナスの伏線回収まで明かされないっス」

レ「我を呼んだか?」

ユ「あらまぁ」

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