13才で危険生物と戦える世界②
「そろそろGMに会いたいんだけど」
「確かに。リーダー格になら話は通ってるだろ?」
「そもそもギルマスに呼ばれた訳だし」
急に話出したと思ったら各々がギルドマスターを略してきた。別の呼び方を思い付かないので黙った。
「話なら通ってるぞ、お前らがややこしくしてるだけだろう」
「ここに来いとしか言われてない」
「あー…うちのマスター適当だからなぁ…また大事な部分伝え忘れたのかもな」
結論から言うと大事な部分をよくいい忘れるここのマスターはこの二人にガルのチームの世話係を任せたがそれをガルに伝えてなかった。
「すまんな。だがよくある事だから気にするな」
「改めて俺はモン·キーだ。よろしくな」懲りずに差し出してきた手に蜂蜜を握らせると諦めて他の三人と握手しにいった。
「そんなに手を触られるのが嫌いか?」猿と同様、四足歩行してたら野性動物と見分けが付かない様な見た目の熊がしょうがないなという様な表情で自己紹介を始めた。
「ベル·カーギス、呼び方は任せる。これでも魔獣討伐で30年食ってきてるベテランだ」
「どうも。態って呼ばせて頂きます」
「ふっ、下らんな。そしてお帰りガル」
「…」
(やべえ…誰か分からん。覚えてる?)
(いや知り合いじゃないだろ…)
熊はフッと鼻を鳴らすとガルにペンダントを握らせた。
「さぁ諸君、そろそろ魔獣討伐に行こうじゃないか」三種類の握手を終えたお猿さんがまだ魔獣の種類すら知らないガル達を置いて外へ歩き始める。
「安心しろ、つい昨日討伐対象が現れた。場所は町の目の前の森、狼の魔獣の群れがターゲットだ」
ガルは思い出していた。ミリアという女性が原因で現れた狼の魔獣やゴブリン、総勢35匹の魔獣を。それだけいれば群れのリーダーやそれを使役するタイプがいたかも知れない。そうでなくとも無理矢理話し掛けたら群れまるごと現れた可能性もある。
(喋る災害、いや喋れないから禍患と)
(下らねぇな)
「いかんな…風上だからもう気付かれとるわ」
「どうせ戦い方は個人で違いが出る。指示は出さんからお前らだけで狩ってみろ」
今は11月。魔獣にとって獲物は少ない時期で放っておいたら町に被害が出かねないので討伐するしかない。だがざっと数えただけでも20は越えている数がいる。中学生の戦闘能力で大丈夫だろうか。
「なに傍観してやがる。お前も戦え」武器を何も持っていない熊と猿の近くで腕組をして立っていたら背中を押された。
群れに向かって歩きだしたガルに二匹の魔獣が飛び掛かるが、二匹とも透が狙撃して倒した。
(…噛み合わん)
(これ味方の銃弾でも当たるよね?)
(三人の中に一人だけ初めて共闘する人が入る訳だから動きにくいったらないな)
伸ばした爪をしまいながらゆっくりと二人の所に移動する。剣と鎌、奮闘しているがやはり数が多く攻撃に転じられないようだ。武器への全魔力の注入。魔獣のバリアを切り裂き、刀身には傷一つつかないほど強度が増す。残念ながら神器にはその様な魔法技術を使えるように改造されていない。
〈オーバーレイ〉ガルの身長と同じ位の大きさの魔方陣から白色の光線が放たれ狼の魔獣を数匹消し去った。近付いてきた者には爪の制裁を。喉元を掻ききられるか掴まれて地面に叩きつけられ背骨を折られて絶命した。
(〈鋼鉄の爪〉いいわー魔力消費なしで貫通効果ありとか超強いわ)
(狼に飛び掛かかられて爪で攻撃できるのガルきゅんだけだと思うんだけど)
(皆やってるって多分)
(じゃあやってるかもね!)
ユ「自分の強さに自信があるならギルドで依頼を受けて稼ぐのも一つの生き方よ」
ロ「魔獣は沸くっスからね」
ユ「強力な魔獣の自分だけの世界、通称ダンジョンで魔獣が増えて溢れるのが一般的に被害がある状態なの」
ロ「そこのボスが死なない限りそこで産まれた魔獣は復活するんス」
ユ「知能が高い以外動物とあまり変わらない生物だから普通は暴れたりしないのよ」
ロ「どこかで見たようなシステムっスねぇ?」
ユ「あら、基本はそんな物よ?」




