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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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13才で危険生物と戦える世界

 「鳥君、お前は時間大丈夫なのか?」

「時間なんて全然大丈夫ですよ!授業出るより側に居させて欲しいくらいです」

「居てもやることないし明日遊んでやるから」

「そうですよね…」居てもやることないの辺りがクリームヒットした様で哀愁漂う雰囲気で飛ばない鳥は(教室)に帰っていった。

 (好感度高過ぎだな)

(実はドMだったり?)

(変態を苛めて楽しむ趣味はない)

(じゃあマジであの好感度なんだ…)

「僕も授業はサボりたくないんだけど?」

「実は鳥君とは楽しくお話してからここに来たんだ」

「それが?」

「昼休みの時間、短いと思わない?」

「何かしたのか」

「だからあと20分サボれるよ。次は英語だし」

教室から出る時、〈狐火·怪〉で時間の経過が二分の一になる空間にしておいた。当然幻覚なので進む時間は変わらないが狐火の光を見た人はいっしょに幻覚の世界に入るし40分の休憩が20分増えるだけなので大して疑われない。まさか時間の経過を測ったりしている生徒はいないと思うし。

初めの5分は自分が弁当を食べている風景も演出したので範囲外の教室の外に出た透がいい感じの時間に見つけ、今会話ができている。別の教室に入りびたって遊んでいる生徒は知らん。


 人の居ない食堂で情報交換を行った二人は教室に戻ると静かに席についた。

(今度は2倍で動く時間を演出しないとな)

(俺には効かないぞー)

(効いたら怖いけどな)

(弱点は理解と不自然な点とみた!)

(うん。使うって分かったら効果は無くなるし不自然だと思った時点で幻覚は消える)

(先生2倍で話してるけど大丈夫か?)

(時間が足りないって思ってるから大丈夫じゃない?)

(思い込みってこえー…)

黒板の文字を写している透はやっぱり性格は真面目だなと思いながら裂け目からブラシを取り出しブラッシングを始める。隣で虎白がチラチラ見ながらしっぽがピクピクして何かを訴えている。

 「なぁ、俺にもしてくんね?」

「しっぽなら」どうやったか知らないが自力で幻覚をといたらしい。前からいい毛並みだと思っていたのでブラッシングしてあげる事にした。

「…」声も出さずに机に突っ伏している。やはりブラッシングは気持ちのいい物の様で他人にしてもらえるなら尚更の事。マッサージ店があるのだからブラッシングする店もあるかもしれない。あるか…ペット用なら既に。

 「ごふっ」終わった合図に強めに握ると変な音を出してまた机に突っ伏してしまった。

「はいここまで!宿題は無しです」なんと授業時間はいつもの半分程しかないのに今日の分を全てやりきった先生が授業の終わりのチャイムがなる寸前に黒板に書ききった。

 「ほら終わりだって」だるそうな表情で黒板を眺めている虎白の尻尾を弄りながら評価する。やっぱり面白味はあまりなく、毛並みがいいだけだな。


 「やぁこんにちは。君がガル君だね?友達も連れてきたのか」

「こんにちは。どうせ大した危険度ではないでしょう?」学校が終わりギルドに行ってみると知らないお猿さんが話かけてきたので適当に対応する事にした。

「ハハハ、いいねぇ活きがよくて」手を差し出された。握手したいらしい。バナナをあげた。

「…うん。なかなかいいバナナだね!それより俺は友好の印に握手したいな」わざわざ食べてから握手に話をもっていった。仕方ないので握手をしてあげた。

「バナナで手が触れ合ってない!」3本のバナナによってできた空間はガルと猿の手のふれあいを阻むには十分だった。

 「何してやがんだ…キー」ツッコミ担当だと思っていたが案外そうでもないのかもしれない。奥から熊の獣人が出てきた。そしてキーというキーワードからなんとなく落ちが察せれた。

ロ「あんなののどこがいいんスかねぇ」

ユ「ガル君は真っ直ぐな子が好みだったりするのかしら」

ロ「うーん…今のところ泣き虫と大食いしか評価する所がないっスよ?」

ユ「併せると?」

ロ「泣きながら大量のご飯を食べるもふもふした人!」

ユ「がんばりなさい」

ロ「絶対目指す所間違ってるっス」

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