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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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日常へ②

ニュース

「山田さん?あの女の人は誰?」扉から入ってきた女性が問う。

「貴女には関係ないんじゃない?」山田の隣にいた女性が威圧的に言う。

「何を言ってるの?山田さんは私の恋人なんだけど?」開かれた扉から入ってきた女性。

「あなた…どういう事か説明してちょうだい」寝室から出てきた妻らしき女性。

「おばさん、でしゃ張らないでくれるかしら?」また入ってきた女性。

「ちょっと!何でこんなに女の声がするの!?」クローゼットから出てきた女性。

「今夜大丈夫?」スマホにメールが来た。

「山田さん久しぶりに来ちゃった」庭から女性が窓を叩く。

「私だけって言ってたのは嘘なの…?」リポーターも女性だ。

「わんわん!キューン…」「犬ッ!」カメラマンも女声だ。

ガル「山田ぁ…」

 (これは…妹見たいな見た目の癖にオーラというか雰囲気のせいでお姉さんにも見える…全く新しいジャンルだな!)

(訳わかんねぇよ)

(だって擬人化?すると少女になるとは思わないじゃん?悟ったマセガキ見たいな見た目なら驚きも無いけど)

(これは…姿を借りてるだけだ)

(でも正にガルきゅんって感じだぞ?髪こんなに伸ばしてる少女普通いる?やば!きゅんが似合い過ぎる…)

(もちろん髪は俺仕様だ。増やしたり減らしたりは出来ないからな)

(ふーん…別の世界から見つけてきたの?)

(そうだ)

「ガル君、わしの孫が来たぞ。プレゼントも持って来とるから早く会ってやってくれ」現在ガルはロイド邸の数ある部屋の中の二つを使っていいことになっていて、そこで無駄に毛で屋敷を汚さない為に人間に体を作り変えた。体を魔力に置き換えているので大した苦労もなく変われた。

「今行きます」ノックされたドアを開けると事前に言っていたにも関わらず驚かれた。

 「女の子じゃったんか…それで二部屋も…」何を勘違いしているか知らないが女の子でも二部屋はいらないと思う。それに部屋は繋げて広くしたいだけって言ったはずなんだけどな。

下の階に降りてリビングに行くと小学生位の女の子が座っていた。

 「いやぁー!知らない女がいるわ!」こっちを見るなり悲鳴を上げられた。しかも内容が小学生じゃない。表情的にもテリトリーに知らないメスが入ってきた野生動物みたいだ。

「おじいちゃん!?男の子って言ってたよね!実は双子だったとかあり得ないから!それとも彼女でもいるの!?もうこんな女入り浸っているって言うの?」

「ノーちゃん落ち着きなさい…この子が話てたガル君じゃよ」

「え…これが男?…頭から爪先まで全部お手入れしてるの?」

してます。体大事。身なりには気を付けてますよ?

「初めまして。よろしくね?」

「私、ノーステリア。よろしく」挨拶を見届けるとロイドは台所に入っていった。

「はいこれ。大事にしてね?名前はまだつけてないし、産まれて1ヶ月位だから」ノーステリアは名前とか産まれてとか不吉な事を言いながらガルに包装された箱を渡してきた。

 (何だと思う?)

(ペットはやだなぁ)中身はハムスターだった。

「明日買い物いくでしょ?その時エサとかも買ってきたら」

(名前は非常食だな)

(飼う気はあるんだ?押し返すと思ったのに)

(真似するだけさ。そうしたくなっただけの話)

(急にポエミーになった…)

「ガル君もお菓子いるかい?」

「あー…そう言えば食事ってどうしてます?」

「外!おじいちゃん全部外で済ますのよ」夜食の話をしながらお菓子を頬張っている。食べる気はないのか?

 「冷蔵庫の中身は?」

「台所には入れてないのぉ」ガルの部屋にもある程度の設備は揃っていた。もしやとは思っていたが全部屋あるのかも知れない。「作ってもいいですか?」

「いやぁー!女子力の塊!ママより女だわ!」

(前世何があってこうなったんだか)前世から一人寂しく身の回りの事やってたと残った記憶から推測される。

 「食材買ってないからのぉ…買い物行こうか」

「場所は分かってるので一人で行ってきます」

「おじいちゃん車運転出来るよ?歩くより早く終わるよ?」

「テレポートするのでいらないです」

「そうじゃったな。待っとれ、おこずかい持ってくるから」ロイドから10万N渡された。

 (こいつの金銭感覚狂ってるわ)

(明日は上限1000万Nだっけ?仕事気になるし本気でこの単位が普通とか狂ってると思うわ)

(お金の単位については反省してる)

「行ってらっしゃい」二人に見送られて初めて行ってくる時の挨拶があるのを思い出した。

「すぐ戻って来ます」意地でも言うつもりは無いけど

ユグ「実はノーステリアちゃんはまだ性格決まってないのよね。ここだけの話」

ローグ「でも流石に女の人に過剰反応するのは無くせないっスよね」

ユ「そんなのいつ使うのかしら…」

ロ「Nの秘密はっスね…野口って読むんスよ」

ユ「意識して読むとじわじわきそうね」

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