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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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占い師

 「髪防御剤、発火石、服、手袋、34500Nになります」なかなか有意義な買い物だった。中でも髪を守る薬は個人的に魔法技術が発達してくれて良かったと思えた。

 (髪防御剤て…切らないの?てか結べよゴム売ってあったじゃん)

(やだよ。何か女装してる見たいで。それにこれ凄いさわり心地いいから気に入った)

(触れないか。魔方陣なら動かせるのになー)どうやら英は髪に触れようとしたらしい。魔法は触れるのに体には触れられないのか…寧ろ魔法にも触れないで欲しい俺限定なのが更に鬱陶しい。

 「そこの人、顔を見せてくれないか?」突然全身を白で統一して顔も隠している人が話しかけてきた。声では男か女かも分からない。

「…ガルさんで合ってるね?僕の店はそこにあるんだ。占いをやっているよ、寄っていかないかい?」振り向くとうつむいたまま名前を言い当てた占い師は黒魔術の店の向かい側の店を指差した。(類は友を呼ぶというけれど…ガルきゅんそっちがわの人に好かれちゃったね?)

(違うと思いたいな。でもこいつの占いは本物かもしれないな、まるで俺が現れるのを待ってたみたいだ。興味の引きかたも完璧だしな)

(そうやって引きずり込まれるんだよ?)

店の中に入ってみると内装は待合室と占い室で構成された小さな店だった。水晶のあるテーブルに2つイスがあり既に座っていた占い師がガルに座る様に手で示してきた。さっきからこの人はずっとフードで顔を隠しているがどうやって見ているのだろう?透けてるのかな?フードの下でばれない様にこっちを見ている姿を想像して面白いなと思った。

 (ガルきゅんこいつ蜥蜴だぜ。めっちゃひょろそう、てか腹筋全然ない!顔は割と優しめでちょっと怖がってる表情だ)英は占い師の特徴を暴いてくれた。しかし方法は多分触れないのを利用して服の中に顔を入れているのだろう。シュール過ぎた。

「君の種族は蜥蜴で体つきは大した事ないね?なぜ怖がっているのか、教えて貰ってもいいかい?」

(ガルきゅんこいつの名前アーゲンだぞ!筆箱に書いてある)どこにあったんだよ筆箱。霊体便利だな。

「アーゲン君って呼んでいいかい?」

「そこまで…じゃあ遠慮する必要は無いですね。今から占いますけど、条件として一回だけ僕を守ってくれませんか?一週間後位に僕、襲われるんで。ニュース見てたら緊急で映りますから分かりやすい筈です。ついでにメアド交換してくれたら嬉しいです」

「占いの結果による。メアドはまた今度」

(初友達こんなやつでいいの?何か超嬉しそうな顔してるんだけど。友達いないパターンの人だよ多分)まだしてたんだ…でもこいつ占いの信憑性高そうだし、正直ありだと思う。

「えっとですね、この占いが終わったらサディウス製薬会社の屋上でボーッとしててください。そしたらワーグナー家の温泉は守れます。龍の王との戦いは、山田さんとの共闘が吉と出てます。今はこれくらいですね」

 どこだよサディウス製薬会社。ワーグナー家って何だよ…ロイド…ワーグナーだったな…温泉あるのか。誰だよ山田。そして水晶使わないのかよ!あとフードそろそろ脱いで欲しい。占いに文句を言っても仕方ないのでサディウス薬局の場所を教えて貰い、また来ると言って店を後にした。

 (まさか占いの能力とは…大体全部暴かれてたね)

(敵対しなければ殺す必要はないし便利な奴だからな。結構当たりじゃないか?)

(はっ!もしかして俺の体を代償無しで手に入れる可能性もあったかも?)

(ん?やり方分かってんの?代償って何?)

(何でもない。その時が来たら分かるよ)

(何だあれ?植物が生えてくる?建物位あるな)

アーゲンの占いは当たった。製薬会社の屋上で待っていると近くの通りから巨大化する植物が見えた。

ユグ「占いねぇ、当たる確率は100%。そして私たちの秘密でも占えるのね」

ローグ「他にもガルさん達の事わかっちゃう能力とかあるんスか?」

ユ「それは分からないわ。だって勝手に増殖しちゃうから」

ロ「占いとかから秘密を守る魔法ないんスか?」

ユ「別にばれてもいいのだけれど、魔法じゃ無理ね。魔法より能力の方が優先順位が高いから。同じ効果でも魔力消費が無くて効果も基本的には上位の物なの」

ロ「マジスか…強いっスねぇ」

ユ「でもね、能力の条件として本人の能力によって出力が全然違うのよ。大体の能力は体力とか集中力の消費が激しいし、ガル君なんてマルチタスク使えなかったら裂け目を2つ同時に出せないのよ?」

ロ「それでも便利には変わりないと思うっスけどねぇ」

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