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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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町へ③

 「受けてみやがれ!聖光魔導弓ツインブースト!」

(やべぇ恥ずかしい!聞いてるこっちが恥ずかしい)

(でもガルきゅんも魔法に名前は付けてるだろ?)叫びながら使うのとどんな魔法か覚える為に名前を付けるのは違うと言いたい所だが、実際あまり違いはないように感じてきた。紙とかにメモしたとたん黒歴史の技名にしか見えないと思うし。

 「覚えておけ。我が名はレグナぬぅ!」後ろの人物の声が聞こえていたガルとは違って強者故か周りの気配に鈍感なレグナぬぅさんは光の矢の様な魔法をもろに受けてしまった。

レグナ…レグナ…レグナスかな?それより気になるのは光の矢って結局物理な気がするんだけど、ドラゴンが傷ついたんだからやっばり高温だったりするのかな?こういう魔法使った事ないから分かんないな。それともレーザーの魔法の〈オーバーレイ〉と似た感じかな?しかし恥ずかしくなったのでガルは考察を止めた。

 「そこの、えー…狼?の!こんな所でドラゴン退治か?手伝ってやるよ」

「えっと…襲われてましたよね?聖属性の魔法なら得意なので補助します!貴方の職業は何ですか?」

(性属性だって!?何てエッチな魔法だ!けしからん)

(何か勘違いしてないか?聖なるの聖だと思うぞ?)

(性なるだって!?何て…)ループしそうなので諦めた。やっぱり邪魔なだけじゃん。

「職業?魔法…剣士かな」職業って聞かれたらニートが一瞬頭をよぎったが、聖属性とか言ってるし多分立ち位置とかの確認だよな?学生って答えたらどうなったんだろ。

 「ではこっちで魔法攻撃してください」

「俺の後ろなら安全に攻撃できるぜ!守りは任せとけよ」

ドラゴン相手に自信満々な二人。カップルかな?悪いけど別に敵じゃないし怒ったレグナスに消し炭にされたくないので遠慮しておいた。

「あー、接近攻撃の方が得意なんで後ろに周ります。そっちでヘイト稼いどいて下さい」二人の内、女性の方がローブを纏っていていかにも後方支援っぽいのは分かるのだが、問題は前衛の男性のほうだ。確かに強そうで赤い全身を守れそうな盾を持っているが、本当にドラゴンから身を守れるかは怪しい所だ。チラッと見えた盾を持っている方の手に先ほどの矢の魔法を飛ばしたと思われる弓の魔導具?が見えたが、さっきは隙を突いただけだし既にレグナスの傷は治っている事だろう。多分頭も悪くて襲われてる!と思って攻撃を仕掛けたのだろう。出来れば瞬殺されて消えて欲しい。

 「貴様ら…覚悟は出来ておるだろうな!」怒りの込もった咆哮が大地を揺らし、レグナスの口から黒い炎が赤い盾に向かって吐き出される。

(スゲー炎の中何もみえねー!でもめっちゃ綺麗だ!)

そのまま英も燃やし尽くされないかなと思っているとレグナスの吐いた炎が逆流してその体を焼いた。

「人類はこんなに進化したのか…めんどくせぇ」

(ガルきゅん?心の声が漏れてますよ?)

レグナスは体が炎に包まれたにも関わらず、効かないと分かると鋭い爪で襲い掛かった。しかし、手が盾に当たるとまるで自分が殴られた様な衝撃を受けたらしく、ふらふらとあとずさりしだした。

「すげぇ。これがオーパーツ」「カウンターズハイの力…!」男が言った謎の単語に女の方が盾の名前らしき単語を驚嘆した様に続けた。仲の良いことで。

(ガルきゅん。オーパーツって何か分かる?)

(発見された場所や時代に合ってない物の事。多分ユグが遊びで作った物だと思う)

(そういえばさっきからユグって言ってるけどユグドラシルの事?仲の良いことで)

(何か腹立つなお前)

ユグ「あら…英雄ちゃんの性格がばれちゃったわね…これからも下ネタに走るのかしら」

レグナス「それよりもやはりガルの性格の方が問題だろうな。誰彼構わず毒を吐くのは何故だ?」

ユ「彼、人間嫌いなの。あなたには毒づいてないでしょ?英雄ちゃんは自業自得だわ」

レ「成る程。これはあの時の後遺症だと考えてもよいのだな?」

ユ「そうよ。貴方のお姉さんが原因で悪化させちゃったのよ。危ない人が更に危なくなっちゃっただけだからあんまり関係ないけどね」

レ「強い敵と相対する時に見れると考えて良さそうだな」

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