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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第2章~危険地に身を投じる狐~
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町へ①

 (はぁ、信じてみよう)多分ユグの守護者候補だと無理やり納得し、洞窟の外を目指して歩きだす。

(まじで?信じてくれんの?)

(ユグに聞くまで完全には信用しないし、勿論徐霊もしてみる)

(全然信用してくれてないじゃん)

(お前の事を信用できるかどうかは行動しだいだろ)ユグドラシルが考えを改めていないのならば自分専用の守護者…ボディーガードの様な存在は一人しか選ばない主義のままだろう。選らばなれなかったからどうという事はないけど。

 (お前、目が覚める前の事覚えてる?)

(いや?全然記憶にございませんね)

(ふーん…ん?魔力が…漂ってくる…?)

(おー、早く外来てみろよ。森だぞここ)

(10メートル位あるはずなのに、結構離れる範囲広いんだな。そのままどっかいけ)

(これでもギリギリだわ。これ以上は消えて無くなりそう)

(へぇ)それが本当なら丁度いい。味方である保証がないので消えて貰おう。裂け目を作り洞窟の出来るだけ奥の所へ繋げ、逃げる様に入り口から離れてみた。

(あとは魔力の問題だけだな)

(解決してないから!勝手に消えた事にしないで!?)

(消えたんじゃなかった?)

(何か凄い速度で戻された)

(じゃあ今度はテレポートの魔導具とか探して試してみようか)

(多分大丈夫だと思う)

 チッ(お寺とかまだ残ってるかな)

(何かごめん。でも干渉できる様なシステムにはなってないと思いマスヨ?)

「…植物か。野生動物とかも魔力作れる様になってたらやだな」ユグは千年たってもほぼ変わらないままにして欲しいって言ったのだが、やはり少しは変わっている様だ。やろうと思えば300年位の時間でループさせる事だって出来た筈だが、効率が悪い気がして全部任せたのは間違いだったのか早く確認したくなってきた。

 (無視しないで欲しいな。寂しいよ?俺)

(ちょっと上から町の方角見てきて)

(いや10メートルじゃ無理だわ)

(これでどう?)ガルは洞窟の入り口に登ってその更に3メートル上程の位置に魔方陣で足場を作って登った。

(ここから真っ直ぐ行ったとこに町っぽいのが見えるぞ)

(俺も見えたわ)

(…なぁ、全力でジャンプしてみてくれよ)

(この魔方陣は風を操る術式で自動的に風を起こしてるから浮かんでる様に見えて、ちゃんと硬度はあるし安定してるから壊れんぞ?)

(いいから。気になるだけだからさ)

試して見たい事も出来たので理由は分からないがジャンプしてあげる事にした。

 (おぉ!1メートル近い高さじゃん!パネェ)さて英君は何するつもりかな?楽しみにしていると突然足場がずれた。

「は?」何で魔力を使った訳でもないのに人の魔法に干渉出来るんだ?まぁでもそれなりに何か出来るから守護者候補なんだろう。それより、多分こっち見てるよね。ガルは町の方向ではなく自分の右側に剣を振るった。するとその方向にある木が全て切り飛ばされてその先にある平野が見える様になった。

 (…こわ。何か出来ないかなって思って試してみただけなんだよ?まじで、そんな怒らなくても良くない?)

(怒ってない怒ってない。森抜けるより平原の方が楽だろ?見つけたから道作っただけだから)

(その微笑みが逆に怖いよ!本気で消されるかと思ったわ)

(いいから行こうか)久々に使った感じは良好だった。しかもちゃんと幻覚魔法効くんだね。魔力の無駄だし自然破壊は戦闘時のみで十分なので、英には幻覚魔法〈狐火·怪〉を掛けてみた。しっかり掛かるらしい。本当に実体がないか怪しくなってきたなと思いながら町に向かって歩きだした。

ローグ「まじであんなやつボディーガード候補なんスか?」

ユグ「あなた本当に遠慮がないのね。でも変ね…確かに候補だけれど、何であんなのが気に入ったか忘れちゃったわ」

ロ「俺なら全部完璧にこなす自信があるんスけど今から声の主変えないっスか?」

ユ「多分、会話してたら進まないって狐魂さんが言ってたからずっと寝てる設定になるわよ」

ロ「本当にスムーズに進みそうっスね…」

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