決着
前回いい忘れてましたが、バリアは当たった部分が光ます。全身火で炙られたりすると全身を覆う光の膜みたいなのが見える設定です。
剣気はほぼ初回で攻略されてる設定ですが入れてあげました。(修正後感想)
「やめろ!このっ!このっ!」
悪魔の一瞬で作れる程度の小規模の魔法はガルに当たる事なく地面に傷痕を残して消える。まだ相手の攻撃が当たる事はない。しかし非力なガルは既に重い剣による連撃と高速移動によってかなり息が上がって来ていた。
(まずいな…でも魔力切れも起こす気配がないし…でも人型なら…一か八かに掛けるしかないか)
考えが決まると行動が早い。双剣なのに同じ場所に振り下ろされる二本の剣をかわすとまずは確認の為その手を手のひらで押しのける。触れる事ができた。やはり相手が触る程度の事は設定に入れていないようだ。設定とはいうなれば魔法使用者の意思の表れであり、炎を扱うと味方は温度を感じなくなったり無機物だと当てたくない物のみ物理的に当たらなくなったりする。当然ビームを打って壁を傷つけずに裏側に居る敵まで貫通するなんて事は出来ない。
バリアに閃光が走る。斬撃はいつになっても通る気配がない。「ッラアァ!」
学習しないやつだ。大振りの二本の剣がまた空をきりその隙をついてガルが悪魔の首に足を巻き付ける。そして、そのまま足に力を込め首をへし折ろうとした瞬間魔力波に吹き飛ばされた。当然魔力波とは魔力を相手に叩きつける行為を勝手に命名しただけで特に新しい技とかではない。
「えーと…もしかして人間の皮だったりする?これ」
不安定な体制で吹き飛ばされたガルは飛ばされて地面に落ちる直前に片手をつき体制を整えた。そして足にくっついてきた男の顔柄でなんとウィッグつきの手触りの良い高性能マスクについて聞く。正に化けの皮が剥がれた悪魔は左右で位置が違う目と耳まで裂けた口、頭の上には角らしきものとそのすぐ隣にうさぎの様な耳がついていた。
「化けの皮が剥がれて悪魔が姿を見せた気分はどうだ?」
人間の皮かどうかは企業秘密らしい。ついでに言葉通り頭の上にある耳まで裂けた口が動いていた。キモッ。口には出さないでおいた。
「本当にめんどくさいやつだなお前は」
魔方陣が現れて氷柱が地面からガルの方へ向かってきた。確かに脅威ではあるが何本も生えるようにこちらへ向かってくる氷柱は横へ走れば簡単に回避できるし魔力の消費も激しいのが悪魔の荒い息でわかった。顔の半分くらいが開いていてとてもキモかった。
しかし入り口側ではなく壁側に避けたのは段々と凍てついてきた右側の地面と吹きすさび始めた吹雪を見て失敗だったと後悔した。もしかしたら入り口の氷なら登って外に逃れることが出来たかもしれない。氷に覆われていく地面に確認のため剣で触れてみる。すると金属の部分から凍りついたので捨て、残った剣を壁のように立っている氷柱の隙間に突き刺し宙へぶら下がった。幸い吹雪は長時間続かないだろう。
「止まったか…」
剣の鉄の部分まで氷り、そこで魔力が尽きた様でガルは氷の彫像にはなっていない。
空間の役三分の一を占める左の凍った空間と氷の柱の間の細い地面へ降り、地面に触れて凍っている剣を引き抜こうとして無理だと悟る。
「で?その十本の剣でなにすんだ?」
悪魔は既に息を荒げておらず、代わりに神器が十本こちらに向いて宙に浮かんでいた。
「さっさと…死ねェ!」
これから起こる事を理解したガルは手に持っている剣を右の氷柱に突き刺し左側の剣と共にスカスカの防御で突っ立ったままで剣が飛んで来るのを待った。
突然窓ガラスが割れ、中から氷の塊がつきだしてきた。
「始まったのか!」
ここからでは中は見えないが突然あんな氷が出てきたのだ。今までは静かだったことを考えるとやはり戦闘が始まった以外考えられない現象だ。降りかかるガラス片に人形は興味を示さない。特に傷ができた様子もない。しかしラックはそういうわけにはいかないので落ちてきたガラスを刀で弾く。当然魔導人形は待ってくれず、切りかかってきた。下から上へ切りあげる斬撃を右に半回転する事で避け、まだ切り上げている最中に右手に持っている刀を完全な死角から人形の背中に突き刺すが、体を横ではなく縦半分に折るというとても奇っ怪な回避のされかたをされた。
「やっぱりガルでも当てられるか怪しいくらいだ…俺じゃダメか…」
まてよ…真似事じゃだめ、いや真似だから…自分だからできる戦いかたをすればあるいは…おそらく壁すら手で握れば粉々にできる程の怪力だから考えもしなかったが、素手で攻撃する事をまだ試していない。ラックは相討ち覚悟でかけにでる事にした。
「覚悟は…できてる」
大きく息をすい、人形の胴体目掛けて左から右への斬撃を繰り出す。人形は体を反らせることでかわし、こちらを見ずに右手にある剣を振り上げてきた。最初で最後のチャンスが到来した。ラックは剣気で一瞬動きの止まった人形の手首を掴み、握り潰しながら人形の体を引き寄せ、そして絶対避けられない心臓の位置に刀を通した。
「終わった…」
次の瞬間人形の左手がラックの体を貫いていた。薄れ行く意識のなか魔導人形の弱点は頭だと悟る。最後の力を振り絞りまだ刀の拘束が外れていない人形の頭に手をかけ、そして潰す。中に石の様な物がありそれを砕くと人形は動作をやめた。ラックの視界はすぐに暗くなり意識を手放した。
あとがきに書きたかったこととか書いてる最中に思いついても覚えてられないので気になることとかあったら教えてください。設定があればあとがきに書きます




