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一匹の獣人が神になるまで  作者: 狐魂
第3章~その掌で踊る竜~
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こども

〇にはお好きなキャラを入れて下さい。


もぞもぞもぞもぞ

「折角気持ち良く寝てたのに…誰かがベッドの中に…いる!」

「バレたか。なかなか寝付けなくて、そっちも寝付けなかったんじゃないか?」

「○○!?何でここに!?」

「ふふふ…」

ピトッ

「…!何か小さな箱の様なものが、当たってますぅ!」

「気付いたか○○。さっきそこのコンビニで買ってきた。0.1mmのやつだ」

「え!?0.1mmだって!?本当か○○!」

「そうだ。0.1mmの…トランプだ」


何か思い付いたやつ。因みに我輩はシャルウェラとラーズだった

 日記の続きまだあるのだろうがまさかユグドラシルが出てきて千年の眠りに就いたところまでは書かれてないだろう。ガルは続きを促す様に無言で待っている。

 「…。??あぁ…続き話せって事か。言ってくれりゃあいいのによ…」

 ベルはコーヒーを飲み干すと如何にもかったるそうに座り直した。ハヨハナセヤと思ったが、武器の神器に宿っていた知識の中に20歳越えた辺りから体の節々が痛いとか常に体が怠いとか体験として有る…。おや…そんな事ないと思うんだけどな…あの天才を超越した天才とまで言われた生みの親(博士)がそんな初歩的なミスを?ふむ…まぁ、まだ考えるだけ無駄か。

「証拠としては弱いけどよ、これ。"英雄の居ない世界”。シャルウェラって有名人が書いた本なんだがな?」

 なにしてんだあの人…お?

「約千年に渡る膨大な出生届、全世界から集った目撃情報。各地に散らばる現、新世界の伝承。我々は何十年に渡る緻密な調査の結果、とうとう今日に至るまでその影すら捉える事は叶わなかった。」

「それだけ黒い狐の獣人が珍しいって事だな」

 うんうんと頷くベルに対してうんうんと返してあげた。

「あ、そう言えば俺って〇✕△県の〇✕△出身なんだよね〜」

「ほーん…そんな設定使う事あんのか?」

 設定って言われちゃったよ。まぁ元から期待してないから良いけど。さて、シャルウェラさんは…果たして、器を超える器なのかな。もしそうだったら嬉しいな。…うー…!虎柄がチラつく…。

「その本にもよぉ…あるだろ?"周遊期”って。最近抜け出してきたとこだけどよ、ただただ"産まれただけ”なら期待で勘違いしたってだけで済むけどな、千年目を境に何かしら"変化”があったっつー考え方も出来るからな。決して面白半分で声掛けたんじゃあねぇんだけどよ、もし()()ならえれぇ事が起きかねねぇもんだからよ…」

「先祖に恵まれた?人生に半分疲れて錆び付いた平凡なおっさんだと思ってたのに。はい。このペンダント返す」

「オウ!って後半は余計だろ!まぁいい、それ、家宝だったんだよ。…おーい…?」

「…」

「あぁ…お前さんがこの話に乗って来たのが何よりの証拠だろ?」

「よろしい。ところで何で今まで俺が正体に気付かれずに生きてきたか。どう思ってる?」

 差し出してきた態の手にペンダントが音もなく落ちる。同じく音もなく椅子に戻った両者の間にしばしの沈黙が流れた。

「この事は誰にも話してねぇから…俺だけで勘弁してくれないか」

「フフッ。やっぱり疲れて錆び付いてるじゃないか。じゃあまたね」

「それでもやっぱり…こどもじゃねぇか…」

「お待たせしました。スーパーウルトラジャンボビッグバンレインボーパーフェクトパフェです。それと…代金は先程のお客様が」

「…お持ち帰りって出来ますかね?」

「そんなっ…わたしをお持ち帰りだなんて/////」



 (ん?鬼龍院の小さい方は学校帰りにカフェに寄るのか)

(わ!本読んでスカしちゃって、やだねおぼっちゃんは)

(余程前世に不満があったと見える。おいたわしやぼっち系孤高(笑)貧乏非モテ高校生の英雄様。およよ)

(めっちゃ煽ってくる!?)

 ベルとの戯れたのち、カフェを後にするガルは突然頭に片手を当てフラフラと路地裏に入って行く。

(え?え?ちょっと大丈夫?)

(だ、大丈夫じゃないかも)

 日も傾き暗くなってきた街並みで、ガルは止まる事なくゆっくりと進んで行く。

(あ!もしかしてさっきので記憶蘇ってきたとか?)

(いや記憶の封印ってそんなチョロくないから)

(なら何で?)

(想像力の貧弱さはともかく酷い2次元脳だな。帰ってやる事が…無いんだよ。する事が、飯作って寝るくらいしか…無いんだよ。う!何か3つくらい並行してやりたい)

(余程前世に未練があると見える。おいたわしや記憶&力封印系社畜脳の人生2回目やり直し最強系主人公の英雄(ガル)様。およよ)

(めっちゃやり返してきた!)

タタッ

「!」

 ガルと英雄が遊んでいると背後から軽い足音が聞こえた気がして振り返った。しかしほとんど一本道であるにも関わらず何の音かも特定出来ないほど路地裏には何もなかった。

「…っと!」

「チッ」

 間一髪で周りを警戒していた意識が、風を切る音を、人の呼吸を、薄らと見える影を捉え、暗殺用にしては大ぶりなナイフの腹を指で掴み方向を曲げる。

 そして…

(どうしたの?)

(…いや気のせい)

 しかしガルはその場から動かず2秒が経過した。

「…な訳ないよな。なにしてんだ…猫くん…?」

 そして目の前に現れた白猫と目に写ったにも関わらず忘れてしまっていた目の前の光景。2回目の攻撃の直前に開いた裂け目がナイフを呑み込んでいるのを見て流石に困惑した。

「…」

「…」

 2度目の能力の発動により通の存在が掻き消されてゆく。最善は立ったまま裂け目で周りを覆う事だろう。数秒経てば何かがまた見える様になる。とさっきまでの自分が考えている。

 一方足を刺してもどうしようもないと考えた通は、全力でガルの足を蹴った。その行為は知覚される事はなく、その影響下に入ったガルが体勢を崩し、今倒れて頭が()()()()()の範囲外に出てきた事を理解出来るのもまた、自分だけ。

「お…」

「…!」

(え…?)

 最初から見ていた通が歯を食いしばり、英雄がまだ理解出来ていないと言うふうに声が漏れる。状況を瞬時に理解したガルは片手(折りたたみナイフ)をナイフの切っ先と顔の前に出し衝撃に備える。大ぶりのサバイバルがガルの手のひらで止まり…それを持った通は後ろに引っ張られて尻もちをつく。

「…。どうゆう状況なんだよこれ…」

 3人が声のした方を見ると渋い顔をした虎白が立っていた。

ユ「やったわ!久しぶりの出番よ」

ロ「制約が多すぎて言えないし仕方ない?」

レ「安心するがいい。我が弟が居ない時に非常食と共に食べたセレブ鼻の話をここでしても良いと、言質を取った!」

ユ「…(苦笑い)」

ロ「それは…上の話じゃ…」

ユ「はいこの話はおしまい。今回は、」

レ「未踏達だな!」

ロ「出た!妖怪技晒し!」

レ「フン。妖怪なぞ居るわけなかろう」

ロ「えー!自分がその類いだしこんなのも居るのに!?」

ユ「通ちゃんが使った、相手の警戒の外に移動する動きのことね。ローグちゃん?こんなのって、なに?」

ロ「え?だからこんなの。木·の·お·ばって地面がウツボカズラに!?」

レ「クッ!飛ばなければ巻き込まれていた…!」

ユ「ローグちゃん。そこで頭を冷やしてらっしゃい」

ユ「それと、スを忘れているわよ」

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