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妹と隣の子

 まだマリーが記憶を戻す気配はありません。

なかなか先は遠そうです。

 お家のかたい扉を開けると、外はいつもの見馴れた景色だ。


 私の村はお家が8つある。

 私のお家とみんな変わらなくて、村長さんのお家だけ大豪邸で、お部屋が3つあった。


 村長さんのお家が村の入り口の正面にあって、後の家はキレイに並んで、大きなまん丸を書くように並んでいる。

 

 藁の屋根で真ん丸の、お家は近くの山の方から見るとカッコよくて私はすきだった。


 街にはお家が100よりたくさんあるよってお母さんが言ってたけど、信じられない、村の人は30人くらいしかいないから、100もお家があったらどれくらい人がいるか考えられない。

 そんなに人がいたら絶対迷子になるよ


 村のまん丸に並ぶ家の真ん中にみんなで使う井戸とトイレがある。

 井戸でお洗濯をしている時のお母さんは、他のお家の人とずっと話してて構ってくれないからあんまり好きじゃない。


 お母さんが話している間は近所の子達と遊ぶ。

 冬が終わって雪も降らなくなってきたけど、私の家の近くはたくさん雪がふるから、積もる春になってもなかなか溶けない。

 積もった雪は、綺麗な紙みたいに真っ白なのに、隣のお家の男の子のリュカがおしっこで絵を描こうとするから踏まないように要注意なの。

 

 少し羨ましくてまねっこしようとしたらお母さんにたくさん怒られた。お父さんは私を庇ってくれたけど、お母さんは乙女のすることじゃないわって言ってた。 

 やっぱりちょっとやってみたいけど、もう怒られるのはごめんだよ


 春にはなったけど、雪は溶けきってなくて、膝の下くらいまで積もってる。

 雪があるとドアも一人じゃ、開けられないから嫌になる。


 考え事をしながら歩いていると、声をかけられる。



「マリー、リア元気か! 」


 考え事の中いたリュカが出てきた!

 リュカは私と変わらない年の子で背も変わらないけど、金色の髪と目は、すっごく綺麗でカッコいいのに変な事ばっかりするから台無しなの。 


「リュカお兄ちゃん! おはよぉ! あのねっお姉ちゃん、この前リュカお兄ちゃんのまねっこしようとしてお母さんに怒られてたの! 」


 リアはリュカにかなり仲良しなんだけど、リュカはリアのお兄ちゃんじゃないのにお兄ちゃんって言うの、リュカにお兄ちゃんって言う位ならもっと私にお姉ちゃんっていったほしいのに


「俺のマネ?ねぇマリーなにしようとしたんだよ」


「あのねっお姉ちゃん雪におしっ」


「リア言っちゃだめ!! 」


 お母さん合ってたのかも……言われそうになったとたん、凄く恥ずかしくなった。

 お父さんに言われたときは全然恥ずかしくなかったのにリュカに言われるのは凄くいや! 


「えっ……お姉ちゃんなんで怒ったの? 」


 リアが泣きそうになりながらこっちを見てる。


「ははーん、マリー俺の真似してお父さんにカンチョウしただろ」


「そんな事しないよ! リアごめんねお姉ちゃん恥ずかしいから内緒だよ」


「わかった! ごめんねぇ」


 ホントにリアはかわいいから怒ったあとは凄く悲しい気分になってしまう。それでも外でトイレしようとしたなんて今思えば恥ずかしい!


「まあ、気にすんなよリア! それとこれ! マリー誕生日だろやるよ」


 黄色と灰色の太い紐の周りには青と白の細い糸が編みこまれてて綺麗な紐になっている

 こんなにカラフルな糸は見たことがなかった。

ホントにカラフルで変な色の虹みたいかな


「うわぁ、ありがとう! スッゴい綺麗何に使おうかな? 目立つから餌付けたらザリガニとかつれるかも! 」


「やめろよ! それ町で流行ってたミサンガって言うんだよ腕に巻いて切れた願いが叶うんだって」


 切れただけで願いが叶うなんて凄いものをもらってしまった! 今すぐ切らないと! 私は力がある方じゃないけど一生懸命引っ張ったけど全然切れない。


「リア引っ張って切るの手伝って」


「わかった! お姉ちゃんは願い事何にするの?」


 願い事の方を考えてなかった妹が一枚上手だったみたいだ


「おいおいおい! やめてよせっかくあげたのに! 自然に切れないと願いは叶わないんだよ」


「はやく言ってよ! 私の干し柿たくさん食べる夢がなくなる所だったよ! 」


「俺のプレゼントそんな変な事に使わないでくれよ」


 その後も少しリュカと話して、リアと一緒に井戸の水を組み上げる

 雪で冷えたなった水は、触ると痛くなるくらいになっていてリアの手の先はろうそくの火みたいに真っ赤に震えていた。


「リア寒いでしょ、水お姉ちゃん一人で持つからお手て繋ご」


 二人で一緒に持ってたときより、リアと手を繋ぐ方が力がわいて軽く感じる!

 さすがに強がりだからゆっくりお家に帰った。

わりと書くの楽しくなってきました!

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