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異世界転移したけれど、さっさとお家に帰りたい  作者: 焼酎丸
第5章 アンラ神聖国に蠢く闇
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真、アシュレイと再会する

本年も、よろしくお願いします。

 史歴一三一七年もまもなく終わろうとしていたその晩、彼氏いない歴=年齢の私は、アンラで購入したアエテルヌムの拠点の一室にいた。


「おかしい…おかしい…」


 洋燈も点けず、蝋燭の灯りを頼りに窓から雪を見て、一人寂しくベッドの上で毛皮に包まっていた。その横にはラヴァがいるため、厳密には一人ではなく、一人と一羽であるのだけれど。


「あ〜、また一年が終わる!来年は二十歳だよ!?どうして私には彼氏ができないのさ〜!」


 煩悩に塗れた私の姿に、ラヴァはジト目を向けて嘆息した。


『…アエテルヌムの皆は、男運がないようですからね。致し方ありません』


 キッと睨み付ければ、ついっと視線を窓の外へと向けるラヴァ。男運がない?何を言っているのだろうね。逆だよ。真逆なのだよ。私に吊り合う男がいないのだ。


「私に相応しい男がいないのが悪い!そう、全て男が悪い!」


 そう言ったものの、これはどうしようもない。こっちの世界の男性陣は、総じて粗野である。品のある、あるいは落ち着いた男性など、柵の多い貴族か、あるいは妻子持ちくらいのもので、教養のないこの国においては、年の近い男性に心奪われるようなことはなかった。例え好みのソース顔であろうとも、中身は野生剥き出しの獣だ。何かあれば、即、暴力で解決しようとするのだから、百年の恋も冷める。


「もう嫌だ…一人の夜は嫌だよぉ〜」


 ついには、毛皮を被ってさめざめと泣きだす。我ながら始末に悪いけど、割とガチ泣きだ。


『あ〜、うん…そうですね…うん、うん…』


 呆れたようなラヴァの念話が脳裏に届くも、応じる気になどなれない。私は今、ラヴァから聞かされた、サリーの結婚報告により、心を砕かれたのだから。


(サリーだけは、こっち側だと思っていたのにぃ〜)

『…なんか、すみませんね。本当に…』


 サリーは、裁縫屋の裏方として働く、妙齢の女性だ。妙齢とは言っても、それは私の価値観—つまりは、私の元いた世界—での話であり、こちらでは立派な行き遅れだ。女職場であり、裏方だったことも手伝って、二十歳を過ぎても男っ気の一つもなかった—はずだ。それがどういう訳か、好い人ができ、とんとん拍子に話が進み、先日、異例の早さで結婚したそうだ。


(恋人なんていない—って、言ってたのに…)


 一頻り涙を流して、吹っ切れることにする。もう、アイマスでいいんじゃないかな?—と、一線を越えるには、まだまだ追い込まれてはいないみたいだけど、きっと私はこの世界では売れ残る。アイマスも確実に売れ残る。もし、このまま元の世界に帰れなければ、二人で傷を舐め合おう。


『…あ〜、うん。さあ真、いつもの酒場へ行きましょう。アイマス達もきっといますよ?』


 毛布から顔だけ出せば、私の葛藤を全て覗いていたであろう変態鷲が、遠慮がちに声をかけてきた。酒。酒か。そうだね。こんな日は飲むに限る。


「うぬぬ!酒に逃げるのはどうかと思うけど…いいさ!飲んでやる!今日はしこたま飲んでやる〜!」


 月日の流れは残酷だなぁ—と、思う。もうここには純情な乙女などいない。すっかり酒の味を知った、飲兵衛がいるのみだ。寝間着の上に毛皮を被り、その上からコートを羽織ると、降りしきる雪の中、いつもの酒場へと急いだ。


「うん!?そんな話は聞いていないぞ!納期は春の昼十日だ。よく確認してくれ!」


 繁華街に入ってすぐ、裏通りから姿を見せた商人風の男は、耳に取り付けていた、イヤリング風の魔道具—ケイタイ—を耳から外して呟く。


「全く!つまらん事で貴重な魔力を使わせて…ああ、くそ!魔力切れだ!充填しなくてはな…」


 キョロキョロと辺りを見回しているのは、魔力を補充できる魔道具屋や、雑貨屋を探しているのであろう。今はまだ宵の口—などと言える刻ではない。もう夜も更け、魔道具なしには歩けないほど真っ暗だ。本来ならば、女子の一人歩きなどあり得ない時刻であり、店も既に閉まっているに違いなかろう。


「へいへい、おじさん」


 声をかけつつ、手に持った洋燈を軽く揺らす。後ろを振り返り、私の姿を認めた商人は目を見開いたが、これは単に私が女だからだろう。先にも語ったが、夜に女の一人歩きなど、本来ならあり得ないことなのだ。


「魔力、補充しましょうか?」


 手のひらに魔力を集め、目視できるレベルにまで高めて見せる。おおっ!—と、商人の目が喜色を湛え、私を信用したと見てから、魔力を消して、指で貨幣を形作った。


「銀一でどうだろうね?」

「…おおっ!?良いのかい?すまないね」


 商人は人懐こい笑みを浮かべながら、早速とばかりにケイタイを二台取り出してきた。二台とは思わなかったが、私にとっては一台も二台も変わらない。まあ、銀貨一枚でいいだろう。


(うっわ。ケイタイの二台持ち?金持ってんだな〜)

『流石は商人ですね』


 内心で羨みつつ、ケイタイのカバーを開き、魔力を魔石へと流し込み、魔石に登録された商人の魔力波長と、私の流し込んだ魔力波長を馴染ませる。本来ならば魔道具を使って有料で行われる作業だけど、私にかかればお茶の子さいさいだ。


「おや?着信きてるよ?」

「なんだって!?おおっ!もう充填できたのか?」


 魔力を補充しカバーを閉じれば、ケイタイは再び着信を告げる点滅を始めていた。商人は私からケイタイを受け取ると、最初は追い剥ぎかと思ってたよ—と、笑いながら詫びてきた。こんな可愛い追い剥ぎなんかいるかい。


「助かったよ。取っておいてくれ!」

「ふふふ。ありがとおじさん」


 銀貨一枚を手渡すと、商人は早速ケイタイを耳に当てて歩いてゆく。話の内容から察するに、やはり納期は商人の言った通りであったらしい。頻りに相手が謝っているのだろう。もういいから—という商人の困惑した声は、裏通りへと入るべく、私が角を曲がるまで聞こえていた。


「随分と普及したね。ケイタイ」

『あるとないでは大違いでしょうからね。一度手にした人間は、もうケイタイのない生活には戻れないことでしょう』


 独り言を呟くように、肩のラヴァへ声をかければ、違いない—と、ラヴァも同意を返してくれた。

 ケイタイは、半年ほど前から一般に売りに出された魔道具だ。その名の通り、携帯して持ち歩くことができ、一度登録さえしてしまえば、離れている相手とも通話することができる他、購入には己の魔力を登録しなくてはならないため、ギルドカードのような身分証代わりとしても使われていたりする。その経緯を語れば、一昨年の夏の終わり頃から、一部の冒険者の間でテスト運用がされていたらしい。その後、一年間のテスト運用を得て、改良を積み重ね、テスト者を拡大させての再テストが行われた。これは僅か三十日程度であったが、私達アエテルヌムも、この時のテスターに選ばれている。取り纏めのモスクル曰く、すぐに壊しそうな人間にも使わせてみなくてはな—だそうだ。要は、耐久性のテスターとして選ばれたらしい。失礼な話だよ。


『あれは高度な技術が使われていましたからね。防犯目的なのか、単純な複製はできないようにコピーガードも完璧です。あそこまで精緻な魔道具は見たことがありません』


 テスターとしてモスクルに呼び出された時、私とクシケンスは、興味本位から魔石に刻まれた魔法陣を見せてもらった。ところが、その魔法陣に最も感動したのは、まさかのラヴァだったのだ。その美しい魔法陣の構成に酔い痴れた。いや、惚れた—と言っていた。どこの世界でも、男というものは凝った小物が好きであるらしい。そんな訳で、話せもしないのに、ラヴァは首輪代わりとして、一つ身につけていたりする。夜寝る前には、ルンルンと上機嫌で磨いているほどだ。


「確かに…見事な魔法陣だったね〜。再現できる気がしないもん」


 ちなみに、クシケンスはどうだったかといえば、あまりにも見事な魔法陣の構成に、泡を吹いて倒れた。クシケンスには、あのレベルでの魔術と錬金術の融合陣は、まだまだ制御できないらしい。いや、それ以前に、レベルが100に到達したとしても、制御できる気がしないそうだ。それでも、そこは物作りの匠。暇を見つけては、取り憑かれたかのように、ケイタイを再現しようと四苦八苦している。


「でもさ、元Sランク冒険者の天才錬金術師と言われる我が家のクシケンスだよ?その彼女をもってして再現不可能とか…どんな人だろうね?ケイタイを作ったのは…」


 寒さに手を揉みながらラヴァへと問えば、聞き飽きた—とばかりに、ラヴァは首を振る。


『いつも言ってますがね、誰も知らないんだから、知りようがないです。魔術師の皆さんも言っていたでしょう?こんな構成の魔法陣を作れる奴はいない—って。あり得ない—って』


 少しくらい話に乗ってよ—と、口を尖らせて剝れる。あり得ないと言っても、実物は目の前にあるのだ。ケイタイに、その魔法陣が刻まれた魔石。今や世界中に普及したこれらの品の全部が全部、遺跡からでも発掘された神代遺物(アーティファクト)だと言うつもりか。そんな言い逃れが通用する訳はない。


(そもそも、取り纏めがモスクルってのも不自然だしね。魔術の魔の字も知らないっしょ?モスクルは。何も語らないけれど、裏あるよ、裏)

『それはモスクルを侮り過ぎですよ、真』


 ブーブーと内心で文句を言っているうちに、行きつけの酒場である豚肉道場へと辿り着く。うっすらと凍る扉を勢いよく開け放ち、夜遅くまで飲んだくれている荒くれ共に挨拶した。


「待たせたな!私参上!」

「おっ!?酔いどれ番長のお出ましだ!」


 失礼な声と共に杯を掲げてみせたのは、アイマス(二一歳未婚彼氏なし)であった。町中であるため、トレードマークの金属鎧は身に付けておらず、男物と思わしき上下に身を包んでいる。髪もポニーテールではなく、後ろで緩く纏めるのみだ。そんなアイマスは、すっかりと出来上がっているらしく、上機嫌に口元を歪めながら、私の元へヨタヨタ歩いてくると、肩を組み酒臭い息を吹きかけてきた。


「よーし、マコト!駆けつけ三杯って知ってるな!」

「一気じゃなければ付き合うぜ!」


 アイマスの戯言に、私もすっかりと慣れたもので、彼女と共に空いている適当な座席に座ると、誰のものかも分からない杯を煽る。我ながらどうしようもない。


「おーい、マコトが来たぞー!吐く前に助けてやれー!」

「え?あ、はい!…マコト、さん…アイマス、さん…こっちで…飲み、ましょう」


 店主の言葉に半立ちになって声を上げたのは、アエテルヌム唯一の良心、天才錬金術師のクシケンス。瓶底眼鏡は相変わらずながら、錬金術師ギルドに通うなった彼女は、見た目にもそこそこ気を使うようになった。ちゃんと髪に櫛も通すし、爪の手入れもしている。野暮ったいローブは相変わらずだが、これは術者のポリシーみたいなものだろう。


「お?クシケンス。珍しいじゃん?」


 クシケンスの声を聞きつけた私は、アイマスと肩を組んだまま、周囲の客に押してもらって、クシケンスのいるカウンターへと辿り着いた。


「よいしょっと」


 アイマスを座らせるや否や、アイマスはカウンターに突っ伏して寝息を立て始める。だらしなく口を開け放って眠りこけるアイマスの姿を見て、今夜こそセーブしよう—と、決意してから口を開いた。


「はぁ、みんなお疲れ。何でアイマスはこんなにペース早いの?もう酔い潰れているとか、おかしくない?」


 クシケンスの隣には、ソティと由香里が並んで座っていた。どうやら、三人は酔ってくだを巻くアイマスから非難していたらしい。賢明だと思う。


「いつもので御座いますよ」


 私の問いかけに苦笑しながら答えたのは、白皙の美女であるソングロント—通称ソティだ。透き通るような長い銀髪は、冬の乾いた風にも寒さにも負けず、艶っぽい唇も、長い睫毛も痛んだ様子はない。教会備え付けの修道院と、孤児院とを行き来する彼女は、水仕事も当然多い。ところが、指先にもあかぎれ一つ見受けられないときたものだ。相変わらず美の女神に愛され続けている、並び立つ者なき美女だ。今日もいつもと変わらぬ純白の法衣に身を包み、酒ではなく、ジュースを優雅に飲んでいた。


「どうして彼氏ができないんだー!—と、騒いでいたので御座います」


 それを聞いた私は何も言えない。気持ちがよく分かったからだ。お、おう—と、軽く応じて目を逸らせば、同郷の元人間で、現アルラウネの由香里が絡んでくる。


「あれれ?真はどうして目を逸らすのかな?もしかして、真も同じ憂さを晴らすべく酒場に来た口かな?」


 うぐ—と、声が詰まる。まるで見ていたかのような物言いに、ムッとして由香里を睨み付ける。けれども、由香里は悪びれた様子もなく、戯けるのみだ。私と同じ、黒髪黒目にやや黄色がかった肌—魔道具により、人間だった頃の素肌を再現しているのだが—という、日本人の特徴を持つが、その肢体のキレは、現地人顔負けのプロポーションを誇る。ルックスにポイント全振りしたかのような、反則級の麗人だ。けれど、彼女は彼女でスカートを履かないというポリシーでもあるのか、身に付けているのは、常に男物。あるいは、庭園の迷宮から持ち出した、パンツスーツである。


『ああ、由香里…あまりそこは弄らないであげてください』

「…え?図星?」


 そうだよちくしょー!—と爆発すれば、皆が楽しそうに笑う。いつもの流れだけど、酷いと思う。なんだよもう—と剝れつつ、店員にエールを頼み、由香里の隣へ腰を下ろした。


「あ、そうだ。アシュレイからの連絡はあった?」


 身を乗り出してソティへ尋ねる。ソティは笑いながら、一枚の紙を取り出した。紙質からしてパピルスのようである。アシュレイがよく使っていた紙に違いない。


「はい。これが今日の夕方に届いたので御座います。届けてくれたのはワイバーンで御座いました」


 夕方の晩餐で、祈りを捧げる孤児院の孤児達。ソティ達修道士も共に祈りを捧げ、そこだけが世俗から切り離されたかのような、厳かで静謐な空間を形成する一時だ。けれども、聴き慣れない異音に、一人、また一人と顔を上げる。ついには、ギャーという悲鳴のような鳴き声が頭上から聞こえれば、誰もが、何事ぞ?—と、慌てて表に出たことだろう。そこにいたのは大きな翼を生やした空飛ぶ蛇の怪物、ワイバーンである。子供達は恐怖に泣き喚き、大人達とて声を失い立ち尽くしたに違いない。


「…嫌がらせかな?」


 伝書鳩ならぬ伝書ワイバーン。性悪呪術師アシュレイがやりそうなことである。おそらくは、書き終えた手紙を何に括り付けるか視線を彷徨わせていたところに、上空をワイバーンが通過したものであろう。不運なワイバーンもいたものだ。


「見せてもらってもいい?」

「もちろんで御座います」


 ソティから渡された手紙に、わくわくしながら視線を走らせるも、碌なもんじゃなさそうだ。思わず顔をしかめた。


“よう、酔っ払い共。きっとマコトは酒の味を覚えて、アイマスと一緒に飲んだくれている事だろう。違った?違わないよね。ついでに言えば、未だに彼氏なし。プフー!”


 冒頭からこれである。こんの性悪—と、呟いて読み進める。


“アトリアの不穏な気配について続報。呪術が弾かれたことは先の手紙で既に語ったけど、下僕の星占術師に見てもらったら、今行動を起こさないとヤバいらしい。何がどうヤバいのか直接話す。もう間も無くアンラに到着する。アンラに着いたら、成長した皆の姿を見せておくれ”


 ふんふん—と読み進めてゆくうちに、内容は不穏な色を帯びてくる。アトリアでアシュレイが感じたという違和感。それの正体を探るべく、アシュレイは大掛かりな呪術を発動させていたらしい。けれども、それは失敗に終わる。アトリアには呪術を妨害する工作が施されていたからだそうだ。どう考えても真っ当ではなく、下僕?の星占術師を頼ったのだろう。その結果もいまいちパッとしないが。


“後、デンテは殺しておいて”


 文末には、わざわざフォントを変えて、強調するかのように、穏やかではない一文が添えられていた。


「おい最後」

『これは酷い』


 ラヴァと共に、何とも言えない顔でソティを見つめる。けれども、ソティもまたアシュレイ寄りの感性の持ち主だ。ニコニコと微笑みながら、何か問題が?—と、逆に尋ねてくる。出会って間もなく四年になるが、彼女の暗黒神官ぶりは全くブレない。世が世なら、魔王軍の女幹部ポジションだ。

 

「アシュレイさんか…偉い人なんだよね?緊張しちゃうな」


 隣に座る由香里が佇まいを正しながら呟く。視線を送れば、あ、他意はないのよ?—と、苦笑いしながら手を振った。気持ちは分かる。私も由香里同様に、小市民だからだ。偉い人であると、会う前から知らされていた場合、変な色眼鏡で見てしまうことだろう。


「でも…実際…どんな、人…なの、ですか?」


 クシケンスもまたアシュレイとは面識がない。瓶底眼鏡の位置を正しながら、おずおずと口を開く。


「魔女、認定…したい、女性、ランキング…第、一位の…呪術師、さん…ですから…私も、ちょっと…怖い、です…」


 そんなランキングがあることに驚きである。物騒過ぎて開いた口が塞がらない。まあ、それはともかくとして、アシュレイは性格的に、要らぬ誤解を招くことだろう。初対面だと、あの強烈な個性は近付くのを躊躇うことだろう。けれど、根は悪い人ではない。できれば、変な色眼鏡は取り払い、彼女そのものを見てあげてほしいものだ。そんな思いから、アシュレイをフォローしてやることにした。


「二人とも大丈夫だよ。いい加減で、性格が悪くて、しかもやる事が陰湿なだけの、腐れおっぱい魔人だから。…思い出したら、腹立ってきた」


 おかしい。フォローしたつもりが、フォローになっていないばかりか、ムカっ腹が治らないのだ。これはきっと、酒のせいに違いない。


「お酒を飲むと気が大きくなって、大言を吐くようになる。…これって、トリヴィアになりませんか?」

「うーん。豆知識って言うか、それはもはや常識だからね。難しいかな?」


 せっかくボケたのに、素気無く流される。つまらないと由香里は突っ込んですらくれない。手厳しいのだ。


(それにしても…本当に久しぶりだな。アトリアの件は心配だけど、それでも、アシュレイに会えるのは、やっぱり楽しみかも)

『そうでしょうよ』


 そう、別れてから4年弱。ついにアシュレイがやってくるのだ。私に魔術の手解きをしてくれた師でもあり、私がこの世界にやってくることを予知して、助けてくれた命の恩人でもある。本当ならばとても感動的な再会になるはずなのだが。


(でもアシュレイだしなぁ)

『素直に喜んでおきなさいよ』


 寄越す手紙のアシュレイ節が凄い為、今ひとつ感動的な再会にはなりそうにない。それどころか、私とアイマスは一方的に弄られるため、会ったら即座に殴りかかりそうですらある。


「それはそれとして、脇に置いておくので御座います。アシュレイと合流したら、速やかにアトリアへ行くことになると思うので御座います。あまり飲み過ぎるのは困るので御座いますよ?」


 ソティに首肯して返すも、ソティはあまりその返事を信用していないようである。胡乱げな視線をこちらに送ると、大きく嘆息して見せた。随分な反応だ。まあ、既に杯を二杯も空にしていては、信用されないのも無理はない。それでも、今日は飲みたい気分なのだ。三杯目のお代わりを頼み、ソティの追及を逸らすべく、クシケンスと由香里に声をかけることにする。


「二人とも本当に一緒に来るの?今回は無理して参加しなくても良いよ?荒事になるかもしれないし」


 私の発言に、ソティも同意した。


「そうで御座いますよ?無理して一緒に来たところで、死んでしまってはどうにもならないので御座います。今回は見送ることも視野に入れておいてほしいので御座います」


 しかし、クシケンスと由香里は退かない。クシケンスが口を引き結び、キッと目元に力を込める。


「だ、大丈夫…だと、思います。デンテさんの、おかげで…私も、それなりに…戦える、ようには…なって、ますから…」


 この割にはカタカタと小刻みに震えるクシケンス。彼女が持つ揺れる杯に、私とソティは、何とも言えない視線を向けた。


「私はアレだから。ちょっと普通じゃないスキルがあるし、危なくなったら逃げ出すくらいはできるかな?」


 一方で、由香里は意外にも余裕を見せている。言われてみれば確かに—と、空目で由香里の凶悪極まりないスキルを思い返した。小さな魔石を核とする遠隔操作の蔓人間を作り出し、魔石を排出されるか、遠隔操作の蔓が切れる事により、魔石から断末魔の魔力波が周囲に響き渡る。その断末魔が凶悪なのだ。私の世界で言うところの、スタングレネードと同じ効果を齎すのである。生体には絶大な効果を発揮する、絶叫蔓人間だ。


「ああ…確かに。あれなら安心だね」

「何で遠い目をするの?」


 私の呟きに、由香里が眉を寄せて尋ねてくる。庭園の迷宮では、苦労したんだよ、本当に。


「あとは、アトリアへ赴くのに、ちょうど良い依頼があると、助かるので御座いますが…」

「そ、そう…ですよ、ね。タダ働きは…辛い、ですから…ね」


 ソティの誰ともなしの呟きをクシケンスが拾った。由香里の前に置かれていた、大学いも擬きを摘みつつ、私も同意を示す。確かに二人の言う通りだ。アトリアは遠い。アンラから馬車で10日近くかかる。依頼を受けての移動ならば、その分は経費として保証されるが、依頼がなければ実費だ。魔物素材とて、そこまで金になるような種は、アンラ大平原には生息していない。ほぼ間違いなく、大赤字になるだろう。


「10日かぁ…実費での移動は…」

「当然、却下で御座います」


 流石は修道士。財布の紐が硬い。ソティにぴしゃりと却下された私は、腹いせにエールのお代わりと大学いも擬きを頼んだ。


「そもそも、アンラは他の町へ行くのに、交通の便が悪いよね?」

「交通の便も何も、広過ぎるだけじゃない?私はどうしたって花弁のことがあるから、真達がいないと、アンラ大平原から出られないし。日帰りできないのは辛いわ」

「せめて高ランクの依頼があれば、話は違うので御座いますが…」

 

 三者三様の理由で、大きく嘆息する。私や由香里の言はともかく、ソティの話には同意できる。もう少し、アンラに高ランクの依頼があれば、金策も多少は楽になるというのに、平和な王都アンラにおいては、高ランクの仕事など数えるほどしかない。大抵の場合、そういった依頼はAランクとか、私達の手の届かない仕事であり、指を咥えて見ているしかないのだ。


「低ランクの依頼だと、家のローンと本代だけで、お金飛んじゃうよ〜」

「マコトさんは…少し、節約を…」


 私達は、既にBランクに王手をかけるところまで進んでいる。冒険者として異例の速さで昇格しているには違いないのだが、それでも上には上がいるものである。隣国であるメキラ王国。そのメットーラという町出身の冒険者チーム“レナトゥス”は、私の後進でありながら、既にBランクになっているそうだ。張り合いたい訳でもないが、悔しいと思ってしまうのは仕方あるまい。


「レナトゥスってさ…やっぱり高ランクの依頼をたくさん受けてるのかね…」

「レナトゥス…ああ、今噂の」


 私の呟きを耳聡く拾った由香里がポンポンと私の肩を叩く。なんぞや?—と由香里を見れば、レナトゥスという言葉に関する小話を教えてくれた。


「錬金術師ギルドでも、レナトゥスの話題は出るのよ?リーダーがイケメンらしいとか、まあ…そんな程度なんだけど。ところで、ギルドに所属する森精族(エルフ)の女性がね、考古学を専攻していた人だったわけ。彼女曰く、“レナトゥス”というのは、古い言葉で、“生き返った者”を意味するらしいわ」

「…生き返った者…何それ?レナトゥスの人達は、不死系魔物(アンデッド)ってこと?」

「どうかしら。そこまでは分からないけれど、無意味に付けたパーティ名ではなさそうよね。縁があったら、聞いてみたいわよね?」


 由香里の話はそれで終わりであるらしく、エールを煽ると、私の大学いも擬きを一つ掻っ攫っていった。


「ちょっ!?」

「お返しでしょ?」


 そう言われては何も言えない。でも、よりにもよって、一番大きな芋を取らなくてもいいじゃんか。


「ははっ、大学いもなら、いくらでも作ってやるから、また頼んでくれよ」


 フライパンを華麗に扱いながら、店主が肩越しに笑いかけてくる。ならば遠慮なくお願いしよう。


「はいよ。6Yな」

「金取るんかい…」


 世の中は世知辛い。銭貨6枚を手渡し、今ある大学いもの残りは、盗られる前に食べきった。


「あ…冬野菜の、暖か…茹で盛りも…お願い、します…」

「はいよ。5Yだ」


 クシケンスも私に便乗し、茹で野菜盛りを頼めば、こちらは即座に出てきた。見れば、豚肉を煮込む鍋や、野菜を茹でている鍋は、ずっと火にかけられているらしい。


「…おっちゃん。魔石…買ったの?」

「ん?おお。小さいやつな。安くはなかったが、やっぱりあると違うな」


 そう言って、店主は笑う。私もコートのポケットから魔石を取り出して、店主に見せた。


「実は私もね。買っちゃった」

「へえ?マコトは何に使うんだ?」

「ちょっと、冒険者に手の内を明かせって言うの?」


 大したことでもないため、教えても良かったのだが、あえて意地の悪い受け答えをする。ああ、悪い—と、店主は白い歯を見せて詫びてきた。


「魔石のおかげで、生活、変わったよね」


 由香里が私と店主を交互に見ながら、同意を求めてくる。違いない—と、私達は大きく首肯した。例えば、水を生み出す魔法陣が付加された魔石は、まるで水道の如く使うことが可能だ。流石に浴槽を満たすほどの大容量は無理だろうが、一般人でも井戸から水を汲むよりは、はるかに少ない労力で、水を手に入れられるようになった。店主の使う火の魔石とてそうだ。


「魔石もそうで御座いますが、私としては、冬でも普通に食べられるようになったのが、嬉しいので御座います」

「確かに!それ大きい!」

 

 冬といえば、春から秋にかけて、越冬すべくせっせと蓄え、それを消費して過ごすのが定番だった。冬に得られる食料など、魔物の肉くらいのもので、私達冒険者のみならず、多くの人々は、冬になると肉の食べ過ぎで、顔中ニキビだらけになる。ニキビのニの字も見当たらないのは、ソティと由香里くらいだ。けれども、今年、そんな食料事情は唐突に変わった。冬でも野菜が取れるようになったのだ。しかも、品種改良でもしたかのように、格段に味が良くなって。


「子供達を飢えさせなくて済むのは、本当に有難いことで御座います。農夫の皆様には、感謝しかありません」


 ソティは本当に感謝しているのだろう。こういうところは修道士っぽいと思う。クシケンスの頼んだ茹で野菜に、祈りを捧げるのはどうかと思うが。クシケンスが食べ辛そうだ。


(それにしても、冬かぁ。せめて春まで待てば、依頼も増えるんだけどなぁ)

『そうですねぇ』


 破竹の勢いで出世街道を驀進するアエテルヌムであるが、遠出には厳しい冬という事もあり、ここ最近は王都にこもりきりで、簡単な依頼をこなすのみだ。参考までに、今日、私が受けた依頼は、石切場から石の運搬の護衛である。はっきり言って欠伸が出た。慣れって怖いと思った瞬間である。


(石切場の人達にも、悪いことしちゃったしね…)

『まあ、仕方ないとはいえ…あの反応には参りましたね』


 Eランクの仕事にCランクの人間がやってきたものだから、石切場の人達は変に緊張してしまっていた。何かあるのか?—と、勘繰る者。動きがぎこちなくなり、仕事の効率を落とした者。その他にも、まあ色々だ。私の存在は、護衛というよりも、お邪魔虫であった。


(その上、チッコには怒られるし)

『ははは…』


 依頼表を持って受付へ行った時、開口一番、チッコには嫌味を言われたのだ。新入りの仕事を取るな—と。これにはぐうの音も出ず、一旦はキャンセルしたものの、Cランクの上位者が受けようとした依頼を、受付に言われたから取り消したところで、横から受けようとする者などいなかった。結局、私がこなした。


「…ところで、ソティは今日も教会?」

「…?勿論で御座います。何かあったので御座いますか?」


 ソティが尋ね返してきたが、気になっただけ—と、笑って済ませた。冬の間もやることがあって、羨ましく思った—などとは口が裂けても言えない。言ったら最後、気が付いた時には、私は修道服を着て、アーリマンの像でも磨いていることだろう。


(無理無理)

『…それが良かろうと思います』


 ソティは教会で修道士として活動する傍ら、教会が運営する治療院や孤児院でも姿を見かける。若手の修道士からすれば、いつも怒ることなく微笑んでいて、それでいて頼りにもなる先輩なのだ。逆に、古株の修道士からは恐れられている。古株でソティに当たり前のように接する修道士がいたとすれば、それはソティの元同僚に他ならないだろう。異端審問官というやつだ。おっかない。


「アイマスは?」

「アイマスは、今日もいつも通り、教官のアルバイトで御座います。あれでも、指導者としては優秀であるらしいので御座います」


 アイマスは冒険者ギルドの教官のアルバイトをして日銭を稼いでいたりする。神技こそ授かっていないものの、対魔物に特化した剣術、盾術、更には魔力の運用にも長けたアイマスは、その目立つ上背に、蟻の巣における活躍も手伝い、アンラ国内においては、Cランクでありながらも、実力は高位ランカーに並ぶ攻撃職(アタッカー)として有名になっている。そのネームバリューは凄まじく、訓練場が若手攻撃職(アタッカー)で満員御礼になるほどだとか。


攻撃職(アタッカー)が、そんなにいるのが驚きだよね…)

『まあ、ゲームとは違いますからね。やられる前にやれ—が基本になるのでしょう』


 惜しむらくは、皆がアイマスの職業(クラス)を誤解していることだろうか。アイマスは攻撃職(アタッカー)ではない。盾職(タンク)なのだ。本人もことあるごとに盾職(タンク)である—と周囲に説明しているそうなのだが、誰も信用してくれないらしい。可哀想に。


「クシケンスは?今日は何を?」

「え?い、いつも…通り…です、よ?」


 クシケンスは錬金術師ギルドにちょこちょこ出入りしているようだ。新薬の開発や、既存の錬金レシピの見直しなど、マルチに活躍している。クシケンスの開発した薬の中でも、個人的に嬉しいのが、酔い止め薬だ。これがあると、馬車の中で本を読んでいられる。私のみならず、フィールドワークが飯の種となる術師は、皆が皆、手放しで喜んだ。クシケンス様々である。そんなクシケンスであるが、最近は魔眼が絶好調であるらしく、わざわざ相手の方へと意識を向けなくとも、周囲の人達の考えが読み取れてしまうらしい。本人はだいぶ申し訳なさそうにしていたのだが、それを聞かされた私達は、ふぅん—の一言で終わりだった。だって、気にしたって仕方ないし。クシケンスはクシケンスだし。私以外の皆も、似たり寄ったりの感想だったことだろう。おずおずと切り出した本人が、一番面食らっていた。


「私には聞かないの?」

「由香里とは今朝会ったじゃん」


 由香里もまた、クシケンス同様に錬金術師ギルドに所属している。由香里の主な仕事は、魔物由来の素材を人工的に生み出すことらしい。例えば、入手の難しいアルラウネの体液とかがそれに当たる。実現できれば、アンラの霊薬技術は、飛躍的に向上することだろう。ただし、まだまだ試験段階であり、実現には程遠いようだ。連日、遅くまで頑張っており、フラフラになって帰宅すると、花弁の上でパタリと倒れる生活を繰り返している。クシケンスに並ぶ、ワーカーホリックだ。そんな由香里だが、実は私達の中で最もレベルが高い。伊達に迷宮主ではなかったらしく、そのレベルは驚くべきことに、100を超えていた。人間ではなくなっているため、レベルキャップがないのはもとより、種族なども人には明かせない。迂闊にチッコの前では測定をできないため、由香里がレベルを測る時には、何かしら理由を付けて、モスクルの元まで行かねばならない。余談だが、遠隔操作という能力を有していながら、最も伸びが良いのは筋力値だったりするから面白い。身体能力が高くなりやすいのは、アルラウネの種族特性であるらしい。アイマスを超える怪力だ。隠れゴリラだ。


『…それにしても、随分と飲んでますが…大丈夫なのですか?』


 私の肩からカウンターの上へと降りたラヴァが、私の顔を見つめながら尋ねてくる。なんのこれしき—と強がろとした時、唐突に限界はきた。


「う、飲み過ぎた…吐きそう…」

「真…いい加減に自分のペースを把握しなさいよ」


 杯を眺めながら青い顔をしているであろう私の背中を、由香里が優しく摩る。それは逆にヤバい。こみ上げてくる何かがある。灯器は既に赤色だ。


「マコト、一旦外で吐いてきた方が良いので御座います」


 ソティの勧めに従い、ソティの肩を借りて表へと向かう。すまんねぇ—などと言いながら、ヨタヨタ歩く姿は、毎度のことながら情けない。周囲の男達の視線にも、なんら恥を感じなくなったのは、余計に情けない。


「さっむ…」


 扉を開けると、冷たい風と共に雪が店内へと入り込んでくる。文句を言われる前に、急いで外へと出て扉を閉めた。もっとも、急いでいるつもりでも、実際の歩みは牛歩の如く。やはり、文句は言われた。


「ほら、早く吐いて楽になるので御座います」

「…ソティに、言われると…拷問されている、気分になるから…やめてぇ」

『真…貴女ねぇ…』


 背中を摩るソティに対して、大変失礼な事を言っている気がしないでもないが、今は何に気を遣う余裕もない。ラヴァが呆れた声を出しているが、それに応えることもできなかった。


「お〜い、そこの〜」


 通りの陰に隠れて、おえおえと励んでいると、通りを歩いていた紅いローブの不審者が、はたと立ち止まり、徐にこちらへ声をかけてきたではないか。


「…だ、れ?」

「…警戒を」


 俄かに警戒する私とソティ。実際には私は視線を送るのみで、何も考えられなかったのだが。


「おいお〜い。そんなに警戒するなよ〜」


 紅ローブがフードに手をかける。僅かにずれたフードの陰から、松明の明かりに照らされる突起物が見える。角?—と、吐き気で涙ぐむ眼を凝らせば、フードを下ろした紅ローブの顔は、見知ったものであった。


「じゃ〜ん!アシュレイ様でした〜。あはは〜、やっぱり酒飲みになってたか〜。悪い女だな〜」


 そう。フードの下から姿を現したのは、性悪呪術師で腐れおっぱい魔人こと、アシュレイだ。夜闇でもそれと分かる、綺麗な魔眼をくりくりと動かして、私とソティを交互に見やると、ニヒッと笑った。


「おひゃ〜、二人とも、大人のお姉さんになったな〜。最初、全然分からなかったよ〜」

「うう…アシュレイは…全く、変わらんねぇ」


 私の言に、アシュレイはサムズアップしてウインクした。


「そりゃそうさ〜」


 なにがそうなのかは分からないが、変わらないらしい。流石は千歳オーバー。数年では変わりようがないという事なのであろうか。


(ああ、アシュレイだ…)


 酔いのせいか、なんなのか。無性に懐かしさを感じて、アシュレイに抱きつく。泣きそうだったのは、吐き気のせいだけではない。


「おおっ?おやおや…仕方ないな〜」


 そんな私の姿に、やや面食らった様子のアシュレイであったが、やがて静かに微笑むと、私の背中を優しく摩ってくれる。


「…あっ、アシュレイ。それは今、危険なムーヴなので御座います」

「げろげろげろ〜」

「おまっ!?ふざけんな〜!」


 優しく背中を摩られた私は、ついにリバースした。

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