あの街の灯りの下で
1 情景の街
ドブ川に、
真っ赤なバラを突き刺した、
ような東京タワーの夜景よ。
ひとごみを
かき分け歩く足早に。
有楽町の階段よろめく、
さみしいと
『いった』ことだけまだないさ。
『ひとり』ぐらしを、好きでやる部屋。
大都会、
わからないんだ、太陽が
黄色いていう、ウソも、知らない。
こころから
僕、餓えるように東京へ
出たい田舎のにーちゃんだったよ。
こころから、
あたしこの部屋、ふりむかず、
金波銀波の街で、ひとり寝。
ピサよりも
傾き具合が良くないの。
スカイツリーを、見上げ、泣かない。
夢をみた。
夢って不思議なバラの棘。
ふくらみきったら、破裂しちゃうね?
立っている。
ここが異人に大人気。
インスタ、新宿、スクランブルだよ。
2 愛の人
なぜこんな、
かなしみだけがのこるなら
アソビの恋などするんじゃなかった………
珍しい
気持ちをあなたに見破られ、
「2人のママゴト教えてあげるわ」
罪と言う、
女のこの花、可愛らしい
私もあんなピンクで枯れたい。
星を読み、
トランペットを私のあなたが
吹く時私がギターを爪弾く♪
孤独でしょ?
あなたはよふけは眠りなさい。
朝になったらほどけて咲くでしょ?
愛の人。
きれいな吐息で朝顔ながめて
妻になりたいこころに水やり、
寂しい、と
いわないことがほこりだと
だまって言葉がころがるあの部屋。