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シャンプーボトル

作者: 雪つむじ

僕の手が


不恰好な

ピンク色のポンプの頭を


何度も

何度も

何度も叩く


そのたびに


不恰好なポンプの口は

あえぐように

えずくように

思い出したように


その腹の中身を

僕の手に

無遠慮に

ぶちまける


ねっとりと

指の間から滴っていく

べっとりと

手のひらの上に染みを作る


傷口が

えらく

沁みる


ほんの少し泡立った

その

よくわからないものを


僕は

口のそばまで持っていって


臭いを

嗅ぐだけ嗅いで


そのまま

洗い流す


繰り返す


毎日

毎晩


そうやって段々


泡立ちの悪い

体になっていく

すっきりしない。


ありがとうございました。

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