18/46
酔っぱらい 3
あれからも姉さんは時々仕事を休んだ。無断で休んでいる時もあるらしく、会社から電話がかかってきた時もあった。
そういう時、姉さんは自分で電話に出ないで僕に出させて、仮病の言い訳をさせる。
「何で会社休むの? ずる休みするほどいやな会社なら辞めちゃえば! 僕はもう電話に出るの嫌だからね」
僕は受話器を置いて言う。
「いいじゃない。協力してくれたって」
「僕は協力なんてしたくないよ」
「じゃあ、共犯ならいいの?」
「何をわけのわからないことを・・」
僕は心底腹が立つ。
失恋したぐらいで、なぜこうも変わるのか、僕にはわからない。
また、今日も一日、どこかで時間をつぶさないといけない。
僕はがっかりして、体中の力が抜ける気がした。




