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どこへ行こう 2
朝、起きて下へ降りると姉さんがいた。もうとっくに会社に行っていなきゃいけない時間なのに。
姉さんは空になったグラスを持ったまま、ぼーっとしていた。
「今日は会社お休み?」
僕は冷蔵庫を開けながら聞いた。
「そう、ずる休み」
無表情でうつろな目をして、姉さんは髪をかき上げながら言った。
化粧をしていない姉さんの頬は、病人のように白い。瞼がはれ上がっているところを見ると、昨日は泣きながら眠ったらしい。
(これはまずいな)
僕は思った。
本当に失恋したのかもしれない。もしそうなら、ちょっとかわいそうかな。
僕はペットボトルを傾けて、ミネラルウォーターを飲んだ。
沈黙が重い。
僕はテレビのスイッチを入れた。
ワイドショーが誰かの離婚を伝えている。
姉さんはそういう話しが大好きだ。
「へー、何でだろうね」
僕は大げさに言った。
姉さんはテレビをちらっと見たけれど、上の空って感じだ。
(重症だ!)
僕は冷えた目玉焼きを2口で食べると、自分の部屋にそそくさと戻った。
今日は1日、家にいない方がいいな。僕はそう考えた。




