表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユズルの夏  作者: カワラヒワ
13/46

どこへ行こう 2

 朝、起きて下へ降りると姉さんがいた。もうとっくに会社に行っていなきゃいけない時間なのに。


 姉さんは空になったグラスを持ったまま、ぼーっとしていた。


「今日は会社お休み?」

僕は冷蔵庫を開けながら聞いた。

「そう、ずる休み」

 無表情でうつろな目をして、姉さんは髪をかき上げながら言った。

 化粧をしていない姉さんの頬は、病人のように白い。瞼がはれ上がっているところを見ると、昨日は泣きながら眠ったらしい。


(これはまずいな)

 僕は思った。

 本当に失恋したのかもしれない。もしそうなら、ちょっとかわいそうかな。


 僕はペットボトルを傾けて、ミネラルウォーターを飲んだ。

 沈黙が重い。

 僕はテレビのスイッチを入れた。

 ワイドショーが誰かの離婚を伝えている。

 姉さんはそういう話しが大好きだ。

「へー、何でだろうね」

 僕は大げさに言った。

 姉さんはテレビをちらっと見たけれど、上の空って感じだ。


(重症だ!)

 僕は冷えた目玉焼きを2口で食べると、自分の部屋にそそくさと戻った。

 今日は1日、家にいない方がいいな。僕はそう考えた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ