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モラトリアム  作者: キョロ
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梅雨明けの朝。〜プロローグ〜《0》

まず謝罪させて下さい。

同じタイトルですが前作がありまして、

そちらを執筆してる際、重大なことに気付きました。


あ、おわらん……


申し訳ない。

物語を作っていくのが楽しくて、作品の中のポイントや構成を考えてませんでした。


たぶんあのまま書いてたら、同じ様なシーンが続いてダラダラ行きそうだったので、切り上げさせて頂きました。

すんません。



ただ再構して始めさせて頂きますが、

初心者に近いですので、温かい目で読んで頂けたらと思います。

天然水のラベルが貼られたペットボトルが2つリビングの床に転がっている。部屋の隅には洗濯してない服が積まれている。よく見ると木製の大ききバスケットのようなカゴの中に服が詰め込まれているようだ。

横の尺が合ってないファンシーな柄のカーテンの隙間から日差しが差し込んでくる。


もう朝か……

全然寝れてない。

壁側のベッド隅で目が覚めた浅井恵一は上半身を起こし、ベッドを占領している主に目を向ける。


今日はこいつだったか…


男なんじゃないかってぐらいに大胆な寝相だった。

年頃の女の子とは思えない姿で、古渕涼子こぶちりょうこはベッド中央で寝ていた。


念願の1人暮らし。

それは専門学校に入学して1ヶ月半で終わりを迎えた。ゴールデンウィークが明けて少し経った頃から、ウチはクラスメートの溜まり場となっていたのだ。

というよりクラス内の友達が正しいか。

最初は1人暮らしから来るホームシックを紛らわせることができて、ある意味win-winの関係だったのだが、その面影はもうない。


至る所に友達が持ってきた物で部屋が侵食されていく。漫画や雑誌にヘアアイロン。元々引っ越しで荷物になるからと私物もあまり持ってきてなかった。なので、とても物寂しい部屋ではあったから少しは助かっているのだが、それでも……というヤツだ。



一応、女なんだから……

自分のタオルケットを涼子に掛け、器用にベットから降りる。

はだけた服から覗く下着や胸に興奮などもうしない。

今や日常茶飯事だからだ。というより感覚がマヒしてるのかもしれない。


恵一はハミングしながらノドを起こしていく。


今日はたしかアフレコの授業だったはず…

テキトーに声を出すとうるさいからなあのセンコーは


部屋を見渡すとペットボトルの他にお菓子の袋が所々に散らばっている。恵一はソレを片付けていく。

「片付けだけはやってくれって、言ってたんだけどな…」


ゴミを拾いながら恵一はテーブルの上にあるスマホを手にとって時間を確認する。


あと1時間。

洗濯物片付けとくか……


「なんじ…」

俺がベッドを降りた時の揺れで、目が覚めたか…

「まだ6時」

「んーわかったぁ」

そういうと涼子はタオルケットに包まりながら寝息をたてはじめた。

大事な事だが、涼子は彼女という訳ではない。同じ声優学科のクラスメートだ。昨日終電に間に合わなかったとかでウチに泊まりにきたのだ。

オレの住んでいる場所が学校から歩いて15分くらいの所にあるマンションな為、涼子に限らず仲のいい友達はよく泊まりにくる。


親しき中にも礼儀ありって思うんだけどな……


っと、時間がもったいない。

俺は何着か積まれた山から服を抜き出し、床に転がしていく。

最初は色物や下着、タオル等分けて洗濯していたが、もうなんか色移りしたらヤバイやつ以外は一緒に洗濯してしまっている。

1人暮らしで多少の仕送りはあるもののお金に限りがある。

コインランドリーに何千円も使っていたら生活できない。


バスケットに服を押し込み、玄関に向かう。

今日は靴が少ないな……

だいたいいつも3人以上が泊まる我が家の狭い玄関には靴が溢れてしまう。が、今日は黒い若干ロリータちっくな女物のローファーが一足。


こいつロリータ趣味とかあったっけ?

まぁいいか。

玄関を開けて外に出る。セミの鳴き声のオーケストラが出向かた。

まだ6月だというのに、もうすっかり夏だ。


「はぁ…………」


うしっ

洗濯物が入ったバスケットを持ち上げ、コインランドリーへ向かう。

今日は乾燥機は使わずに済みそうだな。

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