表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
涙色に染まる世界  作者: 博雅
2章 信じるということ
8/14

関わりを持ちたくない

~小陰~

あれは夏休み明けの9月のことだった。

「あ、おはよう紫苑さん」

「おはよう」

みんな笑顔であいさつしてくれる。

でも表情とは裏腹に足で私を蹴っている。

悪口もこそこそささらかれている。

言うのだったら正面切って言って貰った方がまだ楽だ…

「生きる価値ないよね…」

「死神~」

「人じゃないよねあの暗さ」

毎回毎回同じ悪口…

もう慣れてきた。

あいさつされてもうれしくない。

その時、だれかの足にひっかかってしまった。

「うわっ!」

床に顔が近付くとともに目の前に足が見えた。

反射的に目をつぶった。

ゴンッという音とともに鈍い痛みが顔に走る。

「きちんと歩いてよぉ~。通行の邪魔でしょぉ~」

甘ったるい響きの声がして顔を上げると、小森さんと親友だった夜音に見く出されていた。

「ちょっとぉ~耳聞こえてるぅ~?」

媚びたような声だ…吐き気がする。

「じゃまって言ってんの!とろいわね!さっさと動かないでちんたらしてるから夜音にも愛想つかされんのよ!ねぇ~夜音?」

「ええ、いつも小陰がけがしたら私のせいだった!小陰はかわいくて女の子の鏡だから守ってやんなさいよって!いつもいつも呪文のように聞かされてた!ホント…ウザかった」

吐き捨てたように夜音はいい汚いものから目をそむけるように明後日の方向を見た。


ツライ…ドウシテワタシダケコンナメニ…


その日の体育後…

「あ、あれ?私の服は?」

ロッカーの中に入れたはずだ。

念のため机の中、いつも捨てられているごみ箱の中も見てみた。

…見つからない・・・


「そういえばさぁ~今日ごみを燃やす日だよね。いらない物は捨てちゃおうよ!」

「そうだねぇ~たとえば…小陰の服とか!」

「うん!それいいね~」

笑い声とともにクラスメイトの声が聞こえた。

まさか…

思った時には走り出していた。

裏庭には焼却炉がある。

まだ、燃やしていなかった。

私は手を突っ込んだ。

すると…焼却炉の中に今日来て着てきた服が無残にも破かれてあった。

「どうして、どうして私だけなのぉおおおおおおお~!」

泣き叫んだ。

叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫びまくった。

喉が渇いてひりひりする。

でも、叫び続けた。

「どうして私だけいじめられるのぉおおおおおおおおおおおおおおおお!ああああああああああああああああああああああああ!」


~輝~

紫苑を見て気づいた。

紫苑の目は暗く、悲しい、すべてに絶望した目だ。

まるで、闇を見ているような。

「辛かったんだね。で「もっとひどいのはこっからだよ」えっ?」

紫苑が俺の言葉遮って言った。

もっとひどいのはこっから?

今までだって相当酷いはずだ。

なのに…これ以上って…

「もっと…ひどいの…って…」

喉が渇いて言葉がかすれる。

紫苑がふいに手首を見せてきた。

「これだよ」

見せられたソレを見て俺は目を見開いた。

まさか、まさか、まさか…それは…

「それって…」

手首を押えながら紫苑は言った。






「そう。リスカの後だよ」






一気に外の気温が下がったような気がしたのは俺だけだろうか?

いや、気温が下がったんじゃない俺の体温が下がったんだ…

こんにちわです!

更新できました!


小陰…実は1回自殺しようとしていたんです

人が死ことは悲しいことです(死んでいませんけど…)

命は大切にしないといけませんよっ(真剣)

だからこそいじめは無くしましょうね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ