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涙色に染まる世界  作者: 博雅
3章 楽しむということ
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夏のある日

~小陰side~

それは夏休みが真近に迫ったある日のこと…


「そうだ!海へ行こう!」


「は?」

HR中にいきなり大きな声で飛来君が言ったのでクラスメイトは固まった。

「は?って何だよ、は?って!

夏だろ!青春だろ!=海だろ!

行こうぜ海!みんなで!」

「いや…行くのはいいけど、HR中に言うことか?」

静かにツッコミを入れたのは天台君。

「行ってもいいんだな、輝!じゃぁ、輝の許可も出たしクラス全員で行きましょう!!!!!」

飛来君はテンションがMAXになったのか大声で言った。

(海か…私も行きたいな…)

と思っていると、

「おい、飛来?お前今HR中だってわかってんのか?」

青い筋を立てて怒っている担任の先生。

「あ…ハイ…」

「あはははははははh!」

「は~まったく…」

クラスメイトは笑い、天台君はあきれてため息をついていた。


~輝side~

小さいころから彼鳥とはよく一緒にいる。

だからアイツがバカなのは重々承知していた。

が、今日のHRはなんだ。

いきなり

「そうだ!海へ行こう!」

はないだろ…

俺の中でアイツの脳みそレベルが10下がったような気がした。

しかし…

気になるのは小陰ちゃんのことだ。

この前の屋上の件が合ってからよく話すようになったからか些細なことで思っていることが少しずつ分かるようになってきた。

彼鳥が海へと言った時、妙にそわそわしていた。

そんなに海に行きたいのかな…?

それとも、クラスメイトと、だからか?

うつむいてた顔を上げると怒られている彼鳥が見えた。

「は~まったく…」

ため息が自然と出てきてしまう。


~彼鳥side~

夏になってからというものずっと温めていた計画を俺は今日ついにみんなにうち明かす!

「そうだ!海へ行こう!」

「は?」

俺が「は?」だよ!

なんで!夏だろ!みんな海行きたくないのかよ!

もしかして俺だけ…?

おそるおそる輝の顔を見た。

あきれてる!?

「行こうぜみんなで!」

「行くのはいいけど…HR中に言うことか?」

この言葉を聞いた瞬間たとえるなら俺の目は獲物を見つけた肉食獣だったかもしれない。

いいところに助け舟!

輝!マジ神!

「みんなで行きましょう!!!!」

テンションが高くなってると、隣には青筋を立ててるセンセー…

ヤ…べェ…キレてる…

…怒られた。

クラスメイトには笑われるし、輝にはまたあきれられた。

でも、夏は短いんだし思いっきり今を楽しまなきゃだよな!




蝉がミーンミーンと忙しなく鳴き、夏の暑さを掻き立てる。

そして、夏の1日が今日も始まるのです。


投稿遅れて本当にすみませんでした><

色々な事情により更新することができませんでした。


今回は夏!ということで季節が全然今と逆…

季節感を守りましょうって感じですね(汗)

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