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vol.8【変化と出会い 第5話】
別れ際、宇崎が奇妙なことを言い出した。
あたしの写真を撮りたいという。
てっきり、携帯のカメラで撮影するのだろうと、
あたしは適当にポーズをとったが、
宇崎は鞄から大きめのデジカメを出し、
一流カメラマンのようにいろいろな指示を出してきた。
「うん、うん、そんな感じ。イイねえ。
今度は両腕を組んで頭の後ろに回して、
胸を突き出してニッコリ微笑んでみて……」
道行く通行人が
「プッ」「なに? あのデブス」
「マニア雑誌の撮影?」「女芸人のグラビアじゃない?」
などと言いながら含み笑いをしているのがわかる。
顔から火だけでなく、屁も出そうなほど恥ずかしかったが、
あたしは黙って宇崎の写真撮影に付き合った。
「はい。これで終わり。みうなさんありがとう」
「宇崎さん、その写真なにに使うんですか?」
「インターネットのヌード画像と首をすげ替えてアイコラに」
「ななっ……」
「ウソですよ。悪い目的では使いませんから。まあ、楽しみにしててください」
宇崎はその日もあたしを駅まで送ってくれた。
帰りの電車の中で、頭の中にずっと「?」マークが点滅していた。




