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vol.63【職業に貴賎なし 第1話】

数日後。


たっぷりと休憩を取った宇崎洋平とあたしは回復。


二人で、さんざん近所迷惑になりそうな大声で罵りあった。

宇崎は、口げんかに疲れたのか、突然ワケのわからないことを口走った。


「今すぐお前を『お好み焼き 猩々』に連れて行ってやる!」

「どういう意味だよ! まだ朝の五時だろ? 開店してねーよ!」

「お前と口げんかするだけムダだ! 行けば一目でわかる!」


日吉から渋谷に向かうタクシーの中で、

あたし達は一言も口をきかなかった。


タクシーがモヤイの前に着いた。

店にはタクシーで行けないことぐらい知っている。


あたしは店まで歩いた。宇崎としゃべるのがイヤだった。


ちょうど、朝六時きっかりに「お好み焼き 猩々」の前に着いた。

店構えは相変わらずだったが、雰囲気が微妙に変わっている。



赤提灯が無くなっていた。


外装は、ペンキを塗り替えたのか、清潔なオフホワイトに。

漂ってくる匂いが微妙に違う。



「入れ」

「暖簾が出てません」

「いいから!」


宇崎は店の引き戸をガラっと開けると、

あたしの背中を力任せに押した。


「わっ!」


いきなり背中を押されたのと、

店内で掃除をしていた若い女の店員に

正面からぶつかってしまったのとで、

思わず悲鳴を上げてしまった。


「す、すみません!」


あたしと店員は同時に謝った。


「お怪我はありませんか?」

「いや、そちらこそ……あれ?」


その店員の顔は、どこかで見たようなことがある顔だったし、

声も聞いたことがあるような感じだが、誰かは思い出せない。


店の奥からもう一人の女店員が出てきた。

ぶつかった店員と似たような顔をしていたが、

やはりどこかで見たことがある顔。でも、思い出せない。

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