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vol.36【蔑みのニックネーム 第2話】

取材当日、あたしは中目黒にいた。


場所は総務部の、仕切り版で仕切られただけの『応接室』

昔の仕事仲間に話がまる聞こえだ。


金髪で全身原色の服を着た、あたしと同い年ぐらいの

ギャル雑誌のライターは


「ここならミューナさんの“本音”が聞けると思いまして」


と言っていたが、場違いもいいところだ。


「では、さっそくインタビューをはじめたいと思います」

「ハァ……」

「まずは、この写真を実際に撮影された時のエピソードをお願いいたします」


ライターは、あたしの『はじめての宣材写真』を目の前に置いた。


カチンと来た。


「その写真撮られた時はぁ、あたしはまだいっぱしのモデルじゃなくて、

ムダ毛処理もずっとしてなくて女として最悪でした! 

そのカッコでメイク室の外に出た瞬間、スタッフ全員に大爆笑されて、

カメラマンに笑われながら何十枚も写真撮られたけど、

そのカメラマンも仮撮影だと思って……仕事なめてたのかな? 

その場でプリントアウトした写真、全部ピントずれてましたよ。

もちろん、そのカメラマンはとっくにクビになってて、

今はもっと腕のいい別のカメラマンがあたしの写真撮ってんだけど」


「そ、そこまで話していただけるとは……くくく」

「あんたも、ふざけたことばっかやってると、

あたしに取材するの、これが最初で最後になるよ!」


ギャハハハハハハハハハハハハ!


総務部全員があたしの言葉に大爆笑している。


「やるじゃん、ミューナ」

「もっと言ってやれ!」

「いやいや、もうなにも話さないでインタビュー終わりにして、

その女出版社クビにさせてやれ!」

「どーせ写真で誤魔化すんだろうしね!」

「あはははははははははははははははは!」


古巣の総務部全員が味方についているようだ。

若いライターはガチガチに固まっている。


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