表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/188

#5.私は感じる

ちょくちょくランキングにも載っているみたいで、見てくれてる皆さんありがとうごさいます!

 

「あわわわ! ボタンまちがえて電話切っちゃったー!!」


 コメント

 :!?

 :草

 :オフでもこれかよwww逸材だなw

 :草

 :草

 :間違えるだと!?w

 :これは伝説

 :スマホ見た? 気づくか?


 すかさず、私は他SNSアカウントに届いた配信切り忘れを伝えるメッセージを確認する。


「えー!? はいしん切り忘れー!? あわわーーー!!」


 コメント

 :気づいたw

 :草

 :おーい見ってるぅー?w

 :やっとかw

 :気づいた!!

 :神回

 :一生推すわw

 :神に愛された女

 :電話主に感謝しなw


 電話主に感謝? 私はアレのせいで冷や汗をかかされたというのに。


「じ、じゃあでんわかけ直さなきゃだから! みんなーごめんね! じゃあ、今度こそおつあられー!!」


 コメント

 :焦ってるw

 :おつあられー

 :おつー

 :草

 :草

 :次の配信楽しみにしてる!

 :おつあられー


「配信終了、っと」




 はあーーーーーーーーーー、本当に焦ったしもう駄目かと思ったわ! この天才の私じゃなきゃきっと今頃アタフタして活動生命終わりよ!? 電話主には謝罪してほしいわ!!! 誠心誠意!!! ホントーニ!!!


 ……と、取り乱してしまった。

 何はともあれ、初配信は大方予定通り。最大同接数は4012人、チャンネル登録者数は今の時点で1025人。後はここからどれだけバズるかによって、数値は大きく変わるだろう。

 とにかく、やり切った。


 ふぅー、っと息を吐くと同時に、右手がプルプルと震えていることに気づいた。


「私、想像以上に緊張してたのね……」


 正直な所、ぽんこつキャラを演じることには不安もあった。自分で見つけ出した最適解。しかし、それはあくまで理論上のものであり、実行者の力量で結果は大きく変わる。仮物である以上、本当のミスは一度も許されない。


 それでも私は、このミスが許されない、一瞬の気の緩みが命取りとなるまるで戦場のようなところで、しっかりと感じることが出来た。


「意外と、楽しかったわね……」


 この感情は演技ではないはず。

 ふと、昔に亡くした母の言葉を思い出す。

 母はよく私に『本当の自分を見つける努力をしなさい』と言葉をかけた。

 曖昧で、抽象的で、稚拙な表現の言葉だ。


 私は、まだこの言葉の真意を見つけていない。でも、今日は少しだけそれに触れた気がする。


 ずっと、とは言わないけれど、当分はこの楽しみを感じていたい。


 配信が、したい。そう思えた。




 ──はずだったのだが……


「ねえ、あまちゃんって、もしかして甘姫あられちゃんだったりする?」


 どうしてこんなことに!?


***

第五話読了ありがとうございます!


・面白いっっっ!!

・はやく続き読みてぇぇぇ!!


と感じましたら、良ければブックマーク登録、感想、評価★★★★★よろしくお願いします!!

面白くなければ、★☆☆☆☆でも構いません!!


あなたの意見を聞かせてください!お願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ