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#160.ハッピーエンドをはじめから

 

「"うまい"話、ね……一体どんな話かしら?」


 ルナときうい姉の期待の視線が私に集まるのを感じる。


 元来、私はライバースに入るつもりではなかった。いや、入るべきかどうか分かっていなかった。

 そんな私を見た星乃 ルナは、このままでは埒が明かないと、本来私が持っていたはずの選択権を没収して、それを賭けた勝負を提案したわけだ。


 そうすることで、負けず嫌いな私は何が何でも勝利しようとその提案に身を乗り出す。そして、見事勝利すれば、私はそれにより得た景品──"ライバースに加入する権利"を心理的に行使したくなるのだ。


 心理誘導でよくある。

 人間はタダで貰ったものよりも、何か努力をしてもぎ取ったものの方が、それを使いたくなるものなのだ。


 まあ、だからといってルナが出来レースを仕掛けたとは考えにくい。彼女は間違いなく本気であっただろう。もしかすると、その本気度を明示するためというのも、"卒業"というカードを切ったことに対する数多ある理由のうちの一つかもしれない。


 だから、彼女にとってこの結末は期待通り……ベストエンドであったのだ。もっとも、私がその提案をすんなり受けていたら、の話だが。


 私は彼女に恩がある。

 3Dモデルやライブ、グッズの費用は全て株式会社ラナンキュラスが全負担してくれている。

 たとえライバースに加入しないとしても、今までありがとうはいサヨナラ、では流石に自分勝手がすぎる。


 それにこのVTuber業界は、コラボの需要等がとても高く、人間関係は命と言ってよい。

 この一ヶ月で構築した貴重な人間関係を身勝手な行動で破壊すれば、それは今後の活動において相当なデバフになってしまうのだ。


 だから、私はライバースに加入せずとも、株式会社ラナンキュラスとの関係性を保つことが出来る、とある一手を刺すことにする。


「ルナさん。"うまい"話とは言いましたけど、これは提案というよりお願いです……ルナさんの協力なしでは到底成しうることが出来ない。成功する保証もない。でも……もし成功したなら、私もルナさんも超ハッピーな、そんなお願いです」


「ハッピーってぇ……あられちゃん、そんな感情的なキャラだったっけ?」


 そして、もしこれが成功したなら……私はVTuberの頂点により近づくことが出来る!!


「それじゃあ、本題に入ります。私、甘姫 あられは……」


 現在の登録者数:550,170人(27人up⤴︎︎︎)


***

第百六十話読了ありがとうございます!


・面白いっっっ!!

・はやく続き読みてぇぇぇ!!


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面白くなければ、★☆☆☆☆でも構いません!!


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