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#149.VTuberは卒業する

昨日投稿忘れてました! 申し訳ない!

 

 卒業。

 一般的には学校の課程を全て修了し、その学び舎に別れを告げることであるが、所属しているどこかしらのグループから脱退することを示すことも多々ある。


 そして、VTuberにおいても卒業というものは勿論存在する。


 新しいことに挑戦したいから、配信するのが難しい状況になったから、企業方針が自分に合わなくなったから……などなど、その理由は多岐に渡るが、それを見守るファンにとっては理由なんてごくごく些細なものにすぎない。



 VTuberにとっての"卒業"。それは"死"と同義である。

 少し強い言い方かもしれないが、理由など二の次三の次、重要なのは"死ぬ"という事実だ。全てはここに収束する。


 企業に所属するVTuberは、容姿やデザインの権利を所有していないことが殆どだ。基本は全て企業の著作物となる。

 すると、たとえどのような理由であれ、グループを脱退して企業の支援を断ち切る以上、これまでの2Dモデルや名前はもう二度と使用することが出来なくなる。


 もし卒業した後に個人でVTuber活動を続けるとしたら、容姿を一新して()()()()()()必要があるのだ。

 これをVTuber界では"転生"という。


 グループを"卒業"したライバーが、転生して新たに活動を始めることも珍しくない。

 特に、知名度のあるライバーであれば尚更、卒業する理由が企業方針等の環境についてのものであれば、十中八九転生すると断言出来る。


 が、だからといって、転生するから卒業も軽く受け入れられる、という訳では無い。


 VTuberという存在は奇妙なもので、"キャラクター"と"それを操作する人間"が混合している。感覚としては声優と近いだろうか。いや、もう少し密に繋がっているかもしれない。


 良く例えられるのは"中身"と"ガワ"であるが、これはまた少しズレている気がする。どちらかと言うと、体に二つの魂が入っているようなニュアンスだ。どちらが欠けても駄目。どちらも成り立っているが故に存在できる稀有な概念であるのだ。


 が、この魂は半分半分の割合で体内に存在する訳では無い。やはり主軸は操作する人間にある。先程の例えで言うなら"中身"の方が、絶対的な主導権を得ているのだ。


 転生するから卒業も軽く受け入れられる、の指摘は主にここから来る。主軸はそのままなのだから大して変わらないでは無いか、と。


 が、これは違う。やはり転生前と転生後は別物である。

 なぜなら、操作する人間が主軸とは言ったが、ベースは寧ろキャラクター側にあるのでは無いかと私は考えているからだ。


 VTuberがデビューして間もない時、大体は操作主の内面よりもキャラクター性が先行する。

 何なら、操作主もキャラクター性を軸にして活動を始め、そこから徐々に自身の内面を出して中和点を上手く探していく方がオーソドックスである。


 つまるところ、キャラクターは一種の操作マニュアルであるのだ。このマニュアルが変われば、操作する人がそのままでも運用に違いが出るに決まっている。


 更には、それだけでは無い。

 転生すれば、人間関係もリセットされてしまう。

 これは、企業勢の強みの一つである"社内コラボ"で培ってきたものを全て失うという事でもあるのだ。

 勿論、本当に人間関係がリセットされる訳では無いが、それが表に、リスナーに届けられる形で提供されることは殆ど無くなる。


 これによりショックを受ける人も、少なくないだろう。


 と、ここまで長ったらしく"卒業"について語ってきたが、私にとって重要なのは実はこれではない。


 大半のリスナーのトラウマであろう"卒業"、それを想起させる選曲。これは良くも悪くも観客に多大な印象を与える!


 ある意味VTuberの奥の手であるコレの影響はおそらく、投票数という明確な数字に反映する。


 このラスト一曲で、残り数分で……均衡を保っていた勝敗の境目が……確実に揺れ動く……!!!!


 現在の登録者数:549,837人(4人up⤴︎︎︎)


***

第百四十九話読了ありがとうございます!


・面白いっっっ!!

・はやく続き読みてぇぇぇ!!


と感じましたら、良ければブックマーク登録、感想、評価★★★★★よろしくお願いします!!

面白くなければ、★☆☆☆☆でも構いません!!


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