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#147.星乃 ルナは何を狙う

 

 星乃 ルナの見せたパフォーマンスは、私達とは実に対照的なものであった。


 ライブの演出をより派手に、空中に浮いてよりダイナミックに。そして、ステージの上で戦のように争い合う、お互いのしのぎを削り合う、熱いパフォーマンス。

 アイドルとしての完成度をより高めたのが、私達のアプローチだった。


 一方ルナはその逆。観客一人一人に寄り添うような。リスナーひとりひとりに向き合うような。

 VTuberとしての完成度を高めたのが、彼女のアプローチであった。


 "アイドル"としての自覚を手にして覚醒したすぴかとは裏腹に、ルナは"VTuber"として自分自身を魅せる手段を選んだのだ。


 ここまで来れば勝負は五分五分。

 もう私達と星乃 ルナ、どちらが人気投票一位の座を手に入れるかは、分からなくなってしまった。


 投票は、サマーフェスに実際に足を運んだ人が、ライブの全行程が終了した時点から日を跨ぐまで行うことが出来る。


 ……やっぱりこの制度、2日目トリに有利すぎるでしょ!!


 と、ここまでの描写を見ていると、疑問に思う人もいるかもしれない。

 勝つの無理なんじゃない? と。


 実は意外とそうではない!!! ……と、私は思っている。


 ルナの取った手法であるが、これは()()()()()()により強い効果をもたらすものだ。


 ルナを推している人間であれば、スマホに映る演出にしろ、人気曲の構成にしろ、『キタァァァァ』と大いに喜ぶことが出来る。ルナに対する解像度が高い人間であれば、彼女の高練度のオーラに当てられてより感動的な情景をみることが出来る。


 が、ルナについてあまり知らない、存在だけ知っているというような人間はどうか。これまでの演出も『ふ〜ん』と感心だけで終わらざるを得ない。


 つまり、ルナの戦術はルナリスナー特化型! 一部の人間には深く刺さるが、それ以外にはあまり効果をなさない。

 それと比較して私達のものは全体型! 私を知っていようが知っていまいが、誰もが感動するような、ある意味"ショー"としてのライブを確立させている!!


 だから、星乃 ルナの猛攻をこんなに受けた後でもまだなお、五分五分といえるのである。


 そう、ここが私の腑に落ちない点だ。

 ルナの戦術はどうしてもムラが発生する。票を気にするなら一部に深く刺さるものより、一般受けするものの方が好ましい。


 だが、ルナはあえて前者を選んだ。


 私はそこに、投票とは別の、何か異なる()()が隠されていると踏む。


 一体なぜ、ルナはこの戦術を選んだのか?


 その答えは、ライブ終盤で明かされることになる。


 現在の登録者数:549,660人(9人up⤴︎︎︎)


***

第百四十七話読了ありがとうございます!


・面白いっっっ!!

・はやく続き読みてぇぇぇ!!


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