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#128.着ぐるみは現れる

 

「あっつ……」


 ステージ上の決戦ですぴかとの勝負に敗北した私だったが、その後特に大きなアクシデントもなく、1日目のライブは大盛り上がりのまま無事終了した。

 また、ライブ直後にSNSなどでサーチしてみるとかなり多くの人から反響があったことから、私達はひとまず成功を収めたと言っていいだろう。


 勿論、星乃 ルナに勝てるかはまだ分からないが、少なくとも戦える完成度であったと思うし、もう出来ることは全てやってしまったので、ここからは神に祈るしかない。


 まぁ、意外と圧勝しちゃったりして……ぐふふ……いや、調子に乗ってはダメよ私!


 すぴかに負けた件に関しては、正直そんなに気にしてはいない。

 確かに、ライブは最終的にすぴかが脚光を浴びる形になった。SNSでも、すぴか覚醒が一時トレンド入りを果たし、3D化で注目されていた甘姫 あられからすれば、完璧に話題を喰われたということになるだろう。


 だが、お互いに全力をぶつけて闘いあった末の結果である。勿論、勝てることなら勝ちたかったが……それは仕方がないことだ。

 また、今回の目標はすぴかに勝つことではなく星乃 ルナに勝つことであるので、すぴかに対してはライブをここまで盛り上げてくれたことに感謝すらしている。


 それに、あんな過去を抱えていたすぴかが、あそこまで立派にパフォーマンス出来たなんて……自分のこと以上に感動してしまう……何だろうこの気持ち……これが母性……?


 とりあえず、私達の出番は終わったので、後は星乃 ルナがどんな隠し球を用意しているか、だ。

 それも実際にライブを見てみることには分からないので、つまりそれまでは休息タイム!


 というわけで、現在時刻は8月25日の午前11時。

 私はこの灼熱の猛暑に焼かれながら、ライバースサマーフェス会場に潜入していた。


 甘姫 あられの()()()()()()()を身につけながら。


 着ぐるみ。

 着ぐるみとは、夢の国やテーマパークなどでよく見られる可愛いマスコットのことである。子供の夢を壊すようで何だか悪いが、人が着ぐるみの中に入って操作することで、パークのキャラクターを表現するのだ。


 これはVTuberのフェスイベントでも採用されており、様々なライバーの着ぐるみが会場内を巡回し、それに出会った来場者は写真を撮ったり、ハグしたりと、気軽に触れ合うことが出来る。

 特にライバースサマーフェスは着ぐるみを積極的に取り入れている印象がある。


 ただ、不思議に思わないだろうか。

 確かに着ぐるみはイベントにおいて一つのアクセントにはなるが、それはあくまで要素の一つでありメインのコンテンツにはなり得ない。


 このライバースサマーフェスでも、メインコンテンツは展示やコラボカフェ、トークイベントなどであり、着ぐるみはその道中で出会うサブコンテンツとして扱われている。


 そのサブコンテンツのためにライバースメンバー合計24体の着ぐるみを製作すれば、50〜90万円×24で約1680万円の費用がかかる。ここから定期的なクリーニング、当日の人件費、その他諸々……決して飛び抜けて高い訳でもないが、安くてコスパが良い訳でもない。


 着ぐるみを導入するとしても数体程でも良いのに、ライバース全員分に加えてインターンの甘姫 あられの着ぐるみさえも製作されている。なぜここまで力を入れるのか。


 その理由は至って簡単、他に別の大きなメリットが存在するからである。


 その名も……カモフラージュ!!!!


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***

第百二十八話読了ありがとうございます!


・面白いっっっ!!

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