プロローグ 演目
調子にのりました。
まだ、本編終わってないのにね!笑
開演
ビィーーー
室内に【ブザー】の音が鳴る。
「インヘリット、早くしないと始まるよ」
アーモンドは、やっと席に戻ってきた可愛い天使に話しかける。
「この【黒炭酸】と【爆裂モロコシ】がないと私の【映画】は始まらないですわ」
インヘリットは嗜好品を購入できて満足そうだ。
「インヘリット、また【映画】の途中でおしっこにいきたくなるよ」
ガゴン
インヘリットは、指輪をしている右腕でハイエナの頭部を襲う。
「いったぁ…」
『………』
ユーズレスは、エメラルド色の瞳を三回点滅させる。
「二人とも【映画館】では古来より静かにするのが【ルール】だよ。皆に迷惑だから静かにしなさい」
アーモンドが二人を見ながら回りに、会釈をする。
ビィーーー
二回目の【ブザー】とともに【映画館】が暗くなる。
〖予告演目〗
「機械人形がみる夢は~機械人形ハイケン=機械の権利」
「王都奪還~賢王の憂鬱~」
「機械人形がみる夢は~魔道機械人形ユーズレスと金狼の独り言」
「小さな英雄と白いお馬さん」
「機械人形がみる夢は~魔道機械人形ユーズレスと炎王の涙」
「機械人形がみる夢は~魔道機械人形ユーズレスと神々の絵筆」
「機械人形がみる夢は~魔道機械人形ユーズレスとマヌケな魔術師」
「機械人形がみる夢は~魔道機械人形ユーズレスと月の落とし子」
「機械人形がみる夢は~魔道機械人形ユーズレスと泣き虫プリンス」
「機械人形がみる夢は~ボンドとジャンクランド」
「機械人形がみる夢は~ボンドがみる夢は」
「機械人形がみる夢は~思春期のユフト」
「ハイエナは飢えない」
【スクリーン】いっぱいに〖カツンの岩〗が映り、ウェンリーゼの海しぶきが舞う。
本日の演目
グルドニア王国歴509年、海王神祭典
海の王シーランド とウェンリーゼの騎士たちによる祭典があった。
その祭典を影で支えた屋台骨達がいた。
これは、彼らの愛したウェンリーゼの海へ捧ぐ物語である。
「機械人形がみる夢は~モブ達の救済」
最前列に陣取ったアルパインは、始まる前から既に泣いている。息子のジークと妻のメイド長は、そんなアルパインをいつものように、静かに慰めていた。
神々でさえ【スクリーン】に貼りついている。
女神達は、インヘリットの嗜好品を羨ましそうに見ていた。
ナポレオンさんやい。
いったい何処まで本気でやるのやら…
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