フラグと対策2
昨日のアクセス数が3桁いきました。有難うございます。
その記念も兼ねてマリー視点の話をこの話の下に書いてみました。
読んでもらえるのも勿論嬉しいですが いいね ブクマ などつけてくれるともっと嬉しいです。(←すみません調子乗りました…)
本当に読んで頂き有難うございます。
姉妹仲崩壊を防いだ後私は再び本を読み始めていた。
昼頃書斎に訪れたミウナーは本を読んでいる途中に眠ってしまいマリーが抱っこしてミウナーの部屋に送った。
マリーが去り際
ミウナーがずっとお嬢様が部屋に来るのを待っていた。次からはきちんと顔を合わせに行って欲しい。と言われてしまった。
健気に私を待つミウナーを想像して可愛いと思ったのは言うまでもない。
私は誰も居ないのを良い事に表情を崩しニヤニヤ笑う。
「ほ、本に集中しなくちゃ!」
武術の本を読み教本のフォームを真似てみる。
えい!とや!
心の中で変な掛け声を入れ腕や脚を動かす。
ずっとフォームの真似をしていると完コピできたような気になってくる。
前世は体動かすの苦手だったけど少し楽しいかも。
暫くフォームの練習していると飽きてきた。
こういうのは毎日続けてやらないと意味が無いから今はいいか。他にもやることあるし。
武力として魔法も勉強しようと先程机に置いておいたのだ。
私はそれらを読み進めていく。
読み終え大体のことを理解した。
魔法を使うには魔力と適性が必要らしい。
適性は属性魔法が使えるかどうかで、全ての魔法は属性に分類されるようだ。
適性がないと属性魔法は使えない。
魔力はMPみたいなもので魔法を使う際の消費されるもので体内にあると書かれている。
魔力と適性は生まれつきのもので要は魔法は完全なる運によるものだ。
問題は私にそれらが有るか、どれぐらい、どの適性があるのかだが、それも本に書いてあった。
魔力、属性は計測器で計測がする必要であると。それが家にあるか解らないが。
私はもっと詳しい情報が欲しいと思い今持っている本は一旦棚に戻して別の本を探そうと上の方の棚を見ると棚の上に何か置いてあるのが見えた。箱だ。
私は箱の中身が気になって仕方がなく、取りたい衝動に駆られた。
どうやったら本棚の上の物を取れるか考える。
やっぱ椅子が必要だよね。
椅子をここまで持ってきた後は…さらに椅子を重ねる?でも椅子を重ねたらぐらついて倒れそうで怖い。
とりあえず椅子一つで届くか検証するため持ってくる。
椅子に乗り背伸びをし、腕を伸ばす。
一番上の棚の本にはなんとか届くが本棚の天辺には届かない。
後10cm,20cm身長があれば……幼児期、一年に何センチも伸びるから後二、三年もすれば届くかもしれないのだけれど私はそれまで待てない!
私は椅子の上でジャンプする。
おお!届いた。
箱までは届いたのだが箱は取れずに奥に押してしまった。
ショックだ。何でだよ。糞!
ショックすぎて言葉が崩れてしまう。
言葉が崩れてすまん。でも、それぐらいにショックなんだ。
取れない。今の私にはもう取れないにだろう。
私は最早諦めムードだった。
でもそこに希望の光が見えた。
マリーの存在だ。
「お嬢様何をしておられるのですか?」
さっきまで頑張って椅子に乗っていたことを見られて恥ずかしくてたまらない。
だって私大人なんだよ、だったんだよ!?精神年齢!
椅子に乗ってジャンプしているところなんか恥以外の何者でもない。
でもここはマリーに頼むしかない。
じゃないとあの箱の中身が何年も先にしか見られない。
「あ、あのさマリー。本棚の上に箱が置いてあって中身が気になるから取ってくれない?」
「お嬢様のものではないのですよね?でしたら私は控えさせていただきます。」
そ、そんな?!
だが、冷静に考えればその意見も納得だ。
この部屋は私がよく使っているが私が作ったわけではないし、作ったであろう父の私物かもしれないのだ。
でも気になるも!私は好奇心情勢な子供なのだ。体だけだけど!
「お願い、マリー。あの箱の中身がどうしても気になるの。」
私は可愛く上目遣いで頼んでみる。
「そ、そんな御顔されたって…」
「ごめんなさい。マリーを困らせる気は無かったの。」
「うっ、分かりました。…取ります。ですが中身を確認するだけですよ。」
やった、計画通り。
マリーの身長でも箱は取れないようなので椅子を使い取ってくれた。
箱を手に取り観察する。
厚紙でできていて、私の手より大きいそれはかなりの重さだった。
外装を確認し終え蓋を開ける。
中に入っていたのは…
水晶?
それは無色透明で占い師が使う様なまん丸な球体だった。
これは…あの言葉の出番だ。私は使うこと無かった幼児がよく使うと思われるあの言葉。
「マリー、これ何?」
幼児がよく使う代表言葉「これ何」。
子供はなんでも「これ何」と聞くイメージが強い。
だが私は知らないものがあったら一人で何でも調べてしまうため聞くまでもなかった。
だが、この球体について何にも知らないので調べられなかったりする。
水晶ならもう少し大事に保管されていてもおかしくないと思う。厚紙以外に球体を守る様なクッションなどは入っていなかった。
そして何で書斎に置いてあるのかが意味不明だ。
「こちらは、魔力属性計測器です。」
私は驚いた。
私がさっき探していたやつだ。
存在はさっき知ったけど挿絵とかついてなかったから見た目は分からなかった。
え?私ヒロインとかなの?
都合が良すぎる、とんでもない幸運に私は変なことを考えていた。
側仕えのマリー
最近お嬢様が活き活きしています。
私はマイナー様に仕えて長いけれど彼女は表情を隠してしまうため子供らしく笑われたお姿を見たことがありませんでした。その姿は大人の様で悪く言えば気味が悪く、良く言えば大人しくて空気の読めるいい子です。
私は彼女の事を後者としてみる様にしていました。
けれど前述した様にお嬢様は活き活きしていて最近は感情が見え隠れしています。
それは主にお嬢様が妹君様とお話している時。コミニケーションに困っているお嬢様が助けを求める様にして見つめてくるときは、年相応の子どもらしく可愛いと思います。
私は今までお嬢様を好きになろうと頑張っていましたが頑張らなくても好きになれそうです。