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姉と妹

私は孤児院から帰ってきてから直ぐに家を抜け出した。

狙うは価値の高い魔物。

孤児院に出せるお金を増やしたい。

それとミウナーを守るために何があるかわからないのでお金はあった方がいい。


私がミウナーを守るのに必要だと考えた武力、お金、権力の達成度としては半分くらいだろうか。

お金は昔稼いだのはノーカンで貴族が一年ほど豪遊できるほどはあるので多分大丈夫。

武力はマリーと戦って三回に一回ぐらいは勝てるようになっている。魔法を使わないでだ。

因みに冒険者ランクはA+になった。

冒険者ランクは討伐するのに難しい魔物を討伐した回数。因みの因みにマリーは数年前からSランク冒険者だった。

権力は…社会的地位又は人望にに変更だろうか。


私は考えを軽くまとめながらもう何年も通っている山に着いた。


「うーん、この辺で一番高値で売れるやつは…」

「小地龍ですね。」

ん!?私は声のする方を向くとそこにはマリーが。

「なんでマリーがここに…」

怖すぎる。

私の後をつけてきたのか分からないけなんでピンポイントで私の真後ろにいるの?

これでも背後の気配とかわかる人なんだよ?なんでマリーのことわからなかったの。

マリーは戦闘に関係のある技術って巧妙なんだよ。怖い。


「それを言うならお嬢様はなぜこんなところに一人でいるんですか?」

マリー、怒ってない?確かに抜け出したけど最近は見逃してくれなかった?!

「孤児院の資金調達するため…」

「…ご協力させて頂きます。時間短縮のために小地龍を狩るんですよね」

よかった。この感じは闘いを楽しみにしているみたいだ。

「うん、小地龍探しに行こう…」


私は光属性魔法で小地龍だけを探してはそこに行き討伐する。

光属性って便利だ。

基本なんでもできるとか、これだから光属性魔法の使い手は聖女なんて呼ばれるのだろうか。

私は十何匹目の小地龍を倒すと小地龍は見つからなくなってしまった。

小地龍は最強の魔物、龍族の下位種でそれなりに強い。マリーが私と二人掛かりで楽しめるぐらいには。

そんな魔物がゴロゴロと同じ山にいたらたまったものではない。


私は小地龍の魔石を換金した。

流石は小地龍。狙っただけあってかなりのお金になった。

でも、このお金も私のではないじゃん。

心の中でそうぼやく。

殆どマリーが倒したんだから自分の稼ぎなんて言えないし、全額私の取り分になってしまった。

せめて山分けなら気分的に楽なんだけど。

「マリー、半分あげる。」

「いえ、私は小地龍を狩れただけで楽しかった上にこの時間も働いている事になっているので貰うわけにはいきません。」

「そ、そんなこと言わずに」

「いえ、大丈夫です。」



私たちは屋敷に帰るとシアに合ってしまった。

「お姉ちゃん!なんでマイナー様と一緒に出かけちゃっているの?」

「私はお嬢様専属なのでいついかなる時でもお嬢様と一緒です。」

私のせいにしてない?

自分は自分の仕事をしっかり勤めていますと言った態度で私に責任を転嫁している。

マリーの仕事は確かに私と一緒にいることだけど抜け出す時は止めることがマリーの仕事だよ。

「お姉ちゃん!そんなこと言って。…マイナー様、ミウナー様が寂しがってしまいますよ」

く、ターゲットを私にしたなシア。

「そうね、私はミウナーの所に行くから。シアはマリーとよく話し合った方が良さそうね。」

私は逃げた。

シアも怒った雰囲気が怖いんだよね。マリーとは違って不安になるような感じで。


私はミウナーの部屋の前まで来てノックをすると返事が返ってくる。

「お姉様?入っていいよ。」

私は部屋に入る。

「…お姉様とお話ししたかったのに何で居なかったんですか?」

「そ、それは…」

「シアに聞きました。私も今度連れて行ってください。」

マリー、私も妹に説教されてる。お姉ちゃんなのにね?

説教とは少し違うが私の悪行をそれなりに叱っている雰囲気を出した口調なミウナーは可愛かった。

これで「お姉様、めっ!」って言いってくれたらさらに可愛いかもしれない。

可愛く説教されたい。


「ごめんね。連れて行くことはできないかな。」

ミウナーを連れて行って魔物を倒すとかダメだ。

魔物って意外とグロい感じになっちゃうから見せられない。

「すみません。困らせてしまって…」

ミウナーはそう言い気落ちした風な表情になる。


でも、もし戦いに興味があるなら…

「ミウは自己防衛って習ってる?」

因みに私はマリーに教わっている。

元は違う教師だったんだけどマリーの方が強くて教えるのが上手かった。

「習っていませんけど。それがどうしたんですか?」

「もし興味があったら私と一緒にマリーに教わらない?」

もしミウナーが襲われた時私が着くまで時間が稼げるほどはなって欲しいし、ゲームの方の悪役令嬢ミウナーが呪われたようにならない為にも意志と肉体的な強さは必要だと思う。

あと、魔法は必須だろう。

ゲームのシナリオが始まる学園は魔法の使える貴族が殆どだ。そんな中で使えないとなると浮いてしまう。確かゲームミウナーはそれで浮いていたって言う話がどこかで書かれていた。

魔法を使うのに練習とか居るかも知れないし。

私はやろうと思ったらなんか出来てしまったから練習が必要とかわからない。

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