表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

クレーンゲーム

作者: あけよん

ゲーセンへ来た。特にやりたいゲームはないが、たまには入ってみようと衝動的に入ってみた。

すごい音だ。音ゲーの音、メダルの音、カードゲームの音など。


私はクレーンゲームのコーナーへ向かった。色んなキャラクターのぬいぐるみがあった。ただ、私の知っているキャラクターはなかった。


(時代の流れは残酷ですなぁ...)


さて、好きなキャラもないしどうしたものか。そう思ったときにふと目についた。そのクレーンゲームは色んな物が詰め込まれていた。まあ処分品などを詰め合わせてるのだろう。そこにはお菓子の詰め合わせもあった。景品はすべて袋詰めにされていて、上には輪っかがついていた。その輪っかにアームを入れ持ち上げるのだろう。


(お菓子でもとって帰るか)


私はそう思って、そのクレーンゲームにお金をいれた。ボタンを押し、動かす。そのとき気配を感じた。ギャラリーか。クレーンゲームは、誰かがやるのは、実は非常に興味がわく。取るのは難しく、なかなか自分じゃてを出せないからこそ人がやるのを見たくなるのだ。


気が散るが続ける。後ろでは数人が見ている。見せもんじゃねーぞ。

そしてお菓子の入っている袋の輪っかを狙った。だが、その他の輪っかにもアームは入りこむ。そして持ち上げたら数個の袋が持ち上がったが、重さでボタボタ落ちていった。狙っていたお菓子の詰め合わせも落ちた。

しかし一つだけ耐えてアームにぶら下がっていた。

それはおもちゃのミニピンクローターだった。おいおい。

ギャラリー達には最初からこれを狙ったと思われているのか。マジ勘弁してくれ。そして無事アームは最後まで運び、ガコンと音をたててローターを落とした。

皆の前でしゃがんで出口からローターを取った。その時一言、独り言をいった。


「あれ~?お菓子狙ったのに~」


白々しい空気感になった。

自分で自分に追い討ちをかけてしまった。


久しぶりになかなか恥ずかしかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ