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第3話:日常と非日常の境(1)

初めての戦いを終えた霞。


そしてその戦いで力を得た。


そして霞は今お風呂で考えていた。


ちなみにリリスはプラスチックの容器にお湯を入れてもらい温まっていた。


「気持ちいいね、霞」

お風呂を楽しんでいるリリス。


「うん」


一応笑って見せる霞。


その中で霞は色んな可能性を考えていた。


宝石を見つけていなかったらどうなっていたのか・・。


宝石をヒヤシに渡していたらどうなっていたのか・・・。


色々考えれば、色んな可能性が出て来ていた。


「ふぅ〜・・」


「どうしたの?霞」


「何でもない、もうあがるよ」


そんな訳で考えるのを終えて、お風呂から上がるのであった。


(でもこれが今の私が進んでる道だから・・・)


そう思いながら、自室にリリスと共に戻っていったのだった。


「・・・・・」


「霞、何してるの?」


霞が何かをやっているのを見ているリリス。


「学校の宿題だよ」


「ふ〜ん」


「それよりリリスは今日無茶してるんだから早めに休んで」


優しくそういう霞。


「ありがと、霞。そうさせてもらうね」


と、霞が作成した妖精サイズの布団の中に潜り込んだリリス。


そしてリリスはゆっくりと眠るのであった。


そして霞はというと。宿題を終えて別のノートにリリスから聞いた情報を書いていった。


「あのヒヤシってリリスと同じ妖精なのに敵・・」


それからさらに書き込んでいく。


「仲間のフラウフェアリーは他にもいる・・・きっとこの地に現れるか・・あと六人・・・揃えば敵のリーダーを倒せる・・リリスはそういってたけど」


やはりいろいろと心配なことがある霞。


「明日も学校だし・・・寝よう」


そして霞は今日という長い一日を終えるのであった。


翌朝。


「ん〜・・」


ベッドから起き上がって伸びをする霞。


どうも昨日より調子が悪そうであった。


「昨日大変だったからな・・・」


いろいろと思い出してみた。


ふと、霞は隣で寝ているリリスを見た。


昨日の疲れからかぐっすりと眠っていて、中々置きそうな感じではなかった。


「寝かせといてあげよう」


微笑むと霞は一階へとおりていった。


既に彼方は支度を終え、テーブルについていた。


「おはようお姉ちゃん」


「おはよう、彼方」


「お姉ちゃん昨日なんか疲れてたみたいだったけど大丈夫?」


彼方の質問に少し戸惑いながらも、元気だということを伝えた霞。


そして朝食後、リリスの分の朝食を持っていくと机の上に置いた。


「起きたら食べてね♪それじゃ学校に行ってきます」


リリスにそうささやきかけ、霞は学校に行くため玄関を飛び出していったのだった。


「霞っ、おはよう♪」


朝から元気いっぱいの璃花。


霞も結構璃花の元気に支えられてきたりしているのである。


「おはよう・・・」


「ん?何だか元気ないわね・・・昨日何かあった?」


「!?」


鋭い璃花の発言に驚く霞。


「何でもないよ」


いろいろな事情で昨日のことを璃花達には知られたくなかった霞。


もちろんあんな事に巻き込みたくないという思いもあった。


「まぁいいけどさ、今日の体育はプールで自由時間だから思い切り遊ぶわよ」


「あはは・・・」


苦笑いの霞。


「二人見てるとこっちまで明るくなるね」


そういって現れたのは美奈だった。


「元気な方がいいでしょ」


もっともなことをいう璃花であった。

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