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第32話:光と闇・最後の戦い(2)

「これまでの精神力には私も驚かされてきましたが…最後の最後で無駄な事をするのですね…フラウイリス」


そう告げるディオグ。


「無駄…じゃないよ…これが私達に出来る…最後の作戦…」


『私も頑張るから、澄香も頑張って』


そう心の中から応援するアイリ。


『霞、澄香やみんなの頑張りを無駄にしないように準備を…』


「うん、リリス」


いつでも攻撃出来るようにディオグの位置を定めて腕を構えるフラウリリー。


「霞…後は任せたからな」


そう呟くフラウサニー。


「私達の最後の力と思い…二人に託すよ」


そう言うフラウディオン。


と、その時ホーピッシュクリス・ユニゾンでフラウイリスとフラウサニー達をつないでいたエネルギーが逆に移動し始めたのだった。


「!?」


これに驚くディオグ。


「うぅっ…」


みんなからのエネルギーをその身に受けて小さな声を上げるフラウイリス。


「澄香ちゃん…」


「大丈夫…大丈夫だから…」


そう言うフラウイリス。


「すまない、澄香…お前と霞に…最後の最後で…こんな負担をかけさせてしまうなんてな…」


そう告げるフラウロゼリア。


「お兄ちゃん…私…頑張るよ」


ふらつきながらも倒れることなく、みんなのエネルギーを受け止めていくフラウイリス。


「なるほど…最初は驚きましたが納得しましたよ。ホーピッシュクリスを利用して自分のエネルギーを相手に与える事が出来るなら、繋がっている状態で相手からエネルギーを受け取れると言う訳ですね…しかし…これまでの戦いで精神力はもとより体力の方が消耗しているはず…そんな無茶な作戦…成功しますか?」


そう聞いてきたディオグ。


「絶対に…成功させる」


そう強い意思で言うフラウイリス。


そして、みんなのエネルギー全てを受けきったフラウイリスは


「霞ちゃん…霞ちゃんの身体にも強い負担になるけど…」


『大丈夫よ。出来る限り私が負担するから…思い切りお願い!』


そう告げるリリス。


「うん…これが私達みんなの力と心を詰め込んだ…ホーピッシュクリス・ユニゾン!」


自らの身体に集めたエネルギーをフラウリリーに送り込むフラウイリス。


「全ての力を聖なる力に変え最後の攻撃…ならば私もそれに応えねばなるまいな」


と、両腕に闇のエネルギーを集束させていくディオグ。


『霞、ディオグも本気を出してきてる…この勝負に負けたら…』


「リリス…負けた事なんて考えちゃダメだよ…勝てなかったらしょうがないけど…私達は勝たないといけないから」


そう告げるフラウリリー。


「さぁ、こい!お前達の光の力を我が闇の力が粉砕してくれる」


「みんなの力を今…セイントフライヤー!」


全てのエネルギーをその技に込め放つフラウリリー。


そして、ディオグもまたそれに合わせるかのように強大な闇の一撃を放つのであった。

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