表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/114

第31話:絶望と希望(1)

「消し飛んだのならそれでよかったのですが…どうやら違うようですね」


そう告げるディオグ。


「どういうこと…霞ちゃんは…」


「二つの大きな力のぶつかり合いはこの異空間に亀裂を生じさせたようです。フラウリリーはその亀裂に落ちていったようですね」


そう言うディオグ。


「それじゃ霞ちゃんは…」


「この異空間以外のどこか…元の自分達の世界か…はたまた見知らぬ世界か…まぁ、もうここには戻ってこれないでしょうけどね」


「…」


無言になるフラウイリス。


そして、倒れているフラウロゼリアたちを見た。


「みんな…お兄ちゃん…」


と、ゆっくり立ち上がるフラウイリス。


「まだやるようですね…フラウイリス」


そう言うディオグ。


「霞ちゃんは絶対に戻ってきます…霞ちゃんは私より強いから」


そう告げるフラウイリス。


「それはどうでしょうね…戻ってきたところで私の力にかなわないことは先程の戦いでわかっているはずですから…戻ってきますでしょうかね」


そう言うディオグ。


そして、そのフラウリリーはというと…。


「起きて、霞!お願い!目を覚まして」


そう言っていたのはリリスだった。


変身が解け倒れている霞を必死に起こそうとしているリリス。


「んっ…」


小さな声を上げるとゆっくりと瞳を開く霞。


「霞!」


「リリス…あれ…私って確か…」


起き上がると辺りを見渡す霞。


「ここって…」


「うん…ディオグの異空間じゃなくて…学校の屋上みたいなの」


そう告げるリリス。


「どうして…」


霞が驚いていると


「多分私達とディオグの攻撃のぶつかり合いで異空間の中で歪みが出てそれに飲み込まれたと思うんだけど」


そう説明するリリス。


「…」


「霞!すぐに戻りましょう。みんなの所に…」


そう言うリリスだったが、霞は立ち上がると屋上の扉のところに歩いていった。


「霞!?」


「もう…ダメだよ…私じゃ…私みたいな…弱い人じゃ…ディオグは倒せないよ」


そう言うと駆け出していった霞。


「霞っ!」


慌てて後を追うリリス。


今までにないぐらい弱い自分を見せている霞。


それに驚きながらも見失わないように、追い続けるリリス。


そして、霞は公園に入るとそのベンチに座り込んだ。


「霞…どうしてなの。今までどんな事があっても頑張ってきたのに…璃花を闇から救い出す時も…フラウインフィを助け出そうとした時も…ブラッドとの戦いも…」


そう言うリリス。


「今までのとは違うんだよ…全然勝てない…」


「でも、今もみんなはあそこで戦ってる…霞が戻ってくるのを信じて」


「!?」


リリスの言葉に反応する霞。


「霞は優しいから…だからみんなが傷つくのは見たくないんでしょ…私だってみんなや霞が傷ついていくのは嫌だよ…でも、だからって逃げ出しても何も変わらない。いずれ霞達の世界もディオグに支配されちゃう」


「そんなの…」


何とかしたいと思いながらも、ディオグの強すぎる力に恐怖を感じ戦う意思をなくさせていた。


「霞…」


静かな時間が流れる中霞をじっと見つめるリリス。


と、その時リリスは草むらの中で何か光るものを見つけそれを拾い上げるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ